元スレ上條恭介「さやかに監禁された」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
1 :
上條「どうしよう、どうしよう、どうしよう」
上條「絶望的状況だ」
上條「とにかく今までの状況を把握しよう。なぜこんな事になったのか」
上條「あの時、僕はバイオリンのレッスンの後、家路についていたんだ」
2 = 1 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
上條「はぁ…腕が治ったのはいいけど、長い間弾いてなかったから」
上條「衰えちゃったな。これじゃコンテストで勝てないよ…」
「じゃあ死んじゃえばいいんだよ」
上條「いや、それは言い過ぎ…」
上條「へ…」
上條「僕は普通の街を歩いてたのに…どうなってるの?」
上條「なんだこりゃ…パリの凱旋門かな」
4 = 1 :
>>3
上條恭介「Look at me!」なら
イザベラ「bon jour」
上條「が、凱旋門が喋った!」
イザベラ「Au revoir」
上條「なんだ、門の中らから変な人間みたいのが…」
ミヒャエラ「congratulation!congratulation!」
上條「なんだよ!やめてくれ!」
ミヒャエラ「おめでとう…!おめでとう…!」モワモワ
上條「あっ…意識が遠のいてく…」
6 = 1 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
上條「あれから、僕は意識が遠のいて…」
上條「で、気づいたらこの部屋にいたんだ」
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上條「あれ、夢だったのかな」
上條「ここは何処だろ。僕の部屋じゃないな」
上條「窓がない…物置?誰がここに?」
ガチャ
上條「…?」
さやか「大丈夫、かな」
上條「さやか!?どうしてここに」
さやか「エヘヘ…襲われてたから、助けなきゃって思って」
8 = 1 :
上條「まさか、あの化け物たちからさやかが助けてくれたのかい?」
上條「本当にありがとう。とっても感謝する。感謝して感謝して感謝しきれないよ」
上條「あいつらって…一体何者なのかな」
さやか「それは、秘密」
上條「そうか、まあそれでもいいかな」
上條「ずっと居なくなってたから心配してたんだ」
上條「でも助けてくれてありがとう。今何時かな」
さやか「時間なんて関係ないよ」
上條「?」
9 :
期待しよう。
10 :
誰得
11 = 1 :
さやか「えへへ…時間なんて関係ないの」
さやか「じゃ、ご飯持ってくるからね」ガチャ
上條「…?」
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上條「今思えば彼女はとんでもなく恐ろしい事を言ってた。そう、時間なんて関係なかったんだ」
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さやか「恭介…ご飯だよ」
上條「いや、ご飯は嬉しいんだけどさ、僕ももうそろそろ帰らなきゃいけないからさ」
さやか「ここが帰るところだよ」
上條「いや、冗談じゃなくて。親も心配してるし…」
さやか「親なんて関係ないよ。あなたはこれからずっと、この部屋と、私と、バイオリンが全てなの」
12 = 1 :
上條「何を言ってるんだい?」
さやか「…」
上條「な、何だいその格好…そうだ、僕をからかってるんだな。ハハハ」
さやか「…」
上條「その剣も模造刀だろ?随分良く出来てる。鹿目さんと仁美はどこかな?皆で僕をからかってるんだ」
上條「おい、いくら模造刀とはいえ近づけないでくれ、やめてやめて」
さやか「模造刀じゃないよ、ほら」シュッ
上條「イテテテテ…」
さやか「恭介に切り傷は作りたくなかったけど、私が本気な事知って欲しかったから…」
上條「う、うわあああああああああ」
13 = 9 :
良いね。
14 = 1 :
上條「彼女の本質を理解したのはあれが初めてだった」
上條「そして悪夢が始まったんだ…」
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上條「~♪」
さやか「そうじゃない!」バン!
上條「で、でも…」
さやか「昔の恭介はもっと優しく弾いてたよ!なんでそんなギスギスした音しか出せないの?」
上條「僕にもブランクがあるし…」
さやか「いいから弾いて!言い訳はいいから」
15 :
期待しよう
16 = 1 :
上條「~♪」
さやか「そうじゃない!そうじゃないよ!」
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上條「ものすごく長い間ずっとバイオリンを弾かせ続けさせられた」
上條「彼女のご教授付きで」
上條「もちろん上達する訳が無い」
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さやか「全然ダメ。今日は無理だね。恭介も疲れただろうから、休んでいいよ」バタン
上條「はぁ…なんでこんな目に」
上條「ドアは…開く訳ないよな」
上條「あと外と繋がってる場所といえば、あの換気扇か」
上條「天井埋め込み型の換気扇だ。これじゃあ、あれを外したとしても外には出られない」
上條「寝よう。これが夢でありますように」
18 = 1 :
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上條「もちろん夢じゃなかった。そして今に至るわけだ」
上條「まず部屋に何があるかだけ確認しよう」
上條「マットレス…プラスチック製の尿瓶…あとはこのスイッチ」
上條「多分彼女を呼び出すためのスイッチだろうな」
上條「それだけ。本当にそれだけだ…」
上條「待てよ、なにか落ちてる。この黄色い物は」
上條「ヘアピンだ!たぶんさやかの!」
上條「ドアをこじあけるのに使えそうだな…隠さなきゃ。でもどこに?」
上條「ポケットの中だとバレる。そうだ、パンツの中に入れとこう。ここなら多分大丈夫」
19 = 1 :
上條「緊張した…」
上條「でも、このヘアピンが僕を助ける鍵となるんだ」
上條「二つの意味で」
上條「…監視カメラとか、無いよね」チラチラ
上條「ふぅ…無いや。計画を練らなきゃ」
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さやか「恭介…ご飯だよ」
上條「ありがとう。感謝するよ」
さやか「今日のご飯は、カロリーメイト一箱」
上條「…」
さやか「不満?」
上條「いや、そんな事無いよ」
20 = 1 :
さやか「ねぇ、恭介」
上條「な、なんだい?」
さやか「私が憎い?」
上條「…」
さやか「憎いでしょ。でももっと酷い事を恭介は私にしたんだよ」
さやか「だから今、ここであなたに清算してもらってるの」
22 = 1 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
上條「…何だよそれ」
上條「僕があいつに何をしたってんだ」
上條「思い当たることが無い…」
上條「とにかく今は逃げることだけを考えるんだ」
上條「僕が閉じ込められている建物は一体どんな構造をしているんだろう」
上條「住宅?ビル?」
上條「駄目だ、この部屋からじゃまったく想像出来ない」
上條「まあ、あの子に聞いても答えは帰って来ないだろうな」
23 :
幼なじみキャラってヤンデレ化しやすいよね
24 = 9 :
完走するんだぜ!
25 = 1 :
上條「八方塞がり…」
上條「…待てよ、これだ!」
上條「呼出用スイッチを使えば、あいつが普段いる部屋とこの部屋の距離が測れるぞ」
上條「…無闇に使うと怪しまれるから、よく考えて使わないと」
上條「まずは歩く速度を測る事から始めよう」
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さやか「…元気かな?」
上條「わあ!今日のさやかはいつもより可愛いね」
さやか「ご機嫌取りのつもり?それでもここから出してあげないし、いい曲を弾かなきゃ美味しいご飯も持ってこないよ」
上條「うんうんわかってる。でも今日いつもにまして可愛いと思ってさ」
上條「でも制服ってのが寂しい…もっとカワイイ服を着てきて欲しいな」
さやか「…ふん」
さやか「さ、バイオリン始めるよ」
上條「わかった!」
さやか「今日は聞き分けがいいわね…」
26 = 1 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
上條「下手なおべっかでも機嫌を良くする程度は出来た」
上條「多分明日は特段お気に入りの服を着てくるだろう」
上條「そこが勝負だ」
上條「ポケットに忍ばせたカロリーメイトを割って…」
上條「カロリーメイトのクズを等間隔で床に落としてっと…僕の親指は6cmだから…」
上條「我ながらなかなかの作戦」
27 :
恭介策士
28 :
1位 マミさん:文句なしの美少女。容姿もさることながら中学生とは思えないほどスタイルもすばらしい。性格も◎
2位 ほむら:次点。容姿だけならばマミさんを凌ぐほどの美少女。一途な性格も高ポイント。惜しむらくは幼児体型であること
3位 仁美:本編中で美少女と呼ばれているだけのことはありかなりの美しさ。家柄のよさもポイント。性格も良いがやや間が悪いか
4位 まどか:良くも悪くもごく普通
5位 杏子:性格は良いが、生活レベルの低さからくるおしゃれっ気のなさと体臭のキツさがウィークポイント。だが、素材は良いのでそこさえ何とかすれば仁美と同等かそれ以上の美少女になれる可能性も秘める
論外 さやか:ブスクズザコと3拍子そろったゴミ。救いようがない。
29 = 1 :
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さやか「どう?元気?」
上條「うん、元気だよ!あ、今日は制服じゃないんだね」
さやか「うん。これお気に入りの服なんだ…」
上條「そうなんだ。昨日よりもステキに見えるよ!とっても可愛い」
さやか「エヘヘ…」
上條「そうだ、即席のファッションショーをやろうよ。ちょっとここから、ここまで歩いて…」
さやか「…こうかな?えへへ」クシャ クシャ
上條「そうそう、そんでそこで一回転して…いいよ」
30 :
プリズン☆ブレイク
さやかちゃん可愛いよ支援
31 = 1 :
上條「うん、とっても可愛い!」
さやか「お世辞なら言わなくていいよ…本当?」
上條「本当だよ!」
さやか「カアア…」
さやか「じゃ、バイオリン、始めようか」
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上條「成功だ!カロリーメイトのクズは…」
上條「よーし、これなら歩く速度を測れる。」
上條「それを踏まえて…大体の歩速を…」
上條「一歩を一秒として、秒速60cm」
上條「大体、これぐらいか。じゃあ呼び出すぞ」
上條「その前に…スー、ハー」
上條「よし!」ポチッ
32 = 1 :
上條「…」
トコ トコ トコ
上條「…」
ガチャ
さやか「どうしたの?」
上條「いや、ちょっとカロリーメイトこぼしちゃって…」
上條「掃除して欲しいな、なんて」
さやか「本当に困った子だね、恭介は…」
33 = 28 :
恭介すげえ
34 = 1 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~^~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
上條「彼女の歩く速度とここに辿りつくまでの時間を計算して距離を出す」
上條「ここまでにたどり着くまでにかかった時間が2分1秒」
上條「秒速0.6m、時間2分1秒で計算すると…」
上條「数学習ってて良かった」
上條「つまり…」
上條「73m!73m!」
上條「73mって結構遠い距離だな…」
上條「となると、この建物はビルか?」
上條「何階なんだろうか」
35 :
>>28
屋上
36 :
クズ條のくせにやるじゃん
37 = 1 :
上條「下に階層はあるのかな…?床に耳をくっつけて…」トントン
上條「…下にも部屋がある。ベッドを使って、上もやってみよう…」トントン
上條「上にも部屋がる。ということは、やっぱりビルか」
上條「人が常に居ないビル…つまり廃ビルということになる。この近くで廃ビルとなると…」
上條「あそこだ!自殺者がしょっちゅう出るあの廃ビル!」
上條「今いる位置がわかっただけでも大きな収穫だ。ちょっと休もう」
上條「Zzz...」
38 = 1 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さやか「今日も居てくれた…いつか居なくなると思って私、怖いんだ」
さやか「ずっと居なくならないで…私のためにバイオリンを弾いてくれれば、衣食住は完璧にしてあげるから」
上條「うん、もちろんだよ。僕はさやかだけ見てるよ」ギュッ
さやか「…///」カアア
さやか「そうだよね。もう私と恭介はずっと一緒なんだよ。ずぅっと…」
上條「…」チュッ
さやか「はぅ!」
さやか「キスなんて…おませさんなんだから…恭介は」
39 = 1 :
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
上條「自分の位置を知る事の次は、敵を極限まで油断させることだ」
上條「で、その次は…」
上條「とりあえず、今やることだけを考えよう」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
40 = 36 :
このスレが伸びなかった原因は、クズ條さんを主人公にしたことだよね
ほむらかまどかならまだマシだった
41 :
伸びないが見てるぞ
淡々と続けて欲しい④
43 :
>>41と同じく
44 :
そもそもなぜ逃げようとしてるのか
45 :
鈍感男は害悪
46 :
嫌いじゃないわ!
47 :
逃げるにきまってんだろwww
48 = 1 :
さやか「恭介、今日は頑張ってグラタン作ったんだ」
上條「うわあ、美味しそうだね」
さやか「えへへ…口移しで食べさせてあげる」
上條「あ、あありがとう」
さやか「ん…うん…」クチュクチュ
上條(く、苦しい)
さやか「えへへ…美味しい?恭介」
上條「美味しいよ、さやか」
さやか「恭介、大好き!」
49 = 17 :
50 :
>>49
なぜあんなことになってしまったのか…
みんなの評価 : ★★
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