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元スレ都城王土「ほう…学園都市か。 なるほどこの俺を迎えるに相応しい」
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>>848
あんまりレスはしないで、保守だけしてくれってことか
あんまりレスはしないで、保守だけしてくれってことか
>>574
王土さんその頃のめだかちゃんは因果律操作出来ない頃の球磨川しか知らないっすよ
王土さんその頃のめだかちゃんは因果律操作出来ない頃の球磨川しか知らないっすよ
「どうせまたつまらんssスレだろ」と思った30分前の自分を殴りたくなった
なんというおもしろさw
支援
なんというおもしろさw
支援
見て…ここは魔界都市とは大違いね うむ…我々は何か忘れていたようだ 愚かな人間共にもまだこのようなやつがいたのか
大佐!見つけました!雷の刀を!
でかしたぞピニョ
ピーピー
!
ふふふ(笑)魔界都市から遥々きたものよね大佐さん(笑)クスクス(笑)
貴様!
あら(笑)私を忘れたわけじゃあるまいね大佐さん(笑)雷の刀は渡さないわよ(笑)
毎回毎回邪魔をしやがって
あらあら宝を見つけてくれる発見器ルパンのようね
フジコー(笑)フジコー(笑)
大佐!見つけました!雷の刀を!
でかしたぞピニョ
ピーピー
!
ふふふ(笑)魔界都市から遥々きたものよね大佐さん(笑)クスクス(笑)
貴様!
あら(笑)私を忘れたわけじゃあるまいね大佐さん(笑)雷の刀は渡さないわよ(笑)
毎回毎回邪魔をしやがって
あらあら宝を見つけてくれる発見器ルパンのようね
フジコー(笑)フジコー(笑)
ようやく追いついた。
めだかも禁書も大好きな俺にとって最高なSSだわ。
それと王土さん最後の方小物に成り下がったとバカにしてすいませんでした。
めだかも禁書も大好きな俺にとって最高なSSだわ。
それと王土さん最後の方小物に成り下がったとバカにしてすいませんでした。
演算能力高いなら能力開発したら
どんな能力持つのか
脳をいじらすなんて王土さんが許すはずないか
理不尽な重税あるから能力いらないか
どんな能力持つのか
脳をいじらすなんて王土さんが許すはずないか
理不尽な重税あるから能力いらないか
>>862
自分だけの現実の出力がなければ演算能力が高いだけになるんじゃない?
自分だけの現実の出力がなければ演算能力が高いだけになるんじゃない?
>>844
闇の中で尚、自らを主張するように白く、白い、白い一方通行がその場から姿を消して、10秒ほど経った頃だろうか。
ようやくすべてが終わったと理解して緊張がとけ、結標淡希は小さく長い溜息を吐いた。
そして、こっそりと隣に立っている都城王土を見上げる。
そういえば何故この金色の男はここにいるのだろうか?
この金髪紅眼の男は[残骸]なんてどうでもいいはず。
そんな結標淡希の心中で生まれた疑問に気がついたように都城王土がニヤリと笑う。
「おい、そんな顔をするなよ結標淡希。 俺の話はまだ終わっておらんのだからな」
そう。
都城王土の話はまだ終っていない。
だから都城王土はここにいる。
不思議そうな顔をした結標淡希の正面に立って、都城王土は朗々と謳いかけた。
「結標淡希よ。 世界は平凡だと思うか? 未来は退屈だと感じるか? 現実は残酷だと悲しむか?」
都城王土はそう問うが返事を望んでいるわけではない。
ただ都城王土は己の信じる己の真実を高らかに謳いあげるだけだ。
「安心しろ。俺がこの世にいる以上、世界は劇的で未来は薔薇色で現実は刺激的だ。 なんせこの俺が中心なのだからな」
.
闇の中で尚、自らを主張するように白く、白い、白い一方通行がその場から姿を消して、10秒ほど経った頃だろうか。
ようやくすべてが終わったと理解して緊張がとけ、結標淡希は小さく長い溜息を吐いた。
そして、こっそりと隣に立っている都城王土を見上げる。
そういえば何故この金色の男はここにいるのだろうか?
この金髪紅眼の男は[残骸]なんてどうでもいいはず。
そんな結標淡希の心中で生まれた疑問に気がついたように都城王土がニヤリと笑う。
「おい、そんな顔をするなよ結標淡希。 俺の話はまだ終わっておらんのだからな」
そう。
都城王土の話はまだ終っていない。
だから都城王土はここにいる。
不思議そうな顔をした結標淡希の正面に立って、都城王土は朗々と謳いかけた。
「結標淡希よ。 世界は平凡だと思うか? 未来は退屈だと感じるか? 現実は残酷だと悲しむか?」
都城王土はそう問うが返事を望んでいるわけではない。
ただ都城王土は己の信じる己の真実を高らかに謳いあげるだけだ。
「安心しろ。俺がこの世にいる以上、世界は劇的で未来は薔薇色で現実は刺激的だ。 なんせこの俺が中心なのだからな」
.
ニヤリと都城王土は笑ってその指先を結標淡希の胸におく。
トクントクンと鼓動を続けている結標淡希の心の臓の響きを感じて都城王土は笑うのだ。
「貴様達の夢はすなわち俺の所有物でもあるのだ。 その夢、その身で以て叶わぬのなら、全てを俺に献上しろ。
俺の気が向いたら俺が叶えてやってもよい。 なに、叶えるかどうかは俺が決めるがな」
それは傲慢で不遜で傲然で大胆不敵で泰然自若な宣言だったけど。
だけどそれは結標淡希の心の奥底、ひび割れていた魂を優しく暖めてくれた。
でも甘えるわけにはいかない。
結標淡希はまだ最後まで抗っていない。
胸に灯ったこの夢を。希望を。信念を。
自分一人で叶えたいのなら、都城王土に依存してはダメなのだ。
だから結標淡希は万感の思いを込めて礼を言う。
「…ありがと。 …でもさ。 …アンタに…都城王土に私の夢を献上するのは最後の最後にするね」
そうだ、結標淡希には共に視線をくぐりぬけた戦友がいる。
“あの子達”を結標淡希は絶対に見捨てない。
「だってさ、まだ私には。 まだ私のことを信じて待ってくれている“仲間”がいるんだし」
そう言ってゆっくりと大輪の白い花が咲くような笑みを見せる結標淡希はとてもとても美しかった。
トクントクンと鼓動を続けている結標淡希の心の臓の響きを感じて都城王土は笑うのだ。
「貴様達の夢はすなわち俺の所有物でもあるのだ。 その夢、その身で以て叶わぬのなら、全てを俺に献上しろ。
俺の気が向いたら俺が叶えてやってもよい。 なに、叶えるかどうかは俺が決めるがな」
それは傲慢で不遜で傲然で大胆不敵で泰然自若な宣言だったけど。
だけどそれは結標淡希の心の奥底、ひび割れていた魂を優しく暖めてくれた。
でも甘えるわけにはいかない。
結標淡希はまだ最後まで抗っていない。
胸に灯ったこの夢を。希望を。信念を。
自分一人で叶えたいのなら、都城王土に依存してはダメなのだ。
だから結標淡希は万感の思いを込めて礼を言う。
「…ありがと。 …でもさ。 …アンタに…都城王土に私の夢を献上するのは最後の最後にするね」
そうだ、結標淡希には共に視線をくぐりぬけた戦友がいる。
“あの子達”を結標淡希は絶対に見捨てない。
「だってさ、まだ私には。 まだ私のことを信じて待ってくれている“仲間”がいるんだし」
そう言ってゆっくりと大輪の白い花が咲くような笑みを見せる結標淡希はとてもとても美しかった。
その笑顔を見て、都城王土は感心したように小さく呟いた。
「…ふむ」
それだけ言ってただこちらを見つめる都城王土の視線に何故か胸が高鳴ってしまい慌てて結標淡希は問い返す。
「な…なに? …なによ?」
もしかして自分は変なことを言ってしまったのだろうか?
いやそんなはずはない。
でもそれならばどうして都城王土はニヤニヤと笑っているのだ?
混乱して立ち尽くしたままの結標淡希に向かって都城王土は笑いながら賛辞を述べる。
「なに。 中々いい気概だと思ってな。 涙だの鼻水だので笑いたくなるような酷い顔をしているが…
まぁ俺の視界に存在することを許してやってもよいということよ」
そう言って都城王土は呵々と笑って。
更にもう一言意地悪そうに付け加えた。
「それとだ。 まだ成長途中のようだが。 だがまぁその身をもってこの俺を楽しませようというその心がけを褒めてやろうと思ってな」
「……え゛?」
そう言われて。
やっとようやくついに結標淡希は今の状況に気がついたのだ。
「…ふむ」
それだけ言ってただこちらを見つめる都城王土の視線に何故か胸が高鳴ってしまい慌てて結標淡希は問い返す。
「な…なに? …なによ?」
もしかして自分は変なことを言ってしまったのだろうか?
いやそんなはずはない。
でもそれならばどうして都城王土はニヤニヤと笑っているのだ?
混乱して立ち尽くしたままの結標淡希に向かって都城王土は笑いながら賛辞を述べる。
「なに。 中々いい気概だと思ってな。 涙だの鼻水だので笑いたくなるような酷い顔をしているが…
まぁ俺の視界に存在することを許してやってもよいということよ」
そう言って都城王土は呵々と笑って。
更にもう一言意地悪そうに付け加えた。
「それとだ。 まだ成長途中のようだが。 だがまぁその身をもってこの俺を楽しませようというその心がけを褒めてやろうと思ってな」
「……え゛?」
そう言われて。
やっとようやくついに結標淡希は今の状況に気がついたのだ。
>>877
予知能力でもあんのかw
予知能力でもあんのかw
ブレザーがずり落ちてるなどいうレベルではない。
その白くきめこまやかな肌を、ふっくらとした女性らしい胸を盛大にまろびだしていて。
スカートなんてもう本来の機能を失い、布のベルトかと言いたくなるようだ。
しかも。
しかもしかも“心臓の直上”に都城王土の指先が触れている。
心臓の直上っていうことは“それはつまり都城王土が結標淡希のその瑞々しい果実のような胸に手をあてがっている”ということだ。
瞬間、結標淡希の頭が沸騰する。
顔どころではなく耳たぶやら首筋やらも真っ赤になって結標淡希はバババッ!と距離をとって抗議した。
「ちょっ!?ちょっと! 見ないでよ! ていうか気がついたらさっさと言いなさいよ! そもそも男なら服くらい貸しなさいよ!」
だが、そんな文句も都城王土にとっては意味が無い。
「なに、そう謙遜するでないぞ。 俺は高千穂君や雲仙二年生のように巨乳だ貧乳だので区別はせん。
例え凹凸の感触がいささか不満だったとしてもそれはそれでまた一興というものだ」
ウムウムとそう頷く都城王土。
そして、肌を赤く上気させた結標淡希を見て片目をつむりながら面白そうに気付いたことを口にする。
「結標淡希よ。 おまえ随分と面白いぞ。 赤毛で赤い頬で赤い首筋で赤い肌とは芸が凝ってるな。
ならもういっそのこと結標“赤希”にでも改名したらどうだ?」
もうそれが結標淡希の限界だった。
その白くきめこまやかな肌を、ふっくらとした女性らしい胸を盛大にまろびだしていて。
スカートなんてもう本来の機能を失い、布のベルトかと言いたくなるようだ。
しかも。
しかもしかも“心臓の直上”に都城王土の指先が触れている。
心臓の直上っていうことは“それはつまり都城王土が結標淡希のその瑞々しい果実のような胸に手をあてがっている”ということだ。
瞬間、結標淡希の頭が沸騰する。
顔どころではなく耳たぶやら首筋やらも真っ赤になって結標淡希はバババッ!と距離をとって抗議した。
「ちょっ!?ちょっと! 見ないでよ! ていうか気がついたらさっさと言いなさいよ! そもそも男なら服くらい貸しなさいよ!」
だが、そんな文句も都城王土にとっては意味が無い。
「なに、そう謙遜するでないぞ。 俺は高千穂君や雲仙二年生のように巨乳だ貧乳だので区別はせん。
例え凹凸の感触がいささか不満だったとしてもそれはそれでまた一興というものだ」
ウムウムとそう頷く都城王土。
そして、肌を赤く上気させた結標淡希を見て片目をつむりながら面白そうに気付いたことを口にする。
「結標淡希よ。 おまえ随分と面白いぞ。 赤毛で赤い頬で赤い首筋で赤い肌とは芸が凝ってるな。
ならもういっそのこと結標“赤希”にでも改名したらどうだ?」
もうそれが結標淡希の限界だった。
「…ッ! バ、バカッ! アンタバカじゃないの!? もうアンタなに言ってるのよぉぉぉぉ!!!」
結標淡希はなんか不出来な体育座りのような珍妙なポーズをとりながら一生懸命、都城王土に文句を言う。
ある意味もはや全身急所だらけで動くとも出来ない。
立てば上半身の胸とか下半身の下着が丸見えで、座ってもやっぱり上半身の胸とか下半身の下着が丸見えなのだ。
服を貸してよ! 断る。 貸してったら貸してよ! 断固として断る。 などといった文字におこすのも馬鹿らしい口喧嘩が数分続く。
で、やっぱり結標淡希は都城王土から服を剥ぎ取ることが出来なかった。
まぁある意味それは当然だろう。
北風と太陽だって旅人の服を剥ぎ取るのは太陽だし、ましてや太陽のような都城王土が服を剥ぎ取られるのをよしとする訳がない。
結局。
結標淡希は『座標移動《ムーブポイント》』を使って、そこらに平伏したままの黒いスーツを来た男達から服を徴収することにした。
さすがにシャツを着るのはどこか気持ちが悪くて、素肌の上に黒いジャケットを羽織り、ウエストがぶかぶかなズボンを履くことにして。
「ッ!? だから見ないでってば!!!」
いそいそと着替えようとする結標淡希を都城王土は当然のように面白そうに笑って見ていた。
女子の着替えを見て、目を伏せるとか明後日の方向を向くとかいったデリカシーが都城王土にあるわけはない。
『座標移動《ムーブポイント》』で服を剥ぎ取ることが出来たのだ。
ならそれを応用して服を着ればいいのに結標淡希はそんなことにも気付かない程恥ずかしくて。
結標淡希は真っ赤になりながら都城王土が“見守る”なかで生着替えをお披露目することになってしまったのだ。
結標淡希はなんか不出来な体育座りのような珍妙なポーズをとりながら一生懸命、都城王土に文句を言う。
ある意味もはや全身急所だらけで動くとも出来ない。
立てば上半身の胸とか下半身の下着が丸見えで、座ってもやっぱり上半身の胸とか下半身の下着が丸見えなのだ。
服を貸してよ! 断る。 貸してったら貸してよ! 断固として断る。 などといった文字におこすのも馬鹿らしい口喧嘩が数分続く。
で、やっぱり結標淡希は都城王土から服を剥ぎ取ることが出来なかった。
まぁある意味それは当然だろう。
北風と太陽だって旅人の服を剥ぎ取るのは太陽だし、ましてや太陽のような都城王土が服を剥ぎ取られるのをよしとする訳がない。
結局。
結標淡希は『座標移動《ムーブポイント》』を使って、そこらに平伏したままの黒いスーツを来た男達から服を徴収することにした。
さすがにシャツを着るのはどこか気持ちが悪くて、素肌の上に黒いジャケットを羽織り、ウエストがぶかぶかなズボンを履くことにして。
「ッ!? だから見ないでってば!!!」
いそいそと着替えようとする結標淡希を都城王土は当然のように面白そうに笑って見ていた。
女子の着替えを見て、目を伏せるとか明後日の方向を向くとかいったデリカシーが都城王土にあるわけはない。
『座標移動《ムーブポイント》』で服を剥ぎ取ることが出来たのだ。
ならそれを応用して服を着ればいいのに結標淡希はそんなことにも気付かない程恥ずかしくて。
結標淡希は真っ赤になりながら都城王土が“見守る”なかで生着替えをお披露目することになってしまったのだ。
きっとそこに行橋未造がいたら少しだけ頬を膨らませながら
『王土はそんなんだからフラれちゃうんだよ!』
なんて類のことを言っていたかもしれないけれど、残念ながら行橋未造はここにはいない。
そしてようやく着替えが終わって、ずり落ちるズボンを片手で抑えながら結標淡希が自分を取り戻す。
その時、都城王土が不意に顎で“ソレ”を指し示しながら問いかけた。
「おい結標淡希。 そう言えばだ。 アレはどうする?」
乙女の一大事である生着替えを一部始終見ていたことなどもう忘れたかのようなその口調。
何だかこれ以上文句を言うのも馬鹿らしく、肩を落としながら結標淡希が言われたままに“ソレ”を見た。
そこには。 [キャリーケース]が[残骸]が転がっていた。
何の役にも立たないそれ。
むしろ[組織]の[M000]の残り香のように思えて結標淡希は鼻にシワを寄せる。
例え今自分がこれを奪って逃げたとしても、学園都市と交渉する術はない。
そしてそんなことをしたら、また白い死神がやってくるだろう。
よく考えてみると、きっと一方通行《アクセラレータ》は結標淡希が言うだろう答えを予見して、都城王土がするだろうことを確信していたから去ったのだろう。
だから結標淡希はいらないという。
そんなものは必要ないという。
“仲間”は自分の手で救うのだ。
泥水をすすって、苦痛に塗れて、後悔の念に苛まれてもそれが結標淡希の責任なのだから。
『王土はそんなんだからフラれちゃうんだよ!』
なんて類のことを言っていたかもしれないけれど、残念ながら行橋未造はここにはいない。
そしてようやく着替えが終わって、ずり落ちるズボンを片手で抑えながら結標淡希が自分を取り戻す。
その時、都城王土が不意に顎で“ソレ”を指し示しながら問いかけた。
「おい結標淡希。 そう言えばだ。 アレはどうする?」
乙女の一大事である生着替えを一部始終見ていたことなどもう忘れたかのようなその口調。
何だかこれ以上文句を言うのも馬鹿らしく、肩を落としながら結標淡希が言われたままに“ソレ”を見た。
そこには。 [キャリーケース]が[残骸]が転がっていた。
何の役にも立たないそれ。
むしろ[組織]の[M000]の残り香のように思えて結標淡希は鼻にシワを寄せる。
例え今自分がこれを奪って逃げたとしても、学園都市と交渉する術はない。
そしてそんなことをしたら、また白い死神がやってくるだろう。
よく考えてみると、きっと一方通行《アクセラレータ》は結標淡希が言うだろう答えを予見して、都城王土がするだろうことを確信していたから去ったのだろう。
だから結標淡希はいらないという。
そんなものは必要ないという。
“仲間”は自分の手で救うのだ。
泥水をすすって、苦痛に塗れて、後悔の念に苛まれてもそれが結標淡希の責任なのだから。
.
「“ソレ”は私の間違い。 …だからさ。 アンタに頼んでもいいかな?」
それを聞いて、都城王土はクハハッ!と笑った。
「よく言った。 ならばそれは俺が請け負ってやろう。 なに、気にせんでもよい。 これは俺の気まぐれだ」
それと同時にフワリと[残骸]が宙に浮く。
[残骸]は超高気密性の各種宇宙線対策すら施してあるスペースシャトルの外装よりも硬い近代科学の金属結晶で守られている。
だが、だからといってそれがどうした?
所詮そんな結晶も太陽に突っ込んでしまえば等しく燃え尽きるだけなのだ。
当然、都城王土にとってそれの破壊など赤子の手をひねるよりも容易い。
さらに別段、都城王土は言葉を口にしなければ『創帝《クリエイト》』が使えないわけではない。
ましてやいちいちそんなことに口を開くのも面倒だ。
だから。
宙に浮いた[残骸]は無言の都城王土と無言の結標淡希が見つめる中で、何の前触れもなくただ呆気無く粉砕され四散した。
例えるならそれは特大の満塁ホームランを目の前で見たように爽快で。
木っ端微塵となった[残骸]はまるで過去の惨めな自分の“残骸”のように結標淡希は見えて。
結標淡希はゆっくりと大きく息を吐いて、過去の哀れな自分に別れを告げる。
「“ソレ”は私の間違い。 …だからさ。 アンタに頼んでもいいかな?」
それを聞いて、都城王土はクハハッ!と笑った。
「よく言った。 ならばそれは俺が請け負ってやろう。 なに、気にせんでもよい。 これは俺の気まぐれだ」
それと同時にフワリと[残骸]が宙に浮く。
[残骸]は超高気密性の各種宇宙線対策すら施してあるスペースシャトルの外装よりも硬い近代科学の金属結晶で守られている。
だが、だからといってそれがどうした?
所詮そんな結晶も太陽に突っ込んでしまえば等しく燃え尽きるだけなのだ。
当然、都城王土にとってそれの破壊など赤子の手をひねるよりも容易い。
さらに別段、都城王土は言葉を口にしなければ『創帝《クリエイト》』が使えないわけではない。
ましてやいちいちそんなことに口を開くのも面倒だ。
だから。
宙に浮いた[残骸]は無言の都城王土と無言の結標淡希が見つめる中で、何の前触れもなくただ呆気無く粉砕され四散した。
例えるならそれは特大の満塁ホームランを目の前で見たように爽快で。
木っ端微塵となった[残骸]はまるで過去の惨めな自分の“残骸”のように結標淡希は見えて。
結標淡希はゆっくりと大きく息を吐いて、過去の哀れな自分に別れを告げる。
>>881 俺もアブノーマルだしな
そして…それが意味することは。
もうそろそろ舞台の幕が降りるということ。
豪華絢爛、華麗奔放、大盤振る舞いな、どんな夢よりも刺激的な一夜限りの大舞台の終りを告げるブザーのように。
遠方からは警備員《アンチスキル》の乗る装甲車のサイレンが響いてくる。
だから結標淡希は別れを告げる。
「…最後までありがと。 でもね、ここからは私の一人舞台なの。 だからさ。 …アンタはもう行きなよ」
そう静かに、けれどその瞳に信念の炎を燃やして結標淡希はそう別れの言葉を告げる。
「………」
都城王土はそれを聞いて何も言わず。 ただ黙して静かに結標淡希の続きを促す。
「あと少しで警備員《アンチスキル》がここに来る」
そう言って結標淡希は叱られた悪戯っ子のように少し笑う。
「私は[組織]の一員で。 風紀委員《ジャッジメント》を思いっきり痛ぶって。 ビルをぶち壊したんだ」
結標淡希は過去の愚かな自分がしでかした行為の責任をとると決めたのだ。
「だから私はここに残る。 そして全部話して、罰を受ける」
結標淡希は迷わないし、もう逃げない。
「このまま逃げ出したらそれこそ“仲間”を裏切っちゃうことになるしね」
だから結標淡希は都城王土に別れを告げるのだ。
もうそろそろ舞台の幕が降りるということ。
豪華絢爛、華麗奔放、大盤振る舞いな、どんな夢よりも刺激的な一夜限りの大舞台の終りを告げるブザーのように。
遠方からは警備員《アンチスキル》の乗る装甲車のサイレンが響いてくる。
だから結標淡希は別れを告げる。
「…最後までありがと。 でもね、ここからは私の一人舞台なの。 だからさ。 …アンタはもう行きなよ」
そう静かに、けれどその瞳に信念の炎を燃やして結標淡希はそう別れの言葉を告げる。
「………」
都城王土はそれを聞いて何も言わず。 ただ黙して静かに結標淡希の続きを促す。
「あと少しで警備員《アンチスキル》がここに来る」
そう言って結標淡希は叱られた悪戯っ子のように少し笑う。
「私は[組織]の一員で。 風紀委員《ジャッジメント》を思いっきり痛ぶって。 ビルをぶち壊したんだ」
結標淡希は過去の愚かな自分がしでかした行為の責任をとると決めたのだ。
「だから私はここに残る。 そして全部話して、罰を受ける」
結標淡希は迷わないし、もう逃げない。
「このまま逃げ出したらそれこそ“仲間”を裏切っちゃうことになるしね」
だから結標淡希は都城王土に別れを告げるのだ。
そして都城王土はそれを止めない。
止める気もない。
ただ鷹揚に頷いて結標淡希を肯定するだけだ。
「なるほど、いい意地の張り具合だな結標淡希。 ならば俺も安心しておまえにこの場を譲ってやろう」
相も変わらず最後の最後まで我を突き通す都城王土を見て、結標淡希は面白そうに眩しそうに羨ましそうにクスリと笑う。
「…ね。 普通、こーゆー時はさ。 俺もここに残る!とか。 また会おう!とか言うべきなんじゃないの?」
そう言って笑う結標淡希を見て、都城王土も笑う。
「おいおい。 なんだよ結標淡希。 俺にそんなことを言って欲しかったのか?」
だけど、そんな言葉は都城王土が口にすべき言葉でないのは判っている。
だから結標淡希は満面の笑みを浮かべて、こう答えるのだ。
「フフッ…全然! そんなのアンタには似合わないよね」
そして、トンッと軽く大地を蹴って。
太陽のように巨大な男に別れを告げる。
「じゃあね“王土”。 私は忘れないよ。 都城王土という男を。 絶対に絶対に忘れないからね」
その言葉と共にゆっくりとカーテンが降りる。 舞台のどん帳が降りていく。
もうこれで終わりだ。
長い長い舞台が今この瞬間、完全に完璧に十全に終りを告げたのだ。
けれど…実はまだもう少しだけ。 カーテンコールが残っている。
止める気もない。
ただ鷹揚に頷いて結標淡希を肯定するだけだ。
「なるほど、いい意地の張り具合だな結標淡希。 ならば俺も安心しておまえにこの場を譲ってやろう」
相も変わらず最後の最後まで我を突き通す都城王土を見て、結標淡希は面白そうに眩しそうに羨ましそうにクスリと笑う。
「…ね。 普通、こーゆー時はさ。 俺もここに残る!とか。 また会おう!とか言うべきなんじゃないの?」
そう言って笑う結標淡希を見て、都城王土も笑う。
「おいおい。 なんだよ結標淡希。 俺にそんなことを言って欲しかったのか?」
だけど、そんな言葉は都城王土が口にすべき言葉でないのは判っている。
だから結標淡希は満面の笑みを浮かべて、こう答えるのだ。
「フフッ…全然! そんなのアンタには似合わないよね」
そして、トンッと軽く大地を蹴って。
太陽のように巨大な男に別れを告げる。
「じゃあね“王土”。 私は忘れないよ。 都城王土という男を。 絶対に絶対に忘れないからね」
その言葉と共にゆっくりとカーテンが降りる。 舞台のどん帳が降りていく。
もうこれで終わりだ。
長い長い舞台が今この瞬間、完全に完璧に十全に終りを告げたのだ。
けれど…実はまだもう少しだけ。 カーテンコールが残っている。
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