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元スレ幼女「とうもろこし、いる?」
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キキーー
バタン
畑の兄さん「父ちゃん!」
「バカ息子が一人で先に突っ走りよってからに! 老人に運転させよって!」
畑の兄さん「で、でもよ」
「なにをボサっと突っ立っとるんじゃ?」
畑の兄さん「え?」
「さっさと手伝うんじゃ、新鮮な野菜のカレーを作って皆さんに体力をつけてもらうぞい」
畑の兄さん「合点承知だ!」
バタン
畑の兄さん「父ちゃん!」
「バカ息子が一人で先に突っ走りよってからに! 老人に運転させよって!」
畑の兄さん「で、でもよ」
「なにをボサっと突っ立っとるんじゃ?」
畑の兄さん「え?」
「さっさと手伝うんじゃ、新鮮な野菜のカレーを作って皆さんに体力をつけてもらうぞい」
畑の兄さん「合点承知だ!」
先生「あの、私も手伝います」
幼女「あたしも!」
女の子「わたしも!」
畑の兄さん「よーし、全員協力してやるっすよー!」
「おー!」
幼女「あたしも!」
女の子「わたしも!」
畑の兄さん「よーし、全員協力してやるっすよー!」
「おー!」
幼女「けーぶさん、これたべて」
警部「ん? カレーかい?」
幼女「みんなでつくったの」
警部「ありがとう、いただくよ」
「警部っ、中の様子がっ」
警部「……ん? 電気が消えたな」
「どうします?」
警部「待て、なんだ……? 光が……?」
警部「ん? カレーかい?」
幼女「みんなでつくったの」
警部「ありがとう、いただくよ」
「警部っ、中の様子がっ」
警部「……ん? 電気が消えたな」
「どうします?」
警部「待て、なんだ……? 光が……?」
--・・
-・
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警部「……」
--・・
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--・-・
警部「メッセージだ……人質は二人とも無事だっ」
幼女「おじさん!」
女の子「おかあさん!」
-・
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--・・
・・
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警部「……」
--・・
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--・・
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警部「メッセージだ……人質は二人とも無事だっ」
幼女「おじさん!」
女の子「おかあさん!」
男(さて……、私にできる限りの事はした)
男(子供を上手に使って人質を解放して、犯人のもう一人を炙り出した)
男(犯人側からある程度の信頼を得る事もできた、少なくともトイレに行くくらいの自由を勝ち取った)
男(電気を落としてこちらの意思も外に伝えた)
男(だが……まだ向こうには拳銃がある)
男(……くそ)
男(あと一手で良い、突入の機会を作りさえすれば……)
男(……何か、何かないのか……?)
男(子供を上手に使って人質を解放して、犯人のもう一人を炙り出した)
男(犯人側からある程度の信頼を得る事もできた、少なくともトイレに行くくらいの自由を勝ち取った)
男(電気を落としてこちらの意思も外に伝えた)
男(だが……まだ向こうには拳銃がある)
男(……くそ)
男(あと一手で良い、突入の機会を作りさえすれば……)
男(……何か、何かないのか……?)
パ
保護者「あ、電気が付きましたの」
男「ほんとですね」
犯人A「ちょろいもんよ」
犯人B「……」
保護者「おなか空きましたの……」
犯人A「あいつら、何か美味そうなモン食ってやがるな」
保護者「この香り……カレーですの?」
犯人A「ったく、暢気なもんだぜ」
保護者「あ、電気が付きましたの」
男「ほんとですね」
犯人A「ちょろいもんよ」
犯人B「……」
保護者「おなか空きましたの……」
犯人A「あいつら、何か美味そうなモン食ってやがるな」
保護者「この香り……カレーですの?」
犯人A「ったく、暢気なもんだぜ」
犯人B「そういやあいつも……カレーが好きだったな……」
保護者「ま、そうですの?」
犯人B「嫁が入院してた時な、俺が作ったカレーをうめえうめえって食いやがるんだよ」
男「当たり前ですよ」
犯人B「あん?」
男「あなたが丹精込めて作ったカレーが不味いわけありません」
犯人B「……」
男「子供は意外と、そういうところに敏感なんですよ」
犯人B「そうか……、そうだったのか……」
保護者「ま、そうですの?」
犯人B「嫁が入院してた時な、俺が作ったカレーをうめえうめえって食いやがるんだよ」
男「当たり前ですよ」
犯人B「あん?」
男「あなたが丹精込めて作ったカレーが不味いわけありません」
犯人B「……」
男「子供は意外と、そういうところに敏感なんですよ」
犯人B「そうか……、そうだったのか……」
チクタク
チクタク
男「なあ」
犯人B「……なんだ?」
男「今からでも自首しないか?」
犯人A「ばっ! 何言ってんだてめぇ!」
男「これ以上罪を重くする事はない、今ならまだ。やり直せる」
チクタク
チクタク
先生「はい、これ食べて元気だしてくださいね」
畑の兄さん「まだまだあるっすよー」
チクタク
チクタク
警部「中の合図でいつでも突入できるようにしておけ」
「はっ」
チクタク
チクタク
幼女「おじさん……」
女の子「おかあさん……」
チクタク
チクタク
男「どうなんだ」
犯人B「……」
男「なあ?」
犯人B「そうだな……、もう疲れた……か……」
犯人A「ちょ、待てよ。お前! それでいいのかよ!」
犯人B「……」
男「お前はどうするんだ?」
犯人A「決まってるだろ! お前らがそのつもりならこの銃で……」
チクタク
チクタク
犯人A「あれ? 銃が無い、どこに──」
保護者「お探しのものはこれですの?」
犯人A「なっ」
保護者「形勢逆転ですの!」
犯人B「……俺達の負けだ、もう……ここまで、だ」
犯人A「ばか……な」
保護者「大人しくしてもらいますのよ!」
男「さあ、外に電話をかけてもらおうか」
「突入! 突入だ!」
チクタク
犯人A「あれ? 銃が無い、どこに──」
保護者「お探しのものはこれですの?」
犯人A「なっ」
保護者「形勢逆転ですの!」
犯人B「……俺達の負けだ、もう……ここまで、だ」
犯人A「ばか……な」
保護者「大人しくしてもらいますのよ!」
男「さあ、外に電話をかけてもらおうか」
「突入! 突入だ!」
「ほら、暴れるな」
「大人しくしろ!」
犯人A「いってぇ! いてえよ! 暴れねえから押さえつけるの辞めろって!」
「静かにしろ!」
「ほら、さっさと歩け!」
犯人B「……ありがとう」
男「はい?」
犯人B「俺たちは、本当は……誰かに引導を渡して欲しかっただけなのかもしれない」
男「まだやり直せますよ、きっと」
犯人B「そうだろうか」
男「諦めちゃだめです」
「大人しくしろ!」
犯人A「いってぇ! いてえよ! 暴れねえから押さえつけるの辞めろって!」
「静かにしろ!」
「ほら、さっさと歩け!」
犯人B「……ありがとう」
男「はい?」
犯人B「俺たちは、本当は……誰かに引導を渡して欲しかっただけなのかもしれない」
男「まだやり直せますよ、きっと」
犯人B「そうだろうか」
男「諦めちゃだめです」
男「保護者さん! すごいじゃないですか、一体いつの間に奪っていたんですか?」
保護者「ふふ、敵を欺くにはまず味方からですの」
男「いやぁ、もうダメかと思いましたよ」
保護者「これで一件落着、ですのよ」
男「ですね」
保護者「帰りますの、わたしく、少し疲れてしまいましたの」
フラッ
男「あ、」
ガシ
保護者「かたじけませんの」
男「いえ」
保護者「ふふ、敵を欺くにはまず味方からですの」
男「いやぁ、もうダメかと思いましたよ」
保護者「これで一件落着、ですのよ」
男「ですね」
保護者「帰りますの、わたしく、少し疲れてしまいましたの」
フラッ
男「あ、」
ガシ
保護者「かたじけませんの」
男「いえ」
保護者「これで、生きて帰れますのね」
男「そうですね」
保護者「……今回はあなたに助けられましたの、だから借り一つという事にしておきますの」
男「は?」
保護者「あたくし、借りたものはキチンと返す主義ですのよ」
男「はは、そうですか」
保護者「ま、まぁ。これから特別に仲良くして差し上げてもよろしくってですの」
男「はい。これからもあの子共々、よろしくおねがいしますよ」
男「そうですね」
保護者「……今回はあなたに助けられましたの、だから借り一つという事にしておきますの」
男「は?」
保護者「あたくし、借りたものはキチンと返す主義ですのよ」
男「はは、そうですか」
保護者「ま、まぁ。これから特別に仲良くして差し上げてもよろしくってですの」
男「はい。これからもあの子共々、よろしくおねがいしますよ」
畑の兄さん「いやー、良かった。良かったっすねぇ」
先生「無事に解決してくれて、本当に……」
畑の兄さん「あっしはもう、ハラハラドキドキで……」
先生「私も……」
畑の兄さん「ところで犯人ってどんな人なんっすかね」
先生「さ、さあ?」
畑の兄さん「ちょっと見にいくっすよ」
先生「あ、ちょ」
犯人A「──お前っ」
畑の兄さん「……」
犯人A「……」
畑の兄さん「……久しぶりっすね」
犯人A「……」
畑の兄さん「面会! 絶対いきやすよ!」
犯人A「……」
畑の兄さん「元気してるっすよ!」
犯人A「……っち」
畑の兄さん「わかってるんすか!」
犯人A「ったく、いつまで経ってもとんだお人好し野郎だぜ……」
「さあ、歩け」
犯人A「あーもう、わかった。わかったってば」
先生「……あのひと」
犯人B「……」
先生「ちょ、ちょっと待ってくださいっ」
犯人B「なんだ?」
先生「あ……あのっ」
犯人B「……」
先生「……」
「ほら、行くぞ。とっとと歩け」
犯人B「……あぁ」
先生「……」
バタン
犯人B「……そうか……、知らない間に……大きくなったんだな……」
幼女「おじさん! おじさん!」
男「ただいま」
幼女「おかえり!」
男「すまないな、随分待たせた」
幼女「あのね、あのね!」ギュ
男「うん?」
幼女「あたし、ずっと。信じて待ってたよ! ずっと! おじさんなら大丈夫って!」
男「あぁ……」
幼女「おじさん! おじさん! おじさんが……ぶじ……ぶ……ふえぇぇぇぇぇ~~ん」
男「よしよし、怖かったかい?」
幼女「ごわ”ぐな”い”……」
男「ほら、私は大丈夫」
幼女「おじさん……おじさん、ずっと、ずっとあたしのそばに居て……」
男「……」
幼女「ずっと……離れないで……」
先生「ずっと泣かなかったんですよ、この子」
男「先生」
先生「おじさんを待つんだって、ずっと。むしろ女の子を気遣ってさえいました」
男「……そうですか」
先生「でも、安心して溢れてきちゃったみたいですね」
幼女「ごわ”ぐな”い”……」
男「ほら、私は大丈夫」
幼女「おじさん……おじさん、ずっと、ずっとあたしのそばに居て……」
男「……」
幼女「ずっと……離れないで……」
先生「ずっと泣かなかったんですよ、この子」
男「先生」
先生「おじさんを待つんだって、ずっと。むしろ女の子を気遣ってさえいました」
男「……そうですか」
先生「でも、安心して溢れてきちゃったみたいですね」
先生「私も……ずっと不安だったんですよ」
男「先生」
先生「怪我はないですか?」
男「えぇ、おかげさまで」
先生「痛いところは?」
男「ずっと座っていたからお尻が少し痛むくらいですね、ははは」
先生「もう!」
男「すみません、ご心配をおかけしました」
先生「心配くらいさせてください」
男「……はい」
男「先生」
先生「怪我はないですか?」
男「えぇ、おかげさまで」
先生「痛いところは?」
男「ずっと座っていたからお尻が少し痛むくらいですね、ははは」
先生「もう!」
男「すみません、ご心配をおかけしました」
先生「心配くらいさせてください」
男「……はい」
女の子「おかあさん!」
保護者「あら」
女の子「おかあさん、おかあさん、おかあさん、おかあさん、おかあさん!!」
保護者「はいはい、おかあさんですのよ」
女の子「うぅぅぅぅうううう~~~~~~」
保護者「不安にさせてごめんなさいですの」
女の子「おかあさん……」
保護者「わたくし、あなたに謝らないといけない事がありますの」
女の子「え?」
保護者「振り返るとわたくしの自分勝手であなたに随分辛く当たってしまった事が沢山ありますの」
女の子「そんな……良いよ、そんな事」
保護者「いいえ、わたくし、間違ってましたの。今回の事で色々気づかされましたの」
女の子「おかあさん」
保護者「あの人を見習って、わたくしも今日からがんばりますの……だから、ついてきてくれますの?」
女の子「そんなの……」
保護者「?」
女の子「そんなの、当たり前だよっ! わたしのおかあさんはおかあさんだけなんだからっ!」
女の子「そんな……良いよ、そんな事」
保護者「いいえ、わたくし、間違ってましたの。今回の事で色々気づかされましたの」
女の子「おかあさん」
保護者「あの人を見習って、わたくしも今日からがんばりますの……だから、ついてきてくれますの?」
女の子「そんなの……」
保護者「?」
女の子「そんなの、当たり前だよっ! わたしのおかあさんはおかあさんだけなんだからっ!」
「お前……」
保護者「あなた……どうして……」
「よかった……無事で……、心配したんだぞ……」
保護者「仕事で東京だったのでは……」
「お前の命より大切なものが他にあるか!」
保護者「ふふ……、うれしい事を言ってくれますの」
「すまない、今までつまらない意地ばかり張ってしまって……」
保護者「わたくし達、今まですれ違ってばかりで……もっと話し合うべきでしたのね」
警部「それでは後日、色々とお話をお伺い致しますので──」
男「ええ、わかりました」
警部「あの」
男「?」
警部「新人の頃、あなたの姉上には色々とお世話になっておりました」
男「あぁ、そうですか」
警部「今は、お元気で?」
男「……えぇ、まぁ。向こうで元気にしてますよ」
警部「そうですか、それは良かった。よろしくお伝えください」
男「わかりました」
警部「それでは、失礼致します」
男「お疲れ様でした、警部さん」
保護者「大団円ですのよ」
男「さ、我々も帰りましょう」
保護者「ですのね」
幼女「かえろっ、おじさん」
保護者「かえりますのよ、二人とも」
「あの~……、お取り込み中すみません。ちょっといいですか?」
男「さ、我々も帰りましょう」
保護者「ですのね」
幼女「かえろっ、おじさん」
保護者「かえりますのよ、二人とも」
「あの~……、お取り込み中すみません。ちょっといいですか?」
保護者「ん? 誰ですのあなた?」
「えぇ、すみません奥さん。あの男性をちょっと脅かす仕事を請け負ってたんですが……」
保護者「……」
「ちょっと寝坊しちゃいまして、へへっ」
保護者「……ナンノ事デスノ? 誰デスノ、アナタ」
「えぇっ、そりゃないですよ」
警部「む。あやしい人物だな」
「ちょ……やべっ、にげろっ」
警部「あいつを追えっ!」
「ひえぇぇえぇええ~~~~!!!!」
「えぇ、すみません奥さん。あの男性をちょっと脅かす仕事を請け負ってたんですが……」
保護者「……」
「ちょっと寝坊しちゃいまして、へへっ」
保護者「……ナンノ事デスノ? 誰デスノ、アナタ」
「えぇっ、そりゃないですよ」
警部「む。あやしい人物だな」
「ちょ……やべっ、にげろっ」
警部「あいつを追えっ!」
「ひえぇぇえぇええ~~~~!!!!」
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