私的良スレ書庫
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元スレ美琴「あんたのこと嫌い」 上条「なん……だと…?」
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どうでもいいけどゴムの服着せられたぐらいで美琴無力化できるの?
>>301
ゴムは電気を通しません
ゴムは電気を通しません
>>302
何億ボルトもあれば通るんじゃないのか
何億ボルトもあれば通るんじゃないのか
>>303
ボルトは、水流でいう速度ですが、実際どうなんでしょう
ボルトは、水流でいう速度ですが、実際どうなんでしょう
シマウマネタが出たら暴走してスレ消滅が定説だったのに…
さ、さてはシマウマを語った別人だな!?
美琴が奴隷ならなんでもいいwwww
さ、さてはシマウマを語った別人だな!?
美琴が奴隷ならなんでもいいwwww
>>1の書いてるSSは面白いがレスしてるこいつらは全員つまらん
でもゴムのスーツが全身覆ってて
それを熱で溶かしたらかなりグロイ事になるんじゃないか
それを熱で溶かしたらかなりグロイ事になるんじゃないか
保守してくれた人たち、ありがとう。再開する。 >>292から
______________________________________________
上条は全てを話した。黒子の前で嘘をつく理由が無いからだ。
黒子は相槌を打ちながら真剣に聞いてくれた。
一通り聞き終わると黒子は立ち上がり、
「話はよく分かりました。つまり上条さんは禁書ちゃんと
仲直りがしたいというわけですのね」
「ああ。でも中々機嫌を直してくれなくてさ」
「同棲しているだから喧嘩することはよくあるでしょう?
その時はどうやって仲直りしてますの?」
「そうだな……」
上条が顎に手をあてる。
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上条は全てを話した。黒子の前で嘘をつく理由が無いからだ。
黒子は相槌を打ちながら真剣に聞いてくれた。
一通り聞き終わると黒子は立ち上がり、
「話はよく分かりました。つまり上条さんは禁書ちゃんと
仲直りがしたいというわけですのね」
「ああ。でも中々機嫌を直してくれなくてさ」
「同棲しているだから喧嘩することはよくあるでしょう?
その時はどうやって仲直りしてますの?」
「そうだな……」
上条が顎に手をあてる。
「あいつは食べるのが好きだから……おいしいものを
作ってやったら喜ぶかも」
「それですわ。では、さっそく食材を買いに行きましょう」
黒子は上条の手を引いて歩き出す。
「え? え? まさか…手伝ってくれるのか?」
「もちろんですわ。わたくし、困ってる人を見たら
助ける性質ですの。あなたのようにね」
黒子がウインクしたので、上条はドキッとしてしまった。
「おそいんだよとうまぁ!! もうお腹すいて死にそうなんだよ!!」
帰宅後、開口一番に怒声をあびせる。インデックスは怒っていた。
「こらこら。居候ちゃん。あなたが怒るのもわかるけど、
普段から骨を追っている上条さんの苦労も少しは考えなさいな」
買い物袋を持った黒子がたしなめる。
「え……だれ。このひと…。もしかしてとうまの浮気相手?」
インデックスが眉間にしわを寄せるが、黒子は冷静だった。
「わたくしは上条さんの友達ですの。はじめまして。白井黒子と申します」
「え…? えっと……インデックスって呼んでほしいんだよ。よろしく…」
黒子が優雅にお辞儀したので、インデックスが慌ててしまった。
だがすぐに不機嫌になる。
「ちょっと、どういうこと! また別の女を連れてくるなんて節操がないんだよ!!」
彼女の怒りは当然だった。上条は久しぶりにインデックスと
会話できることをうれしく思いながら話した。
「いや。おまえにおいしいものを食べさせてあげようと思ってさ。
白井って料理が得意らしいぞ。それに今日、すげえ食材を買ってきたから
きっと気に入ると思うぞ」
「……ふーん。おいしいものってどんな?」
「高級和製ステーキ肉」
「!?」
インデックスは気絶した。
それからしばらくして…
「できましたの」
テーブルに用意されたのはステーキ定食。
肉の乗った皿にはサラダとポテトが添えられている。さらに専用のたれまで。
ご飯と味噌汁はごく普通だが、ステーキの存在感が凄まじい。
むしろ乗せられている皿がしょぼいほどだ。
「「い、いただきます」」 「召し上がれ」
上条と禁書は慎重にステーキ肉を食べる。
口に入れた瞬間に漂う風味と触感は最高だった。
まず、一口噛んだだけで普通の肉と弾力が違うのが分かる。
さらに専用のたれと肉汁が合わさって絶妙の味をかもし出している。
「……」
上条たちは無言で食べていた。普段のもやし炒めなどとは比べ物に
ならないセレブの味に絶句してしまったのだ。
落ち着いているのはそのセレブの黒子だけだった。
「禁書さん。お口にソースがついてますのよ」
ナプキンで禁書の口元を丁寧に拭いてやる。
食事中の黒子は姿勢をピンと正し、ナイフとフォークを
使いこなして粛々とステーキを食べていた。
(さ、さすがはお嬢様だぜ。住んでいる世界が違うな…)
上条がそう思うのも無理はなかった。
椀に乗せられたご飯と味噌汁があって幸いだった。
もしパンやスープなど出されたら、完全な洋食になりそうだった。
(おいしいんだよ…こんなおいしいもの食べたことないんだよ…)
禁書は密かにこの料理を絶賛していた。
黒子が家に押しかけてきたのは腹が立ったが、こんな
豪華なものをご馳走されては文句は言えない。
「禁書目録ちゃん。私のお肉を少し分けて差し上げますわ。
本当はマナー違反ですけど。どうぞ召し上がれ。あーん」
「あーん」
禁書が黒子が差し出したフォークに噛り付く。
黒子は早めに食べ終えて暇そうにしていたインデックスに気を利かせたのだ。
「ところで、当麻様」 と黒子。
「な、なんだい?」
上条はつい緊張してしまった。
「明日のご予定は空いてます?
もし良ろしければ、わたくしとデートしませんか」
「デート? ああ。もちろんオッケーだよ」
断る理由は無かった。今日は夕食まで黒子に世話になったし、
好意を向けてくれる女の子を無下にすることなどできない。
その後も上条たちは恐縮しつつ、その日の夕食を終えた。
黒子は片づけをした後すぐに帰った。
本当はマナー違反ですけど。どうぞ召し上がれ。あーん」
「あーん」
禁書が黒子が差し出したフォークに噛り付く。
黒子は早めに食べ終えて暇そうにしていたインデックスに気を利かせたのだ。
「ところで、当麻様」 と黒子。
「な、なんだい?」
上条はつい緊張してしまった。
「明日のご予定は空いてます?
もし良ろしければ、わたくしとデートしませんか」
「デート? ああ。もちろんオッケーだよ」
断る理由は無かった。今日は夕食まで黒子に世話になったし、
好意を向けてくれる女の子を無下にすることなどできない。
その後も上条たちは恐縮しつつ、その日の夕食を終えた。
黒子は片づけをした後すぐに帰った。
そして約束の休日。
上条は公園の自販機の前で叫んでいた。
「前から思ってたけどさ! この自販機で販売されてる飲み物って
おかしくないですか!? 何このイチゴおでんって!?」
喉が渇いたので珍しくジュースを買おうと思ったのだが、
そのあまりのふざけたラインナップにブチ切れたのだ。
「カツサンドドリンクとか! ガラナ青汁とか何これええ!?
誰得だよ!! 消費者を馬鹿にしてるとしか思えません」
むしゃくしゃしたので、自販にワンパン食らわそうとしたが、
通りすがりの女子中学生が声をかけてきた。
「そうかしら? 意外といけるわよ? カツサンドドリンク」
「なぬ?! お、おぬしは!?」
「久しぶりね。当麻」
女子中学生は常磐台中学の制服に身を包んでおり、髪型は
茶髪のショートカット。爽やかに微笑むその美少女は
間違いなく御坂美琴だったのだが……
「うわあああああああ!?」
上条は情けない声を発しながら尻餅をついてしまった。
一見するとただの奇行だが、もちろん理由はある。
「うふ。そんなに驚いてどうしたの?」
上条に手を貸して起こしてくれる美琴は、この上ないほど気品に満ち溢れている。
香水でもつけているのか、いい匂いが漂っていた。
(え…? だれ? この可愛い女の子?)
上条の顔はなぜかシマウマになってしまった。
優しそうに微笑む美琴からは邪気が全く感じられない。
未知の生物との一時接触に等しいこの興奮は、
どう表現したらいいか分からないほどだった。
「当麻。この後暇かしら? 良かったら一緒にかいも…」
美琴が言い終わる前に、
「当麻様ぁ~~。お待たせしてすみませんの!」
可憐なるジャッジメント・黒子嬢がツインテールを揺らしながら走っている。
「はぁ……はぁ……ちょっと野暮用が入って遅くなってしまいました」
黒子が息を切らしている。それだけ急いでいたのだ。
なお、黒子とのデートの待ち合わせ場所がこの公園である。
「あら、黒子じゃない。あんたも当麻に用があるの?」
美琴が変わらぬ笑顔で話しかける。
「ええ。わたくし、当麻様とデートの約束をしておりますの」
対抗するように黒子も笑顔。
「へえ。そうなんだぁ。ちなみにどこへ行くの?」
「ショッピングモールまで」
「それなら私も一緒に行ってももいいかな?
ちょっと買い物する用事があるんだけど」
「それは遠慮していただけませんか。わたくしは
大好きな当麻様と二人きりで行きたいので」
黒子は強気な姿勢だ。美琴は苛立ち、髪の毛にわずかな電流が流れる。
「黒子ってさ。もしかして当麻と付き合ってるの?」
「いいえ。まだ友達の関係ですが。かなり親密ですわよ。
先日は食事をご一緒させていただきました」
「私だって何度もあるよ。てか私は当麻の彼女なんだけど。
そうだよね? 当麻」
妙な迫力の美琴が尋ねる。
「ほえ?」
上条は突然話を振られたので驚き、間抜けな反応しか返せない。
ここで黒子が間髪いれずに口を挟む。
「とにかく! 当麻様はわたくしと買い物に行く約束を
しておりますの。それではごきげんよう」
黒子が強引に上条の手を引っ張るが、美琴は食い下がる。
「当麻ぁ。今日は私と一緒にお出かけしようよ」
反対側の手を握る美琴。
(ちょ……これ何年前のギャルゲーですか?
二人とも目が全く笑ってないよ!? 俺びびるよ? 泣くよ?)
シマ条さんは心の中で盛大に突っ込みを入れたが、
取り急ぎこの状況の改善に努めなければならない。
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