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元スレ美琴「あんたのこと嫌い」 上条「なん……だと…?」
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>>459
マジ、初春は変態
マジ、初春は変態
>>503
まじ? くわしく教えて
まじ? くわしく教えて
保守ありがと。 憂鬱上条編が始まります。 497>>から再開
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翌日。
インデックスは早い時間に目を覚ました。
今日も日課の掃除をしなければならないのだ。
以前はグウタラな生活を送っていたが、黒子に教育された。
ただ飯食らいではみっともないから、せめて家の中で上条を
手伝うようにと、一通り洗濯や掃除の仕方を教わった。
「…!!」
インデックスの顔が引きつる。
洗濯機に入れようとした上条の上着から女の匂いがしたからだ。
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翌日。
インデックスは早い時間に目を覚ました。
今日も日課の掃除をしなければならないのだ。
以前はグウタラな生活を送っていたが、黒子に教育された。
ただ飯食らいではみっともないから、せめて家の中で上条を
手伝うようにと、一通り洗濯や掃除の仕方を教わった。
「…!!」
インデックスの顔が引きつる。
洗濯機に入れようとした上条の上着から女の匂いがしたからだ。
続き期待
>>497
>>497
安価ミスった。 >>497から
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「……っ!!」
今すぐ怒鳴りたくなるのを我慢した。
これが黒子の匂いだと理解しているからだ。
美琴ならともかく、黒子には世話になっているので文句はいえない。
淑女たるもの、易々と取り乱してはいけないのだ。
「……」
黙々と洗濯機を操作する。その次は清掃だ。
掃除機を用意してコンセントを伸ばそうとした時、
テーブルの上に書置きがあるのを発見する。
『インデックスへ。今日は早めに学校行ってくる。
ご飯は冷蔵庫の中に入ってるから』
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「……っ!!」
今すぐ怒鳴りたくなるのを我慢した。
これが黒子の匂いだと理解しているからだ。
美琴ならともかく、黒子には世話になっているので文句はいえない。
淑女たるもの、易々と取り乱してはいけないのだ。
「……」
黙々と洗濯機を操作する。その次は清掃だ。
掃除機を用意してコンセントを伸ばそうとした時、
テーブルの上に書置きがあるのを発見する。
『インデックスへ。今日は早めに学校行ってくる。
ご飯は冷蔵庫の中に入ってるから』
インデックスの紙を持つ手がかすかに震えていた。
確かに、今朝目覚めた時に上条はベッドの上にいなかった。
てっきり早朝の散歩でもしているのかと思ったが、そうではないらしい。
「とうま…」
つぶやきながら時計を見る。
まだ始業のチャイムが鳴るまでずいぶん余裕がある。
インデックスは、昨晩こっそりと目を覚まして
上条の顔を見たところ、彼は泣いていた。
今までに見たこともないほど悲しそうな顔をしていたので
ショックを受け、優しく抱きしめたのだった。
インデックスはしばらく立ち尽くした後、上条の
携帯に電話をかけるが、電源が切られていた。
「……はぁ」
肩を落とし、無言で掃除を続けた。
インデックスちゃんまじかわいい
美琴以外全員囲ってハーレムつくるべき
美琴以外全員囲ってハーレムつくるべき
その日の上条は、傷ついたシマウマを連想させた。
「……」
下を向きながらとぼとぼ歩いている。
別に行き先があるわけではない。
背後に朝日を浴びながら、学園都市の町並みを眺めていた。
「……」
それから数分ほど歩くと、いつもの公園にたどり着く。
困った時や、機嫌の悪い時はいつもここにやって来るのだ。
それは動物の習性のようなものだった。
「よいしょっと」
ベンチに腰掛ける。
そのまま無気力の状態が続いたが、遠くから柄の悪い声が聞こえた。
『おらあああ!!』 『逃げんなよこら!?』 『離してください…』
相変わらず治安の悪い都市である。
こんな朝っぱらから不良たちが騒いでいるのだから。
「……ったく」
上条が獣のようなフォームで駆け出す。
「ぐはぁ?」
振り向きざまに上条のタックルを食らった不良Aが飛ぶ。
「ごふ?」
同じ手順でタックルを食らい、不良Bも吹き飛ぶ。
「ふぉおお!?」
不良Cが一番飛距離があった。なぜなら…
「必殺・シマウマパンチ……!」
という名の必殺技が炸裂したからだ。
得意げな顔で技名を発音する上条だが、
そのイントネーションはアポロ(月面パンチ)にそっくりだった。
この場所に残されたのは、
歴戦の猛者(シマウマ)と不良に襲われていた通学途中の女子生徒だけ。
「……」
仕事を終えた上条は静かにその場から離れようとするが、
「あの! せめてお礼を言わせてください」
奏でられた美しいソプラノで止められる。
「助けていただいてありがとうございました。
粗暴な殿方に話しかけられて困っておりましたの」
それは聞き慣れたお嬢様口調だった。
上条はその生徒が常磐台中学の制服を着ていることを認識しつつ、
「気にするな。俺も苛々してたからちょうど良かっただけだよ。
おかげで必殺技の練習にもなった。シマウマパンチ。
略してシマパン。語呂もいいし最高だろ?」
「シマウマ…?」
女子生徒はその単語に反応する。
「あなたはもしかして…上条当麻様ではありませんか?」
「知ってるの?」
「有名ですよ。正義を愛し、悪を打つ最強のシマウマといえば
上条様しかおりません。上条様の名はわが校でも知れ渡ってますのよ。
そういえば、あのジャッジメントからもお誘いがきているのでしょう?」
「はは。ま、まあね。入隊する気はないけど」
適当に答える上条だが、あまりにも変な名前で
知れ渡っていたので自殺したくなった。
しばらく雑談をした後。
「私はもう行きますね。上条様はまだここにいるのですか?」
「今日はやる気がないからね。少し休んでから学校に行くよ」
「……そうですか。今日は本当にありがとうございました。
では、ごきげんよう」
急ぎ足で歩く女子生徒。お嬢様校は時間厳守なのだろう。
「……」
ダルそうな上条はベンチに座り、腕を組みながら目を閉じた。
それから数時間が経過した。
「…………どうしたの?」
通りかかった美琴の心配そうな声。
下校途中の彼女は通学カバンを片手にさげている。
「……」
上条はベンチに腰掛け、死人のような顔でうなだれている。
まるで敗戦直後のボクサーのような面持ちだ。
「当麻!」
美琴の叫びが届いたのか、上条がわずかに肩を揺らした。
「……おう。みことか」
「そんな辛そうな顔して…一体何があったの…? 」
「……俺は黒子に釣り合わないと思う。所詮俺はただの野生動物さ」
「何言ってんのよ突然……。あんたらしくないじゃない。
……黒子と何かあったのね?」
「……」
上条は黙ったままだ。
美琴は沈黙を肯定と受け取って話を進める。
「私でよければ相談に乗るわよ? ふさぎこむのはよくないわ」
「……」
「当麻…」
「……」
美琴は上条を優しく抱きしめた。ほのかに香る少女の匂いと
温もりに安心し、上条は事情を話し始めた。
昨日黒子が家にやってきたこと。そして夕食後に体の関係を持ったこと。
美琴は真っ青になりながら聞いていた。
「俺は最低だ。美琴や禁書を裏切った。もう二度と女の子たちと関わらないy」
「それって黒子が迫っただけじゃない! 当麻は最低じゃないよ!」
当麻の言葉を遮って叫ぶ美琴。
「しかし俺は…」
「いいの! 悪夢だったと思って忘れて。当麻には私がいるよ?
黒子は無駄に頭がいいから影で何企んでるか分からない女なのよ?
でも私なら当麻を純粋に愛せるわ。誰よりも当麻のことが好きだもん」
「……お前は俺を嫌いにならないのか?」
「愚問ね。私は……当麻の彼女よ?」
「……っ!」
その一言で上条の心が揺らいだ。
ところで、上条から見て白井黒子は完璧すぎた。
品行方正・良妻賢母・才色兼備の三拍子揃った黒子は
仲良くなるには最高の存在だが、それゆえに負い目を感じていた。
食事の時に強く感じたのは、彼女がまぎれもなく上流階級の
生まれだということ。幼少時のときから英才教育を受けて
きたのだろう彼女とは、何もかもが違いすぎる。
上条は、黒子がまだ男をよく知らないから、
自分などに興味を持っているのだろうと思っていた。
元同性愛者だった彼女にとって、男性そのものが珍しい
存在なのだろうと。そして女子中学に通っていることも
それに拍車をかけているに違いないと考えていた。
気移りし過ぎwwwwwwwwwww
なにこの発情期wwwwwwwwwwwwwww
なにこの発情期wwwwwwwwwwwwwww
「当麻は寂しいんだよね? 不安で不安でしかたないんだよね?
私が癒してあげるから…」
愛しそうに彼の顔を押さえ、甘言をささやく。
「……ちゅ……ん……」
そして軽く唇を重ねる。
「……」
凍りついた上条の心に、暖かい何かが生まれようとしていた。
美琴はお嬢様の割には庶民的なところがあり、変に高いプライドを
持っていないところも好感が持てた。それに怒りやすくてて子供っぽい
性格は禁書に似ており、親近感を感じていた。
「凍りついた上条の心に、暖かい何かが生まれようとしていた。」
おいwwwww
おいwwwww
「寂しくなったら、いつでも私に甘えてくれていいんだよ?」
美琴はなおも誘惑していた。
彼女の胸に顔を埋めている上条は、自分がどうすれば
いいか分からず、ただされるがままだった。
客観的に見て、上条は自身を過小評価していた。
事実として複数の女の子達に好かれている以上、彼に魅力があるのは確かだ。
彼は謙虚な性格であり、仲良くなった女の子達には、
自分よりもっと相応しい相手が見つかるのではないかと常に考えていた。
それは今目の前にいる美琴に対しても同様なのだが、彼女の優しさに
つい甘えてしまう自分が嫌だった。
「まあまあ、ずいぶんと熱々ですのねぇ。こんな公衆の面前で」
それは黒子の声だった。
「美琴お姉さま。こんなところで当麻様をたぶらかすなんて、
はしたないですわよ」
「あんたに言われたくないわ。昨日は当麻の家で
お楽しみだったそうじゃない。この淫乱」
美琴が言い返し、舌戦が始まる。
「人目のある公園で熱い接吻をする人よりはましですわ。
当麻様も嫌がってるんじゃなくて?」
「へぇ、そう見える? 私と当麻はいつだって仲良しよ。
だって私は当麻の彼女だもん」
「……!」
黒子が額に青筋を立てながら言い返す。
「人の気持ちは揺れ動くものでしてよ。それは以前お姉さまが
おっしゃってたことではないですか。私は当麻様が振り向いて
くれるまで静かに待ちます」
「そうやって気取った態度取ってるけどさ、あんたの腹のうちは
分からないものよね。軽々と当麻に体を捧げちゃってさ」
「あれは当麻様の方から迫ってきたんですの。
わたくしを情熱的に押し倒してきましたわ。それはもう激しく」
「……へぇ?」
頭にきた美琴が冷静さを失い、口論が激しさを増していった。
「~~~~~!!」
「~~~~~~~~~!!」
罵声が飛び交う中、上条は一人だけ冷静だった。
(……はぁ)
精神的に疲れていた。
あちらを立てればこちらが立たず。どんな選択肢を選んでも
厄介ごとに巻き込まれることばかりで、平和が恋しかった。
「とにかく、わたくしこれからジャッジメントの会議がありますの。
お姉さまと話をしていたら時間がもったいないですわ」
黒子はしきりに腕時計を確認した後、
「それではこれで失礼いたします。見苦しいところをお見せして
申し訳ありませんでした、当麻様」
最後に上条の頬にキスして去っていった。
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