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元スレ阿良々木「みんなが僕のことを好きだって?」
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「忍、いい加減に影に入らないと僕はこのまま全速力で走るぞ」
忍野忍は、僕の影に縛られている。
つまり日中の屋外、他に影のないこのような場所で僕が走ると、
影から出れない忍はそのまま引っ張られて地面を引き摺られることになるのだ。
プライドの高い忍にとって、最高の屈辱であろう。
それに対して金髪美幼女忍ちゃんは、ちょっとだけうつ向いて。
「かかっ、なるほどの、そういうSMプレイか。
お前様にはそんな趣味があったのじゃな」
「…………………」
全速力で、走った。
「あ、ああっ、痛っ! ちょ、待つのじゃお前様、ちょっとした冗談じゃろう!?」
あまりに必死な叫びに、立ち止まって振り返る。
ざりざりと地面を擦られた忍が、涙目になった尻餅をついていた。
「………ぐすっ」
「あ、ごめんな、忍。ちょっとやり過ぎた」
「……お前様が望むなら、儂にはこんなSMプレイだって快感じゃ」
全速力で、走った。
「あ、あぅっ、……いた、いたたたた、石が、石が当たっ……ぅあっ!? ひゃ、ひゃあんっ!?」
そういえば燃えるっていうのはどうなったの?
幼女になったら燃えなくなったんだっけ?
幼女になったら燃えなくなったんだっけ?
>>458
人間にとっても近づいたから大丈夫だけど苦手
人間にとっても近づいたから大丈夫だけど苦手
影にくっついたままだったっけ?
ミスドの店じゃ、普通にいられたんだから、くっついてるわけじゃなかろうに
ミスドの店じゃ、普通にいられたんだから、くっついてるわけじゃなかろうに
>>458そうだったか
暦が走ったらロリ忍が燃えてしまうんじゃないかと一瞬心配になったぜ
暦が走ったらロリ忍が燃えてしまうんじゃないかと一瞬心配になったぜ
「こんな世界もう嫌だああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
もう、どこに向かって走っているのかも分からなかった。
忍の声が止んで、どうやら影に戻ったらしくても、僕は走り続けた。
羽川をラリアットかましたまま放置してきたことも、すっかり忘れた。
怖い。
女、怖い。
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!」
>>461
屋内みたいな常時影がある場所は自由に動けるけど、太陽の下では阿良々木さんの影の上(下?)でしかいられない
だから自転車に乗るときは阿良々木さんが前屈みになれば影がつくれる籠に乗るし、
家の前で斧乃木余接に阿良々木さんが飛びかかったときは引き摺られた
みたいな感じだったはず
間違ってたらこのSSではこういう設定ってことで許してください><
屋内みたいな常時影がある場所は自由に動けるけど、太陽の下では阿良々木さんの影の上(下?)でしかいられない
だから自転車に乗るときは阿良々木さんが前屈みになれば影がつくれる籠に乗るし、
家の前で斧乃木余接に阿良々木さんが飛びかかったときは引き摺られた
みたいな感じだったはず
間違ってたらこのSSではこういう設定ってことで許してください><
ともやウルフについて誰かkwsk
ググっても出ない
ともや=朋也?
ググっても出ない
ともや=朋也?
―――
気付けば僕は、かつて忍野が住処にしていた元学習塾の廃墟へと戻ってきていた。
「………はあ」
朝に来た時に隠しておいた寝間着があることを確認して。
「どうしよう……?」
頭を抱えてしゃがみこんだ。
怪異がいる。
この町には今、怪異がいる。
だけど――忍は頼れない。
「どうしろってんだ……」
気付けば僕は、かつて忍野が住処にしていた元学習塾の廃墟へと戻ってきていた。
「………はあ」
朝に来た時に隠しておいた寝間着があることを確認して。
「どうしよう……?」
頭を抱えてしゃがみこんだ。
怪異がいる。
この町には今、怪異がいる。
だけど――忍は頼れない。
「どうしろってんだ……」
僕はこれまで、いくつもの怪異に出会ってきた。
鬼。
蟹。
牛。
猿。
蛇。
猫。
蜂。
鳥。
だけど果たして、本当に誰の力も借りずに解決するようなことが、出来ただろうか。
答えは――否だ。
僕の周りには、いつだって誰かがいた。
いてくれた。
だからなんとかなってきたのだ。
のこぎりに切られた、ジーンズの裂け目に触れる。
その奥にある肌は、もう傷も残っていないけれど――あの時触れたのは、明確な死だ。
あのままだったら、死んでいたのだ。
おかしくなってしまった千石も、助けられずに。
そうだ、千石を助けなくちゃ。助けなくちゃ――いけないのに。
立ち上がれない。
僕一人じゃ――何も出来ない。
「どうすりゃいいんだよ……忍野……」
思わず口をついて出た弱音。
それに。
応えたものが、あった。
「そんなところで一人で頭を抱えていたって、僕は誰も助けてなんかくれないと思うよ」
>>473
お願いします!!
お願いします!!
一瞬硬直した後に、ゆるゆると、恐れるように顔をあげる。
そこに、いたのは。
「なっ……」
驚きで、思考が止まった。
「お前、どうして……!」
オレンジのドロストブラウス。
可愛いデザインのティアードスカート。 淡々とした、真っ平らな更地を思わせる無表情。
「――僕はキメ顔でそう言った」
かつて阿良々木月火の上半身を吹き飛ばし、
僕の血を飲んだ忍野忍に叩き潰された式神。
斧乃木余接が、そこにいた。
007
斧乃木余接が式神である以上、彼女が一人でこの町に戻って来たということ、普通は考えにくい。
というわけで、いつも忍野が居座っていた四階の一番左端の――夏休みのバトルパートで、
床の中央にドでかい風穴が空いてしまっている教室では、
体の軸が恐ろしく直線的な女性が、恐ろしく真っ直ぐな姿勢で立っていた。
ダークカラーのパンツルックに、ストライプの入ったシャツ。
相変わらず、小学校で国語でも教えてそうな印象だ。
「久しぶり……でもあれへんな。まあでも、他にええ挨拶も見当たらんし――久しぶりやな、鬼畜なお兄やん」
影縫余弦。
あくなき現代の陰陽師。
斧乃木余接と合わせて、怪異転がしと呼ばれるツーマンセルは、不死身の怪異の専門家である。
今とちゅまで読んでる おもしろい
寝るからひるまで残しといて下しあ
寝るからひるまで残しといて下しあ
「あんたら……なんでここにいるんだ」
ぐっと腰を落として、腹の底から声を絞り出す。
不死身殺し。
この町にいる不死身の怪異で、
彼女たちのターゲットになりうる不死身の怪異は――阿良々木月火くらいなはずである。
くそ、なんで忍が使い物にならないこんな時に、この二人が町に来るんだよ。
ギリギリまで吸血鬼に戻っても、影縫さん一人にすらまったく歯が立たなかった僕が、
今のほぼ人間に近い状態で2対1なんかやったら、文字通り瞬殺である。
それでも、戦わないわけにはいかない。
怪異転がしの目的が――月火ちゃんなら。
兄として。
阿良々木暦として。
>>479
すみませんがもしもしの為に元のスレのURLを貼ってください……
すみませんがもしもしの為に元のスレのURLを貼ってください……
ところが、ぐっと拳を握った僕の背後で、
斧乃木ちゃんの無機質すぎて、およそ生物っぽさを感じさせない声が鳴る。
「鬼のお兄ちゃん。
そんなに構えても、今回僕たちは仕事で来たわけじゃないから大丈夫だよ
――僕はキメ顔でそう言った」
「…………………」
やっぱり語尾うぜえ。
ちらりと振り返ると、案の定真顔だし。
徹底しろよ、いろいろと。
「ま、そーゆーことやから」
「な……」
一瞬のうちに目の前まで接近しついた影縫さんが、
そう呟いてから僕の耳元に口をよせ、撫でるように息を吹き掛けながら囁いた。
斧乃木ちゃんに聞こえないように配慮したのか、色っぽい京都弁が耳にかかる。
「正直に言うとな、リハビリやねん」
「………リハビリ?」
「そ。ほら、余接、前に来た時、例の怪異殺しに、こっぴどぉくやられたやん?
あれがトラウマになってしもうたみたいで、以来ずっと調子が悪いんよ」
「で、ここに連れてきたんですか」
「せや」
にっこりと、思わず見とれてしまうような可愛らしい笑顔で言う影縫さん。
……いや、それを言ったら僕だって、あんたにボコられて割とトラウマなんだけど。
今までいろんな人にボコられてきたけれど、
20ページ以上を使って僕のことを延々と殺しまくったのはおそらく影縫さんだけである。
つーか、影縫さん。斧乃木ちゃんのトラウマ解消のために、
斧乃木ちゃんがトラウマを作った場所に連れて来てどうすんだよ。
正直、ショック療法だろう。
いいけどさ。
他の家庭の教育方針なんか、どうでも。
「で、鬼畜なお兄やんは何をそんなに悩んでるん?」
「は?」
「せやから、さっき入り口で頭抱えとったんやろ?」
「……なんで」
知ってるんですか、と言いかけて、堪えた。
そうだ、斧乃木ちゃんは、影縫さんの式神なのだ。
言葉を介さずとも意思疎通を図る術なんて、ないと考える方がよっぽど不自然で、不可思議だった。
「…………えっと」
「おらおら、お兄ちゃんよお、さっさと話して楽になっちゃえよ――僕はキメ顔でそう言った」
「……………………」
殴りてえ。
返り討ちにあって即死だけれど。
「これでも、鬼畜なお兄やんよりは人生の先輩や。
つい最近殺し合った人間を信用なんかでけへんのも、分かるけどな」
影縫さんは、すっと距離を離しながら陽気に言う。
「ま、これもなんかの縁やろ。
殺し合ったのも――こうして再会したのも。
そら話したくないならしゃーないけど、話して損はさせんよ」
「……相談料とか言って後から金とったりしませんよね?」
「そんなこと、この僕たちがするわけないじゃん
――僕はキメ顔d「かかか、貝木くんやったらやるんやろなあ、そういうセコい詐欺」
「キ、キメ顔で……」
「あ、すまん、余接」
「…………………」
こいつら息合ってねぇー。
すっげえ不安だ。
一応シリーズ通して、既刊の中ではラスボスの立ち位置なんだから、
もうちょっと威厳のあるキャラを演じてほしい。
しかし、影縫余弦と斧乃木余接。
怪異関係の専門家であることは、間違いない。
誰にも頼ることのできない現状において、
彼女たちとの再会は渡りに船であるとも言えた。
「あの、影縫さん」
僕が言うと、非常に人懐っこい猫みたいな笑顔を浮かべる。
「うん?」
「じゃあ、ちょっと――話を聞いてもらえますか」
―――
で、事の一部始終を語り終えると。
「……なるほど」
影縫さんは神妙に頷き、僕の目を真っ直ぐ見つめて。
答えた。
「さっぱり分からへん」
「あー……ああ?」
散々語らせといて、今、なんつった?
「余接はなんか引っかかるとこ、あったか?」
「途中から興味がまったく無くなったから、全然聞いてなかったよ――僕はキメ顔でそう言った」
当然のように無表情である。
決めた。
こいつぶん殴る。
絶対ぶん殴る。
で、事の一部始終を語り終えると。
「……なるほど」
影縫さんは神妙に頷き、僕の目を真っ直ぐ見つめて。
答えた。
「さっぱり分からへん」
「あー……ああ?」
散々語らせといて、今、なんつった?
「余接はなんか引っかかるとこ、あったか?」
「途中から興味がまったく無くなったから、全然聞いてなかったよ――僕はキメ顔でそう言った」
当然のように無表情である。
決めた。
こいつぶん殴る。
絶対ぶん殴る。
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