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元スレ古泉「学園都市……!」
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傷ついた古泉さんを見るのは多分辛い。それでも私は見なきゃいけない。意を決して病室に入る。
古泉「うっ……」
凄まじい苦痛の表情だった。先ほどまで部屋にいた看護士さんによると、肋が二本しか残っていないらしい。
意識を取り戻さない彼。タオルで汗を拭う。少しだけ表情が穏やかになった気がする。
正直、私のヒーローが苦しむところを見るのは耐えられない。
でも私は古泉さんの辛さから逃げ出したくない。
古泉さんを包んであげたい。
古泉「うっ……」
凄まじい苦痛の表情だった。先ほどまで部屋にいた看護士さんによると、肋が二本しか残っていないらしい。
意識を取り戻さない彼。タオルで汗を拭う。少しだけ表情が穏やかになった気がする。
正直、私のヒーローが苦しむところを見るのは耐えられない。
でも私は古泉さんの辛さから逃げ出したくない。
古泉さんを包んであげたい。
佐天「古泉さん、私、古泉さんのことが好きです」
大分落ち着いたが、彼はまだ目を覚まさない。今なら好き勝手言える。
佐天「何故好きかと言われれば返答に困るんですけど……」
そうだ、確かに今まで何故古泉さんに惹かれるか考えたことはない。
佐天「多分、あなたがレベル4なのに、自分の弱さを知ってる人だからなんです」
古泉さんの頬をなでる。男の人とは思えない柔らかい肌。
大分落ち着いたが、彼はまだ目を覚まさない。今なら好き勝手言える。
佐天「何故好きかと言われれば返答に困るんですけど……」
そうだ、確かに今まで何故古泉さんに惹かれるか考えたことはない。
佐天「多分、あなたがレベル4なのに、自分の弱さを知ってる人だからなんです」
古泉さんの頬をなでる。男の人とは思えない柔らかい肌。
佐天「よくわからないけど、古泉さんは無力さを理解してるっていうか……」
古泉さんの手をしっかり握る。
佐天「私の、人の無力さを知ってるから好きなんです」
男の人の手ってこんなに大きかったんだ……。
佐天「ネガティブな言葉ばかりですいません」
それでも古泉さんに言いたい。
佐天「古泉さん、私は弱い。けど、それも受け入れください。受け止めてください」
静かに古泉さんの顔に自分の顔を近付ける。私は古泉さんを包みたい。古泉さんに包まれたい。
佐天「私はあなたが好きです……」
手を強く握り、そっと唇を重ねる。
やっぱり、私はズルい人間だ。
古泉さんの手をしっかり握る。
佐天「私の、人の無力さを知ってるから好きなんです」
男の人の手ってこんなに大きかったんだ……。
佐天「ネガティブな言葉ばかりですいません」
それでも古泉さんに言いたい。
佐天「古泉さん、私は弱い。けど、それも受け入れください。受け止めてください」
静かに古泉さんの顔に自分の顔を近付ける。私は古泉さんを包みたい。古泉さんに包まれたい。
佐天「私はあなたが好きです……」
手を強く握り、そっと唇を重ねる。
やっぱり、私はズルい人間だ。
美琴「アハハ、バッカみたい」
学園都市中のセキュリティ管理と監視カメラを制御する暗室で私、御坂美琴は笑う。
私の手で作られた記憶で何が「好きです」だ。その男がこの世界に現れたのはつい最近なのに。
私がたまたま受信した異世界からきた電気情報、膨大な量のそれは『神様』の情報だった。
そこに刻まれた『涼宮ハルヒ』 の情報と『古泉一樹』がこの世界に来るという予測は私を沸かせた。
私はすぐに妹達と自分の能力を利用して学園都市の記憶と記録を書き換えた。みんなが私の計画に賛成してくれた。
学園都市中のセキュリティ管理と監視カメラを制御する暗室で私、御坂美琴は笑う。
私の手で作られた記憶で何が「好きです」だ。その男がこの世界に現れたのはつい最近なのに。
私がたまたま受信した異世界からきた電気情報、膨大な量のそれは『神様』の情報だった。
そこに刻まれた『涼宮ハルヒ』 の情報と『古泉一樹』がこの世界に来るという予測は私を沸かせた。
私はすぐに妹達と自分の能力を利用して学園都市の記憶と記録を書き換えた。みんなが私の計画に賛成してくれた。
>>263
おめでとう
おめでとう
こんなこと出来るなら上条さんの気持ちを自分に向ければいいのに・・・・・・
私の計画は『神様』になること。ただそれだけ。
『涼宮ハルヒ』の能力を手中にし、世界を書き換える。
私と妹達のための世界を創造することが唯一の目標。
『古泉一樹』は学園都市の世界と『涼宮ハルヒ』の力のインターフェース。
つまりはこちからから『古泉一樹』に苦痛という過負荷をかければ『涼宮ハルヒ』は暴走する。
過負荷をかけるためにわざわざ古泉一樹の周りに友人としての記憶を持った人々を配置したのだ。
その暴走で生じた爆発的なエネルギーを私たちは手に入れる。私たちは『神様』になる。
美琴「私たちが創造の女神になるのよ……!」
女神の笑顔は、醜い。
第四話完
『涼宮ハルヒ』の能力を手中にし、世界を書き換える。
私と妹達のための世界を創造することが唯一の目標。
『古泉一樹』は学園都市の世界と『涼宮ハルヒ』の力のインターフェース。
つまりはこちからから『古泉一樹』に苦痛という過負荷をかければ『涼宮ハルヒ』は暴走する。
過負荷をかけるためにわざわざ古泉一樹の周りに友人としての記憶を持った人々を配置したのだ。
その暴走で生じた爆発的なエネルギーを私たちは手に入れる。私たちは『神様』になる。
美琴「私たちが創造の女神になるのよ……!」
女神の笑顔は、醜い。
第四話完
お昼ご飯作るんで待っててください
第五話は二時ぐらいに投下します。
第五話は二時ぐらいに投下します。
ハルヒと禁書じゃ怪我の程度っつうか、重傷になるラインが違いすぎて緊張感なさすぎわろす
かたや腹刺されただけで死ぬ主人公と、かたや腕吹っ飛ばされて失血死寸前でも幻想をぶち殺す主人公
かたや腹刺されただけで死ぬ主人公と、かたや腕吹っ飛ばされて失血死寸前でも幻想をぶち殺す主人公
肋がほぼ全部折れたはずなのに、早くも殆ど再生が済んでいる。学園都市の技術力は侮れないな。
僕は何をすればいいのだろう。上条さんと土御門との会話がぼんやりと思い浮かぶ。
土御門「超電磁砲と妹達は学園都市を裏切った」
上条「何言ってんだ、土御門……」
土御門「御坂美琴が俺たちの記憶と学園都市の記録を操り何かを企んでいる」
上条「御坂が、妹達がそんなことするはずないじゃないか!」
上条さんはまっすぐに否定する。
土御門「たしかに動機なんかは不鮮明だ。しかし他にこんなことができる奴らはいない」
超電磁砲、妹達、土御門にあとで貰った資料で知った。オリジナルと量産人間兵器、そして学園都市の実験材料。
僕は何をすればいいのだろう。上条さんと土御門との会話がぼんやりと思い浮かぶ。
土御門「超電磁砲と妹達は学園都市を裏切った」
上条「何言ってんだ、土御門……」
土御門「御坂美琴が俺たちの記憶と学園都市の記録を操り何かを企んでいる」
上条「御坂が、妹達がそんなことするはずないじゃないか!」
上条さんはまっすぐに否定する。
土御門「たしかに動機なんかは不鮮明だ。しかし他にこんなことができる奴らはいない」
超電磁砲、妹達、土御門にあとで貰った資料で知った。オリジナルと量産人間兵器、そして学園都市の実験材料。
古泉「僕の記憶や記録を捏造することに意味などあるのですか?」
最大の疑問。
土御門「さあな、お前は異世界人なんてとんでもないイレギュラーだ。何があるのかはわからん」
たしかに有用な情報が少なすぎる。上条さんは怒ったような顔で土御門に吐く。
上条「御坂に会いに行く」
土御門「おいおい、説得するってか?」
上条「何があったのか聞きにいくんだ!」
土御門「残念ながら御坂美琴と妹達は全員しばらく前から所在不明だ。記録と記憶弄くってな」
上条「そんな、やっぱり……」
自信に満ちていた顔に陰りを見せる。
土御門「御坂美琴は学園都市に牙を向いた。俺は迷わず超電磁砲を殺す」
最大の疑問。
土御門「さあな、お前は異世界人なんてとんでもないイレギュラーだ。何があるのかはわからん」
たしかに有用な情報が少なすぎる。上条さんは怒ったような顔で土御門に吐く。
上条「御坂に会いに行く」
土御門「おいおい、説得するってか?」
上条「何があったのか聞きにいくんだ!」
土御門「残念ながら御坂美琴と妹達は全員しばらく前から所在不明だ。記録と記憶弄くってな」
上条「そんな、やっぱり……」
自信に満ちていた顔に陰りを見せる。
土御門「御坂美琴は学園都市に牙を向いた。俺は迷わず超電磁砲を殺す」
その言葉は単なる決意表明ではない。上条さんはどうするつもりかと質問したのだろう。
上条「俺は……」
上条さんが唇を噛み、苦しそうな表情を浮かべる。
上条「アイツらを救い出す!」
目には決心の炎が燃やされ、僕を助けてくれたときのように頼れる男の顔になっていた。
土御門「決裂だな、俺は御坂美琴を殺しに行く」
そう言って土御門は病室から出て行こうとした。
土御門「おっと、手が滑って今回の事件の資料を落としちまった。拾うのも面倒だしそのままで行くか」
上条「土御門……!」
上条「古泉、俺も御坂を助けに行く。お前のこともケリつけてくる」
たくましい背中を僕に見せつけ、彼らは行ってしまった。
上条「俺は……」
上条さんが唇を噛み、苦しそうな表情を浮かべる。
上条「アイツらを救い出す!」
目には決心の炎が燃やされ、僕を助けてくれたときのように頼れる男の顔になっていた。
土御門「決裂だな、俺は御坂美琴を殺しに行く」
そう言って土御門は病室から出て行こうとした。
土御門「おっと、手が滑って今回の事件の資料を落としちまった。拾うのも面倒だしそのままで行くか」
上条「土御門……!」
上条「古泉、俺も御坂を助けに行く。お前のこともケリつけてくる」
たくましい背中を僕に見せつけ、彼らは行ってしまった。
急に熱が冷めた一人きりの病室、僕は何をすればいいのだろう?
御坂美琴と戦うのか?御坂美琴から逃げるのか?何故戦うのか?何故逃げるのか?
彼女の目的は何だ?僕を殺すことか?わからない、結局ここに来てからわかったことなんて皆無に等しい。
僕はただSOS団に帰りたいだけだ……。
御坂美琴と戦うのか?御坂美琴から逃げるのか?何故戦うのか?何故逃げるのか?
彼女の目的は何だ?僕を殺すことか?わからない、結局ここに来てからわかったことなんて皆無に等しい。
僕はただSOS団に帰りたいだけだ……。
佐天「古泉さーん」
気付くと佐天さんが若干申し訳なさそうに病室に入ってくる。大分懐かれてしまったな。
古泉「こんにちは……」
何だかわからないが、彼女の僕を見る目が以前と変わっている気がする。
憧れのジャッジメントが肋骨粉々で憧れが失せてしまったのかもしれない。
佐天「古泉さん、リンゴ食べません?」
手には果物ナイフとリンゴの山、この状況では断りようがないじゃないか。
古泉「いただきます」
佐天「はい、今から剥きますね!」
この笑顔には、救われる。
気付くと佐天さんが若干申し訳なさそうに病室に入ってくる。大分懐かれてしまったな。
古泉「こんにちは……」
何だかわからないが、彼女の僕を見る目が以前と変わっている気がする。
憧れのジャッジメントが肋骨粉々で憧れが失せてしまったのかもしれない。
佐天「古泉さん、リンゴ食べません?」
手には果物ナイフとリンゴの山、この状況では断りようがないじゃないか。
古泉「いただきます」
佐天「はい、今から剥きますね!」
この笑顔には、救われる。
佐天「古泉さんが倒れたとき、実はちょっとだけ親近感抱いちゃったんですよね」
素晴らしい手際でリンゴを相手しつつ彼女はサラッと言った。
古泉「えっ……?」
佐天「いや、嫌みとかじゃないんですよ!」
彼女が慌て訂正する。切り終えたリンゴを僕の口に運んでくれる。
佐天「古泉さんも私と同じ人間だったんだなーって」
当たり前だ。古泉一樹は怪我もするし、怖いものだって当然たくさんある。
佐天「私、古泉さんのこと好きなんですけど、この気持ち憧れだけじゃないんです」
サラッと爆弾発言だ。本人は言ったのを気づいてないようだが。
素晴らしい手際でリンゴを相手しつつ彼女はサラッと言った。
古泉「えっ……?」
佐天「いや、嫌みとかじゃないんですよ!」
彼女が慌て訂正する。切り終えたリンゴを僕の口に運んでくれる。
佐天「古泉さんも私と同じ人間だったんだなーって」
当たり前だ。古泉一樹は怪我もするし、怖いものだって当然たくさんある。
佐天「私、古泉さんのこと好きなんですけど、この気持ち憧れだけじゃないんです」
サラッと爆弾発言だ。本人は言ったのを気づいてないようだが。
佐天「私、古泉さんが弱いから好きなんです!」
古泉「おやおや、これは手厳しい……」
佐天「古泉さんって、自分の弱さを知ってるから強くなろうとしてるんですよね」
神人や涼宮ハルヒと生活していれば、人間の弱さはイヤでもハッキリとわかる。
佐天「だから私は好きなんです!強くないから!」
古泉「さすがに言い過ぎじゃありませんか……?」
ちょっぴり僕も傷ついた。
佐天「すっ、すいません……」
気づいたら、いつのまにか僕は彼女の手を握っていた。
古泉「佐天さん、僕は弱いですよね?」
二人に流れる沈黙
佐天「多分、弱さを受け止められる人は強いです……」
顔を真っ赤にして彼女はそう答えた。
古泉「おやおや、これは手厳しい……」
佐天「古泉さんって、自分の弱さを知ってるから強くなろうとしてるんですよね」
神人や涼宮ハルヒと生活していれば、人間の弱さはイヤでもハッキリとわかる。
佐天「だから私は好きなんです!強くないから!」
古泉「さすがに言い過ぎじゃありませんか……?」
ちょっぴり僕も傷ついた。
佐天「すっ、すいません……」
気づいたら、いつのまにか僕は彼女の手を握っていた。
古泉「佐天さん、僕は弱いですよね?」
二人に流れる沈黙
佐天「多分、弱さを受け止められる人は強いです……」
顔を真っ赤にして彼女はそう答えた。
僕はただ、過酷な現実から逃げたかっただけかもしれない。
自分自身の現実や弱さ、帰れないことが怖かったから立ち向かおうとしなかったのかもしれない。
いいさ、それが人間だ。人間は弱い。人間は臆病だ。人間は現実から逃げる生き物だ。
逃げることは悪いことじゃない。まったく悪いことじゃない。
僕は逃げて良いのかもしれない。
だが、僕のために戦った上条当麻はどうなる?土御門元春はどうなる?僕の仲間たちはどうなる?
そうさ、仲間がいるかぎり僕は逃げちゃいけない。わかってたじゃないか。
古泉「佐天さん、いってきます!」
佐天「へ?いっ、いってらっしゃい」
ガバッと起き上がり病室を抜け出して資料にあった施設へ急ぐ。
勝負だ!御坂美琴!
第五話Aパート完
自分自身の現実や弱さ、帰れないことが怖かったから立ち向かおうとしなかったのかもしれない。
いいさ、それが人間だ。人間は弱い。人間は臆病だ。人間は現実から逃げる生き物だ。
逃げることは悪いことじゃない。まったく悪いことじゃない。
僕は逃げて良いのかもしれない。
だが、僕のために戦った上条当麻はどうなる?土御門元春はどうなる?僕の仲間たちはどうなる?
そうさ、仲間がいるかぎり僕は逃げちゃいけない。わかってたじゃないか。
古泉「佐天さん、いってきます!」
佐天「へ?いっ、いってらっしゃい」
ガバッと起き上がり病室を抜け出して資料にあった施設へ急ぐ。
勝負だ!御坂美琴!
第五話Aパート完
支援
原作では古泉の心理描写なんてないのによくうまいこと書けるな
原作では古泉の心理描写なんてないのによくうまいこと書けるな
ちょっとネタにつまってなかなか進まないです
3時半ぐらいにはBパート書きたい所存ですが落ちるかも……
3時半ぐらいにはBパート書きたい所存ですが落ちるかも……
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