元スレ佐天「よーし、じゃあ初春にネコミミを授けよう!」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×7
601 = 569 :
美琴「それで、誰かが自分のことを聞いたらこれを渡せって?」ビリビリッ
不良「あ、ああ、それだけだ。そう言った後、そこを曲がってどっかに行っちまったんだよ」
佐天「ここを曲がって……行き止まりですね?」
美琴「…………」ビリッ
不良「う、嘘は言ってねぇ。本当にそこを曲がって行ったんだ」
どさっ
美琴「なにかの能力を使ったのね……」
佐天「えっと、どうしましょうか?きっと風紀委員も動いてると思うんで、初春に何か聞いてみましょうか?」
美琴「うーん、できれば風紀委員より先に見つけたいのよね。私の売られた喧嘩だし」
602 = 569 :
佐天「そ、そうですか……。そういえば、なにを渡されたんですか?」
美琴「え?ああ、扇子よ、扇子」
佐天「扇子ですか。んー、どこかで見たような。どこにでもある扇子のような……」
美琴「もっと特徴的な扇子なら探しようがあるんだけど……」
佐天「常盤台みたいなお嬢様学校だと、扇子を持ってる人も結構いそうですしね……」
美琴「ねぇ、佐天さん……」
佐天「は、はい、なんですか?」
美琴「匂いで探せないかな?」
佐天「え、ええ……!?」
美琴「お願い!犬の力でなら追えるでしょ?」
佐天「そ、そりゃ、追えるかもしれませんけど……。わかりました、やりますよ」
にゅ
美琴「ありがと。今度なにか奢らせてね」
603 = 582 :
しえん
604 = 572 :
涙子はどのくらいまで能力コントロールできるようになったんだろ
605 :
補修
606 = 569 :
??「あら、意外と早く来ましたのね」
美琴「あ、あなたは……!?」
??「私のところまで辿り着くのはもう少し、……そう、例えば白井黒子さん辺りに相談してからかと思っていましたのに。
そちらの奇妙な格好をした方の能力ですわね」
佐天「奇妙って……まぁ、イヌミミに尻尾つけてればその通りだけど」
??「まぁ、そんなことはどうでもいいですわね。予定が前倒しになっただけですもの」
美琴「予定って……。あなた、どういうつもりであんなことを?返答次第じゃ……」
??「喧嘩を売ってましてよ。他になにがあるのかしら?ねぇ、御坂美琴さん?」
美琴「その理由を聞いてるのよ。私には、あなたに喧嘩を売られる覚えがないから」
??「理由……。理由ですか。そうですわね。貴女も知っているでしょうけど、私、レベル5になりましたの」
607 = 569 :
美琴「知ってるわ。あなたが、婚后光子がレベル5になったのは常盤台中の話題だったもの」
佐天「あ、あたしも噂で聞きました。常盤台に新しいレベル5が生まれたって」
婚后「そう、私はレベル5になりましたの。それで、試してみたくなったんですわ。
私と同じレベル5、あなたの能力はどれほどのものなのか、私の能力はそれ以上なのか、を」
美琴「そう、そういう理由。だったら……、加減なんてしないわよ!」ビリビリッ
婚后「加減なんてされたら……、意味がありませんわ」
美琴「佐天さんは離れてて」
佐天「は、はいっ!」
タッタッタッ・・・
佐天(ど、どうしようどうしよう。いきなりレベル5同士の勝負なんて、そんなの……。と、とにかく警備員に)
バチッ
佐天(うわっ!け、携帯が……そっか、御坂さんの能力の影響で)
608 :
テンペスト並の獣人化できると予想
609 = 569 :
美琴「それじゃあ、いくわよっ!」バチィッ
婚后「いつでもどうぞ」
美琴(……電撃が逸らされた!これは木山春生の時と同じ……、能力で避雷針を作ってる?でも、どうやって)
婚后「もう終りですの?超電磁砲も大したことありませんわね」
美琴(なろぉ……。考えてても仕方ないわ。避雷針なら、前と同じように……全力で!)
美琴「死んでも恨まないでよねっ!!」バチィ
ゴバァッ
婚后「直接に電撃が届かないなら熱で……ということですわね。でも……」
610 = 569 :
美琴(嘘、熱が届かない。……そっか、婚后さんの能力なら)
婚后「ねぇ、本当にこの程度なのかしら。これが全力なら、がっかりだわ」
美琴「言ってくれるじゃない。婚后さん、あなたの能力は空力操作だったわね」
婚后「ええ、その通りですわ」
美琴「あなたは誘電率の高い何らかの物質を自分の周囲に展開し、電撃を逸らした」
婚后「…………」
美琴「そして、真空の層を幾重にも重ねて熱の伝導を遮断した。違う?」
婚后「……その通りですわ」
美琴「空気の噴出点を作ってものを打ち出す能力だって聞いてたけど、結構色々できるのね?」
婚后「ですが……、それがわかったからどうだといいますの?」
611 = 569 :
美琴(確かに、仕組みがわかっても電撃や熱が届くわけじゃない。でも……)
美琴「そういうことなら、こういうやり方があるってのよ」パリッ
ザ、ザザ・・・
婚后「それは……砂鉄?磁力で操っていますのね」
美琴(砂鉄の剣なら風や真空は関係ない……!)
ダッ
婚后「その剣が切り札なら、貴女を近寄らせなければいいだけですわ」
ゴウッ!
美琴「く、風が……でも!」ギュン
婚后「け、剣が伸びて!」
美琴(入った……!)
612 :
近年稀に見る良スレ
613 = 612 :
読みやすくてどんどん引き込まれる
615 = 569 :
黒子「……そこ。そこですのね?そこにお姉さまたちがいるんですのね?」
初春『は、はい。監視カメラの映像で。それに、その地点で大規模な電磁波が確認されてます。おそらく……』
黒子「お姉さまが能力を使っていますのね。それで、相手はわかりましたのっ!?」
初春『監視カメラは御坂さんの影響で壊れてるんですけど、最後に記録された映像で……』
黒子「そう、そうですのね。わかりましたの」
初春『あの、白井さん。無理しないでくださいね』
黒子「わかってますの」
ピッ
黒子(やはり、やはりですのね……。婚后光子、どうして?)
いい加減、婚后って打つのしんどいわ
以下、婚后光子=光子でいかせていただきます
616 = 569 :
美琴「え、嘘……。な、なんで?」
光子「今のは……。今のはさすがに驚きましたわ」
美琴(今のは完全に入った。避けられるタイミングじゃなかった。ううん、実際、避けていなかった!)
美琴(なのに、傷一つかずに少し弾かれただけなんて……)
光子「意外と役に立つ能力でしたわね。確か……窒素装甲とか言ったかしら?」
美琴「なによ。自分の能力なのに、まるで借り物みたいに……」
光子「まぁ、借り物みたいなものですから。さて、そろそろこちらからも……、いきますわよ」
美琴「…………!」バッ
シュバッ
光子「あら、勘のいい方ですのね。見えない攻撃を避けるなんて」
美琴(今のは、カマイタチ……?地面が浅く切れてる)
617 = 569 :
光子「よそ見している暇はありませんわよ!」
シュバ、シュバッ・・・
美琴「……ぐっ!」
光子「そんな急ごしらえの盾で!いつまでしのげるかしら!?」
美琴(風を操って、真空を作って、カマイタチにさっきの鎧。それから物を飛ばす能力も!)
美琴(確かに全部空力操作系だけど、まるで別の能力を幾つもの持ってるみたいじゃない)
美琴(それにあれだけバラバラの能力を同時に使って……。あれじゃまるで木山春生じゃないのよ!!)
美琴「くっ、このままじゃジリ貧だわ。なんとかしないと。でも……」
光子「ほらほら、いつまで隠れているおつもりかしら?隠れることが超電磁砲の能力?」
618 = 569 :
美琴「…………よし」バッ
タッタッタッ・・・
光子「真っ直ぐこちらへ?隠れるのをやめたら、今度は玉砕覚悟の特攻ですの?能のない」
美琴「…………」
光子「ならば、先ほどと同じ様に動きを止めて差し上げますわ!」
ゴウッ!
美琴「……くぅ」
光子「そのまま、狙い撃ちですのよ」
シュバッ
美琴「……えいっ」バッ
光子「な、わざと風に乗って避けましたの!?で、ですが……!」
美琴(い、今……っ!)ギュン
621 = 569 :
佐天(ど、どうしよう……。公衆電話で警備員に連絡したけど、誰も来ないし……)
佐天(犬の耳で二人の音は聞こえるんだけど……。御坂さん、苦戦してるみたい)
佐天(た、助けに行った方が良いよね。でも、あたし……あんなの)
佐天(あんなすごい戦い、あたしが行ってもただの足手まとい、だよね)
佐天(能力者になったって言っても、あたしの能力なんてほとんど宴会芸みたいなもんで……)
佐天(御坂さんたちみたいにすごくもないし。……あんなのに巻き込まれたら、死んじゃうよ)
佐天(でも、御坂さんは友達じゃん。友達は助けなきゃ。あたしにもできること、あるかもだし)
シュバッ、ゴウッ!
佐天(む、無理!怖い、怖いよ、やだよぉ……)
624 :
ここで>>28が効いてくるんですね
625 :
この流れなら言える
この戦闘展開、そのまんまLv5佐天さんVSビリビリで考えてた
続き期待してるよ
626 :
続き待ち
628 :
ホーリーエンジェモン
629 = 619 :
ほ
630 = 612 :
おはようほしゅ
631 :
>>628
そのネタやめろw
632 = 608 :
そうか!天使に変身してそのままホーリーエンジェモン並の力をつけるのか!wktk
634 :
635 = 620 :
>>634
…ごくり
638 :
ほ
645 :
>>634
これだな
http://www.geocities.jp/hi_per_pinch/
646 = 569 :
>>621、つづき
光子「足元から砂鉄の槍で……。隙を狙ったつもりでしょうが、生憎とこの窒素
装甲はオート仕様でしてよ!」
美琴「へぇ、そうなんだ。それは知らなかったわ」ギュウ
光子「い、いつのまに背後に……。あの風の中、自由には動けないはず!」
美琴「あんたの作る風より、私の作る磁力の方が強かったのよ」
光子「磁力で身体を固定して……」
美琴「その通りよ。そして、あんたの能力が空力操作なら、零距離からの電撃は
さすがに防ぎようがないでしょう?」
光子「そ、そう思うなら試してみればよろしくてよ」
美琴「言われなくてもっ!」
647 = 569 :
シュパッ
黒子「駄目ですの!お姉さまっ!!」
美琴「えっ、く、黒子……?」ビリッ
光子「…………」ニイィ
黒子「罠ですの!」
美琴「…………っ!」
ドンッ!
・
・
・
黒子「お姉さま!大丈夫ですの!?お姉さま!!」
美琴「く、くろ、こ……?」
光子「まさか、あの爆発の中にテレポートで飛び込んでくるなんて……」
648 = 569 :
黒子「婚后光子……。どうしてこんなことを!?」
光子「その質問は二回目ですわ。知りたければ御坂さんに聞きなさいな」
黒子「では、質問を変えますの。最近頻発する刃物のような何かによる傷害事件。あなたですわね?」
光子「ええ、カマイタチの練習をした時ですわ」
黒子「深夜の車両損壊事件も……?」
光子「私ですわ。でも、それはどの能力の練習かしら?ちょっとわからないですわね」
黒子「通行人が突然酸欠で倒れた事件は……?」
光子「解放空間における酸素濃度操作の練習ですわ」
黒子「今の爆発もその能力ですわね?自分周辺の酸素濃度を極限まで上げて、お姉さまの電撃で誘爆させた」
光子「その通りですわ」
黒子「……それにしても、ずいぶんあっさりと自白しましたわね。
光子「隠す必要があったのかしら?」
黒子「まぁ、いいですわ。……おとなしく投稿しなさい。風紀委員ですの!」
649 = 569 :
光子「ふふ、あははは!なにをおっしゃるかと思ったら。レベル5の超電磁砲で倒せなかった私を!貴女が!?」
黒子「…………っ」
光子「いったい、どうしたら捕まえられるっていうのかしら?」
黒子「……そっ、」
美琴「そうよ、黒子……。あんた、私の喧嘩に手ぇ出してんじゃないわよ!」
黒子「お、お姉さま……!?」
美琴「さぁ、私はまだやれるわよ、婚后さん」
光子「ふふ、ずいぶんと頑丈ですのね?」
ピピピピ、ピピピピ・・・
光子「あら、電話ですわ。ふふ、少しお待ちになってくださいませんこと?」
650 = 569 :
光子「ええ、はい、そうですか……。いえ、平気ですわ。もう十分わかりましたから……」
美琴「電話は終わったみたいね。それじゃあ……」
光子「残念ですけど、ここから先はご一緒できませんわ。まぁ、勝敗もついたようなものですし……ねぇ?」
美琴「な、なにを……っ!」
光子「戦った本人同士が一番わかっているはずですわ。誰が勝者で、誰が敗者だったのか」
ゴォッ!
美琴「ま、待ちなさいよ!ねぇ!!」
黒子「駄目ですの。お姉さま、もうぼろぼろですのよ。それに、空を飛ばれては追いかけることもできませんの」
美琴「私は負けてない……。負けてないんだから!」バチイッ
黒子「……お姉さま」
みんなの評価 : ★★★×7
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