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    元スレ美琴「一足先の、クリスマスプレゼントなんてどうかしら?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×5
    タグ : - 闇条 + - けいおん! + - すもももももも + - でじ + - とある科学の超電磁砲 + - とある魔術の禁書目録 + - ほのぼの + - アイテム + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

     黒子は考えました。お姉さまが欲しいと。

     お姉さまがたくさんいれば、一人くらいは自分を愛してくれるお姉さまもいるはずだと。

     だから黒子は願いました。たくさんのお姉さまが黒子のまわりに来てくれますように。

    「うふふふ、分裂して黒子に優しいお姉さまになあれ!」

    「私はアメーバか」

     翌日、御坂美琴が分裂しました。

     アメーバでした。

    2 = 1 :

     幸福とは、まさにこういうことを言うのだろう。
     
     愛する人に蔑まれていた白井黒子も、今では御坂美琴と寝床をともにする幸せ者の一人だ。

     黒子が願ったあの日から、御坂美琴の供給が果てしない需要に追いついた。

     オリジナルの御坂美琴から分裂した多種多様な御坂美琴たちが、学園都市にあふれた。

     その中でも特に人気なのが、ツンデレビリビリ中学生の御坂美琴。橋の上で激しい喧嘩をした後は、膝枕で安眠させてくれる。

     このツンとデレのギャップが大人気らしく、大きな子供たちの間で「戦わ、ない」と言って美琴の前に立ちふさがる遊びが流行った。

     少数派だが、子供の御坂美琴も人気だ。

     ツンやビリは無いものの、その愛くるしさは筆舌に尽くしがたく、毛布を与えれば喜んでくるまって遊ぶ。

     色素の抜けた白い髪が好きで、一方通行な人によくなつくが、ハンバーグを食べさせると熱を出して倒れるので大きな御坂美琴よりも扱いが大変である。

    「ミサカはミサカはハンバーグが食べたいと思ってみたり!」

    「だめだ。お前それ食ったらいつもぶっ倒れるだろうが」

     恥じらいの無い御坂美琴も人気であり、時折覗かせるしましまの三角地帯に住人は狂喜乱舞する。

    「どこを見ているのですか?とミサカはこぼれた缶ジュースを拾いながら尋ねます」

    「え、あ、いや、その……幸福だ」

    3 = 1 :

    「黒子、大好きよ」

    「私もですわ、お姉さま」

     御坂美琴の腕の中で、白井黒子は極上の幸せに酔いしれていた。

     夢にまで見た、御坂美琴との相思相愛。百合百合。

     一時は本気で嫌われ、泣いたこともあったのに。

     分裂した御坂美琴は、見事に黒子の願いを叶えた。

    「ねえ、黒子…」

    「お姉さまは出ていってくださいな。今黒子はお姉さまとラブラブ中ですの!」

    「……黒子…」

    「黒子、愛してる」

    「ああっ、私も、私もですわお姉さまっ!」

    「……黒子の馬鹿!もう知らないっ!」ガチャ バタン!

    「いいの?追いかけなくて」

    「いいんですのよ、私を愛してくれないオリジナルのお姉さまなんか、いりませんの」

    4 = 1 :

    「はぁ…」

     御坂美琴は、途方にくれていた。

     外を歩くと目に映るのは、自分。自分。自分。

     どこに行っても自分がいる。

     複製の御坂美琴。

     オリジナルが考えるのは、自らの存在意義。

    「ようねーちゃん、今から俺らと遊ばねーか?」

    「…あ?」

    「げっ…こいつオリジナルだぜ」

    「なんだ、凶暴なオリジナルかよ」

    「…お、あっちにいい感じの御坂がいるぜ!」

    「マジ?じゃああっち行こうぜ」

    「ぎゃははは」

    5 = 1 :

    「…はぁ」

     上条当麻は、困惑していた。
     
     外を歩くと目に映るのは、御坂、御坂、御坂。

     どこに行っても御坂のコピーがいる。

     複製の御坂美琴。
     
     上条当麻が考えるのは、彼女たちが何者なのかということ。
     
     体細胞クローンの妹達とは違う、御坂美琴。
     
     なんとなくだが、右手で触れると、この御坂たちは消えてしまうような気がする。

    「ようねーちゃん、今から俺らと遊ばねーか?」

    「いいよー。何して遊ぶ?」

    「じゃあホテル行こうぜホテル」

    「わかった」

    「ひゃっほう!こいつは最高の御坂だぜ!」

     目の前にいる御坂は不良たちに絡まれても電撃を発することも無く、嫌がる素振りもみせない。

    「なんだよこれ…」

    6 = 1 :

     御坂美琴は、泣いていた。
     
     橋の上で、声を殺しながら。

     とめどなく流れてくる涙を拭いながら、一人静かに泣いていた。

    「……よう」

    「っ…?うっ…な、なによ…私はオリジナルなんだから…あっち行きなさいよっ…」

    「何言ってんだ」

    「っ?」

    「こんな場所で泣くくらいなら、なんで相談しないんだ」

    「…っ…うっさい!どうせアンタも変な私を使って遊んでるんでしょ!なんでも言うことを聞く便利な御坂美琴で遊んでるんでしょ!!」

    「しねえよ、そんなこと」

    「……ッ!」

    「…お前を見て確信した。これは悲劇だ」

    7 = 1 :

    「…はっ!悲劇ですって!?都市中の人間が私と」

    「御坂」

    「…!」

    「もう、終わらせてやる」

    「え…」

    「だから、もう泣くな」

    「…無理よ。…どうやって終わらせるっているのよ…!あのわけのわからない私があちこちに何万人もいるっていうのに!!」

    「絶対に大丈夫だ。俺に任せろ」

    「……ッ…あんたは…そうやっていつも…!」

    「ま、見てろ」

    8 = 1 :

     ポン、と優しく美琴の肩に幻想殺しの右手を置く。

     そしてゆっくりと、ある方向へその視線を向けた。

     美琴もつられて、その視線を追う。


     二人の視線の先には、猫耳に純白のウエディングドレスを着た御坂美琴がいた。

     
     猫耳に純白のウエディングドレスを着た御坂美琴は、上条当麻を挟んで反対側にいるリュックを背負う眼鏡の男の元へと歩いている。

    「こっちだよぉー俺の可愛い美琴―」

    「まってーだーりーん」

     美琴はドレスの御坂よりも肩の手が気になってしょうがない。

     そして猫耳ドレスの御坂が上条当麻の目の前を通り過ぎようとした、その時。

    「悪いが、御坂。お前のその幻想をぶち殺す!」

     上条当麻は美琴の肩から手を離し、猫耳ドレスの御坂の肩にそっと…その右手を置いた。

    10 :

    やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

    11 = 1 :





    パキィィン



     瞬間。御坂は光となり、猫耳と純白のドレスがぱさりと音を立て、地面に落ちた。



    パキィン パキィン
    パキィン パキィン



     上条当麻の右手が猫耳御坂に触れた時刻と同時期に、街中の御坂達が光となって消えた。
     
     人々の悲鳴が、学園都市に木霊した。

    12 = 1 :

    パキィン
    「あれ…美琴ちゃん…?俺の美琴ちゃんはどこに…?」

    パキィン
    「うおっ!?なんだいきなり!!どこ行きやがったあいつ!!」

    パキィン
    「ちくしょう!!まだ本番じゃねえのに!!さっさとやればよかった!!」

    パキィン
    「みことぉーー!!みことぉおおおおおお!!!」

    パキィン
    「ン…なんだァ…?」
    「まわりの御坂、消えちゃいましたね。と、この隙にミサカはミサカはハンバーグを注文しちゃいます!」
    「だめだ。…しかしまァ…これはアイツがやったのか…?」
    「ウエイトレスさん!デミグラスハンバー」
    「だめだっつってんだろうがッ!!」

    パキィン
    「幻想のお姉さまが消えた…とミサカはほっと胸を撫で下ろします」

    パキィン
    「おおおお姉さま!!!どこに行ってしまわれたのですか!!!お姉さまあああああ!!!」

    13 :

    黒子ざまあああ

    14 :

    美心

    15 = 1 :

    「……またあんたに助けられたわね」

    「…ん」

    「…借りが溜まっていくばっかりだから、そろそろ返したいんだけど」

    「いや、いいよ。気にすんな」

    「いいのよ。これは私のケジメ。勝手にやらさせてもらうわ」

    「そうかい」

    「…一足先の、クリスマスプレゼントなんてどうかしら?」

    16 = 1 :

    「プレゼント?お前が?…むぐっ」

    「………はい、おしまい。これでチャラね」

    「…お……お…お……!」

    「…………ありがと。それじゃまたっ!」

    「あ……」



     上条当麻は空を見上げる。

     
     一足早いクリスマスプレゼント。 

     
     去り際に見せた、美琴の笑顔。

     
     世界に一つだけの、とびきりの笑顔

     
     澄み切った冬の空には、オリオン座がきらめいていた。

    17 :

    あれがデネブアルタイルベガ~♪

    19 :

    えんだあああああああああああああああああああありいああああああああああああ

    20 :

    >>14
    やめろ

    24 :

    >>1

    でもインデックスは増やさなくてもいいですマジで

    26 :

    >>1

    いんなんとかさんは増えなくていいですよ

    27 = 17 :

    俺を増やせば万事解決

    29 = 20 :

    >>1

    次はインなんとかを主役にしてマッチ売りの少女をお願いします

    30 = 10 :

    上条>1「その…」
    上条>2「幻想を、」
    上条さん「ぶち壊す!」

    32 :

    スフィンクスだけ増えたらいい

    33 = 20 :

    いやさ、マッチ売りの少女って最後●ぬじゃん。寒さと飢えで●んでくれないかなって

    34 = 1 :

     インデックスは考えました。出番が欲しいと。

     私がたくさんいれば、より出番が増えるはずだと。

     だからインデックスは願いました。たくさんの私が物語に絡んできますように。

    「ふふふ、私は増えるんだよ、トウマ!」

    「お前は水で増えるワカメか」

     翌日、インデックスが増えました。

     水で増えるワカメでした。

    35 = 17 :

    ワカメ酒でした

    36 :

    もう終わってたと思ったら、まだ続くんだな。

    いいぞもっとやれ

    37 = 1 :

     不幸とは、まさにこういうことを言うのだろう。
     
     一人の大食いシスターを抱え貧窮していた高校生、上条当麻も、今では2人の大食いシスターを抱え、餓死寸前だ。

     インデックスが願ったあの日から、上条家の冷蔵庫は底を突き、とうとう通帳の貯金も底を突いた。

     そして余計な食費を食うことになったもう一人のインデックスが、上条家からあふれた。



          ☆☆☆ マッチ売りの禁書 ☆☆☆

    39 :

    とりあえず上条は殺されればいいと思うよ

    40 = 1 :

            ,イ       /::..             ...:}  l
           / {    __ /:::...            ..:/ ノ|      
        , -y′   /‐ァ`.ーミ ________ノ七彡z‐廴     
       /≦-- 、   彡イ,ィ</>くイ:/ノ′>|≦zトト<  `ヽ  禁:私を追い出すなんてひどいんだよ!
     /          //:/    ` <` ー' `彡 ´   爪:{ !`  _   
    彡        .ィ/:/:/   --―┸    ‐┸―-〈/∧//ん 、  ト:痛ぇ!しょうがねーじゃん!二人は無理だってさすがに!
           / /:::V、ト、|i '''            '''}イ//:::/_ ヽ ヽ
    ---z―‐<>∧く∧:ヽ::::{‐ 、          ノ⌒}ム-z- } | 禁:トウマがそんなに薄情だったなんて知らなかったよ!    
    _/   /く/:ヽヽ::く⌒ヽ:>イ_> ... __ ... .イ:辷ノ  〉 ト | |     
     ヽ   廴)/__∧ く ̄ ̄):::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::廴 ≦ヽ!  ! !   ト:じゃあお前が出て行くか?  
     ̄ ̄ ̄/:.:/` ┬ァ::/  ̄ ̄):::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト---〈|  l l       
        i:.:./  千≦{z‐= ´):::::::::::::::/|::::::::::::|::::::::::::::::::廴___ノ≦.! .|    禁:ごめんなさい   
         |:.:{   {   人__ イ:::,:::::イ:::/ |:ハ:::::ハ:レヘ:::ト、:\::ミ丁ノ |   
         |.:.|  ノ≧x.(___ノイ::/`|::廴.|′ }:|/}/ ヽ{::丶トミ::人ー ' !  ト:インデックス、誰もが幸せになるってのは、難しいんだ
         |:.:|  十―`:::::::从// ̄|/> `′ { '―― ハ|ヽ{``ヽ. \ |   
         |.:.ト-イ/フイィ7l/  ¨´      :     ハ{  . ∧  `  禁:トウマ…
         |:.:|  ノ  |  |八          ' ___   /   / /  }
         |.:.| /    ヽ.    \     /´ ~} /   / /   ト、

    41 = 1 :

    その頃。

    冬の寒空の下。


    インデックス「お腹いっぱい食べさせてくれるとうれしいな!」

    「…」スタスタ

    「…」スタスタ

    インデックス「あの、お腹いっぱい食べさせてくれるとうれしいな!」

    「…」スタスタ

    「…」スタスタ

    インデックス「あの、お腹いっぱい…」

    「…」スタスタ

    「…」スタスタ

    インデックス「……トウマ…お腹すいたよ……」グゥゥゥ

    42 = 1 :

    インデックス「…」

    「…シスターさん、これどうぞ」

    インデックス「はー!ありがとう!!…んー?これなあに?」

    「マッチですけど…よかったら使ってくださいな…」

    インデックス「食べ物じゃないの…?」

    「マッチです。では、私はこれで」スタスタ

    インデックス「…」

    インデックス「マッチかあ…」


    チッ  ボウッ


    インデックス「わあ…暖かい…!」

    43 = 36 :

    一人ですでにいらない子なのに、分裂などするからだ

    44 = 28 :

    佐天さんが増えたら家に一人ほしい

    45 = 1 :

    インデックス「はぁ…暖かいなあ…」

    インデックス「……あ、燃え尽きちゃった…」

    インデックス「次のマッチは……」

    インデックス「あれ…?」

    インデックス「もうない…今ので使い切っちゃったんだ…」

    インデックス「…はぁ……お腹すいたな…」

    「お姉ちゃん、大丈夫?」

    インデックス「え?あっ、君は…!」

    46 :

    学園都市だとインデックスはただのウンコ製造機

    48 :

    お前ら表でろ

    49 = 1 :

    インデックス「……あれ?こんなにちっちゃかったっけ?」

    「む…ミサカはミサカは小さくたって元気いっぱい!」

    「おい、浮浪者に話しかけるな。行くぞ」

    「あ、うん。待ってー!」

    インデックス「…あれ…?」

    インデックス「…」

    インデックス「…」

    インデックス「…」ギュルルルルル

    50 :

    インテグラ?の話が終わったら僕の神崎さんを増やしてください
    最近禁書のSSは増えたのに全然登場しないので

    サテンやらホクロやらはお腹いっぱいですわ


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