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元スレキョン「学園都市?」
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不良男Aの両腕で電気がバチバチと音を起てる。
美琴「はぁ……もう何やってんだか」
女の子は逃げない。本当に何やってんだ、俺の助けが無駄じゃねえか。
A「さて次に痺れるのは……」
美琴「アンタよ!」
俺は目の前の光景を疑った。
ヤツは何やら充電とかのモーションを必要としていたのに、目の前の女の子はいきなり電流を発生させたではないか。
しかも、俺を打った電撃よりも遥かに高電圧。あまりの威力に衝撃波まで発生してやがる。
A「ぎゃあっ!」
短い悲鳴を上げてカエルのように不良男Aの身体が跳ねる。
シューという嫌な音を起て、湯気を上げながら男の身体が崩れ落ちた。
衝撃波で捲れたスカート。見えたのは短パン。
俺の意識が続いたのはそこまでだった。
美琴「はぁ……もう何やってんだか」
女の子は逃げない。本当に何やってんだ、俺の助けが無駄じゃねえか。
A「さて次に痺れるのは……」
美琴「アンタよ!」
俺は目の前の光景を疑った。
ヤツは何やら充電とかのモーションを必要としていたのに、目の前の女の子はいきなり電流を発生させたではないか。
しかも、俺を打った電撃よりも遥かに高電圧。あまりの威力に衝撃波まで発生してやがる。
A「ぎゃあっ!」
短い悲鳴を上げてカエルのように不良男Aの身体が跳ねる。
シューという嫌な音を起て、湯気を上げながら男の身体が崩れ落ちた。
衝撃波で捲れたスカート。見えたのは短パン。
俺の意識が続いたのはそこまでだった。
キョン「ん……?」
次に目が覚めたのは公園のベンチだった。
そういえばさっきの騒動の場所は公園の近くだった気がする。
みくる「あ、気がつきました?」
キョン「あ、はい」
起きて最初に目に入ったのは麗しき朝比奈さんという女神の微笑み。素晴らしい目覚めだ。
頭の後ろも柔らかい感触が……ってこれは膝枕!?
美琴「おー、目が覚めたみたいねー」
横から声が聞こえてきた。首だけ動かして見るとジュースを抱えたあの中学生がやってきてようだ。
次に目が覚めたのは公園のベンチだった。
そういえばさっきの騒動の場所は公園の近くだった気がする。
みくる「あ、気がつきました?」
キョン「あ、はい」
起きて最初に目に入ったのは麗しき朝比奈さんという女神の微笑み。素晴らしい目覚めだ。
頭の後ろも柔らかい感触が……ってこれは膝枕!?
美琴「おー、目が覚めたみたいねー」
横から声が聞こえてきた。首だけ動かして見るとジュースを抱えたあの中学生がやってきてようだ。
美琴「まったく、アンタは何やってんのよ。どっかの馬鹿並の馬鹿よ」
朝比奈さんの膝枕は名残惜しいが、起きた以上はいつまでもこうしてるわけにはいくまい。
身体を起こしてビリビリ中学生に答えてやる。
キョン「助けてやったのに酷い言いようだな」
美琴「助けてって……私の話聞いてなかったの?
電気使いなんだからあんな攻撃なんか効かないわよ」
キョン「俺の助けは本当に無駄だったのか……」
がっくりとうなだれる。あれだけ身体張っておいてただの骨折り損とはさすがに堪えるな。
みくる「で、でもキョンくんかっこよかったですよぉ」
心優しい朝比奈さんがフォローを入れてくれた。
ありがとうございます。それだけで俺は生きていけそうです。
朝比奈さんの膝枕は名残惜しいが、起きた以上はいつまでもこうしてるわけにはいくまい。
身体を起こしてビリビリ中学生に答えてやる。
キョン「助けてやったのに酷い言いようだな」
美琴「助けてって……私の話聞いてなかったの?
電気使いなんだからあんな攻撃なんか効かないわよ」
キョン「俺の助けは本当に無駄だったのか……」
がっくりとうなだれる。あれだけ身体張っておいてただの骨折り損とはさすがに堪えるな。
みくる「で、でもキョンくんかっこよかったですよぉ」
心優しい朝比奈さんがフォローを入れてくれた。
ありがとうございます。それだけで俺は生きていけそうです。
上条さんは美琴の雷受けても根性で立ってた上に
そのまま一方さん殴りに行ったけどな
私怨
そのまま一方さん殴りに行ったけどな
私怨
キョン「で、なんでこんな公園なんかに屯してるんだ?」
美琴「あー、なんかアンタたち訳ありみたいじゃない」
ジュースをごくごくと飲みながらため口で言ってきやがる生意気な中学生。
訳ありなのは訳ありなんだが……どういうことだ?
みくる(あ、すみません。
なんか学校に通ってることになってるみたいなんですけど、その学校の場所がわからなくて……)
キョン(なるほど、そういうことでしたか。大体わかりました)
俺は運良く変人二人組に会えたが、朝比奈さんはそうもいかなかったらしい。
古泉のやつめ、教えてやればいいのに。
美琴「何こそこそ話してんのよ、はい」
キョン「あ、いやなんでも」
そう言いながら中学生はジュースを差し出してきた。
冷たいお汁粉? どんなチョイスだ……
美琴「あー、なんかアンタたち訳ありみたいじゃない」
ジュースをごくごくと飲みながらため口で言ってきやがる生意気な中学生。
訳ありなのは訳ありなんだが……どういうことだ?
みくる(あ、すみません。
なんか学校に通ってることになってるみたいなんですけど、その学校の場所がわからなくて……)
キョン(なるほど、そういうことでしたか。大体わかりました)
俺は運良く変人二人組に会えたが、朝比奈さんはそうもいかなかったらしい。
古泉のやつめ、教えてやればいいのに。
美琴「何こそこそ話してんのよ、はい」
キョン「あ、いやなんでも」
そう言いながら中学生はジュースを差し出してきた。
冷たいお汁粉? どんなチョイスだ……
キョン「それであの二人はどうなった?」
美琴「アイツらは最初に電撃食らわした方が起きてもう片方を抱えて逃げていったわ」
キョン「……そういえば二人目は大丈夫なのか? かなりの高圧電流だったみたいだが」
美琴「言ったでしょ、電気使いならある程度の電撃は大丈夫って。
二人目のやつも電気使いみたいだからちょっと強めに打っただけよ」
なんて街だ、ここは。
キョン「というかなんでお前はここまで付き合ってくれてるんだ?
お前だって学校あるだろ?」
美琴「あ、そうだ、忘れてたわ」
そう言うと鞄の中をごそごそ漁り、傷だらけの携帯電話を取りだした。
美琴「その制服、アイツ……じゃなくて上条当麻ってやつと同じ学校よね?
昨日、アイツったら落として行っちゃってさ、ちょっとこれをそいつに渡して欲しいんだけど……」
キョン「それだけのためにわざわざここまで付き合ってくれたのか?」
美琴「べ、別にいいじゃない!
アイツが携帯なくて困ったりしてないかなーとかなんて別に私にはどうでもいいんだけどさ、なんか私のせいでなんかあったらなんか嫌じゃない!」
意外そうな顔をすると突然、赤くなったりする女子中学生。
なんだかハルヒに似たやつだな。
美琴「アイツらは最初に電撃食らわした方が起きてもう片方を抱えて逃げていったわ」
キョン「……そういえば二人目は大丈夫なのか? かなりの高圧電流だったみたいだが」
美琴「言ったでしょ、電気使いならある程度の電撃は大丈夫って。
二人目のやつも電気使いみたいだからちょっと強めに打っただけよ」
なんて街だ、ここは。
キョン「というかなんでお前はここまで付き合ってくれてるんだ?
お前だって学校あるだろ?」
美琴「あ、そうだ、忘れてたわ」
そう言うと鞄の中をごそごそ漁り、傷だらけの携帯電話を取りだした。
美琴「その制服、アイツ……じゃなくて上条当麻ってやつと同じ学校よね?
昨日、アイツったら落として行っちゃってさ、ちょっとこれをそいつに渡して欲しいんだけど……」
キョン「それだけのためにわざわざここまで付き合ってくれたのか?」
美琴「べ、別にいいじゃない!
アイツが携帯なくて困ったりしてないかなーとかなんて別に私にはどうでもいいんだけどさ、なんか私のせいでなんかあったらなんか嫌じゃない!」
意外そうな顔をすると突然、赤くなったりする女子中学生。
なんだかハルヒに似たやつだな。
キョン「しかし上条か、どっかで聞いたような……」
みくる「あ、昨日私を助けてくれた人ですね」
なんですと!?
美琴「アイツはまた……! …………やっぱり大きい方がいいのかしら」
みくる「はい?」
美琴「な、なんでもないです」
おーおー、朝比奈さんには敬語なのか。
美琴「とにかく知ってるなら話が早いわ、よろしく頼むわね」
そう言って俺に携帯を渡すと一気にジュースを飲み干して立ち上がるビリビリ中学生。
美琴「いやー、新しいレベル5が出たらしくて私の能力測定とかしなくちゃいけなくて今日は空けられなかったのよね。
よかったよかった、これで安心してテストに行けるわ」
みくる「新しいレベル5……?」
キョン「ちょっと待て、名前も何も聞いてないんだが」
美琴「私は御坂美琴」
美琴「常盤台中学のレベル5、『超電磁砲』って言った方がわかりやすいかしら?」
みくる「あ、昨日私を助けてくれた人ですね」
なんですと!?
美琴「アイツはまた……! …………やっぱり大きい方がいいのかしら」
みくる「はい?」
美琴「な、なんでもないです」
おーおー、朝比奈さんには敬語なのか。
美琴「とにかく知ってるなら話が早いわ、よろしく頼むわね」
そう言って俺に携帯を渡すと一気にジュースを飲み干して立ち上がるビリビリ中学生。
美琴「いやー、新しいレベル5が出たらしくて私の能力測定とかしなくちゃいけなくて今日は空けられなかったのよね。
よかったよかった、これで安心してテストに行けるわ」
みくる「新しいレベル5……?」
キョン「ちょっと待て、名前も何も聞いてないんだが」
美琴「私は御坂美琴」
美琴「常盤台中学のレベル5、『超電磁砲』って言った方がわかりやすいかしら?」
空刃裁断「くそ……なんなんだあの電気使いは……」
重い相棒の身体を背負って裏路地を進む不良男。
空刃裁断「レベルはともかく、相棒より強い電気使いなんて初めて見たさあ……」
ふぅ、と一息吐いて路地に相棒の身体を降ろして一休み。
ついでに携帯を取り出して、メモリーから呼び出した電話番号に電話をかける。
空刃裁断「あ、アニキですか? ちょっとムカつくやつがいましてね……」
その男の顔に小物らしい笑顔が浮かんだ。
当然遅刻だ畜生。
小萌「まったく、昼前に学校に来るってどういう不良生徒ですか~?」
キ・み『すみません……』
明らかに児童ポルノ法に抵触しそうな教師からの叱責を受ける俺と朝比奈さん。
小萌「キョンちゃんはともかく、みくるちゃんは真面目な生徒だと思っていたのですけど、先生は残念です」
キ・み『すみません……』
すみません、遅刻したのは俺のせいですから朝比奈さんは叱らないでください。
小萌「はぁ……次からはちゃんと来るですよ?」
その言葉を最後になんとか解放される俺と朝比奈さん。
古泉「ちょっといいですか?」
キョン「そして職員室を出たところで俺と朝比奈さんを出迎えたのは朝からトンカツだった時のような笑顔だった」
古泉「……いい加減怒りますよ?」
古泉「へぇ……そんなことがあったのですか」
キョン「屋上で事のあらましを語ると気持ち悪い笑顔を貼り付けたまま聞きやがる古泉」
古泉「一体誰に言ってるのですか」
キョン「気にするな」
そう言いながら俺はコンビニで買ってきたおにぎりを口に含む。
古泉「しかし新しいレベル5ですか、気になりますね……」
みくる「時期的に考えて、涼宮さんでしょうか……」
古泉「十中八九、そうでしょうね。
この街にはなんとか能力を測定する方法があるようです。
彼女の能力を測定できたとしたら最高位に属するのは当然でしょう」
キョン「ともかくだ、まったく情報無しの状態からなんとか進展したな」
古泉「小さな一歩かもしれませんが、我々にとっては大きな一歩ですね。
さて、この情報をなんとか長門さんにも伝えたいものですが……」
みくる「こちらから連絡を取る手段はないんですか?」
古泉「残念ながら皆無です。
セキュリティが予想以上に堅く、機関の手も及ばないところにいるみたいですから」
次はなんとか長門との確実なコンタクト方法か。まあ、これだけの情報じゃどうしようもないからな。
キョン「屋上で事のあらましを語ると気持ち悪い笑顔を貼り付けたまま聞きやがる古泉」
古泉「一体誰に言ってるのですか」
キョン「気にするな」
そう言いながら俺はコンビニで買ってきたおにぎりを口に含む。
古泉「しかし新しいレベル5ですか、気になりますね……」
みくる「時期的に考えて、涼宮さんでしょうか……」
古泉「十中八九、そうでしょうね。
この街にはなんとか能力を測定する方法があるようです。
彼女の能力を測定できたとしたら最高位に属するのは当然でしょう」
キョン「ともかくだ、まったく情報無しの状態からなんとか進展したな」
古泉「小さな一歩かもしれませんが、我々にとっては大きな一歩ですね。
さて、この情報をなんとか長門さんにも伝えたいものですが……」
みくる「こちらから連絡を取る手段はないんですか?」
古泉「残念ながら皆無です。
セキュリティが予想以上に堅く、機関の手も及ばないところにいるみたいですから」
次はなんとか長門との確実なコンタクト方法か。まあ、これだけの情報じゃどうしようもないからな。
「面倒なヤツに狙われたもンだな」
傷だらけの少女と彼は身体を抱えたまま、とある裏路地に身を潜める。
「電池は大丈夫ですかとミサカは一番の不安要項を心配します」
「俺の心配なンかいいンだよ。電池の容量もお前が知ってるのより上がってるしな」
ふぅ、と息を吐くと彼は首のチョーカーのスイッチをいじり、能力使用モードから通常モードに切り替える。
「で、アイツについての詳しい情報を教えてもらおうか」
「それが、詳しい情報は実験に関わってる人間も一切わからないのですとミサカは明かします」
「わからないだァ?」
「彼女は確かに学園都市の人間として登録はされていました。しかし、今まで能力を測定した記録どころか、開発を行った記録すらないのです。
『原石』タイプの能力者ということはわかってますが、記録はあるのに、誰の記憶にも彼女は存在していない。
まるで、急に彼女が現れて、それに適合するように世界が改変されたかのような状況なのです、とミサカは説明します」
「……なンだそりゃ、まるっきり出来の悪い三流ホラーじゃねェか」
「わかっているのは彼女の能力と、レベルと、名前程度。
詳しい理論もまだまったく不明の状態ですとミサカは現状を示します。
そもそも、彼女が存在するのはおかしいのですとミサカは付け加えます」
「まァ、最大の『原石』って言ったらヤツだしなァ。それ以上の『原石』が昔から存在してるってのは矛盾がありやがる」
「わからないだァ?」
「彼女は確かに学園都市の人間として登録はされていました。しかし、今まで能力を測定した記録どころか、開発を行った記録すらないのです。
『原石』タイプの能力者ということはわかってますが、記録はあるのに、誰の記憶にも彼女は存在していない。
まるで、急に彼女が現れて、それに適合するように世界が改変されたかのような状況なのです、とミサカは説明します」
「……なンだそりゃ、まるっきり出来の悪い三流ホラーじゃねェか」
「わかっているのは彼女の能力と、レベルと、名前程度。
詳しい理論もまだまったく不明の状態ですとミサカは現状を示します。
そもそも、彼女が存在するのはおかしいのですとミサカは付け加えます」
「まァ、最大の『原石』って言ったらヤツだしなァ。それ以上の『原石』が昔から存在してるってのは矛盾がありやがる」
「そもそも、アイツの名前は何なンだ? それを聞いたことすらないンじゃさすがにおかしいぞ」
「それもそうですねとミサカは納得します。
彼女の名前は――」
その時、コツ、コツと足音が裏路地に響いた。
「チッ……もう追いつきやがったか」
少女の身体を抱えて、再びスイッチを能力使用モードに切り替え、足音とは反対方向に進み、曲がり角を曲がる。
「飛んで火に入る夏の虫、ってね」
「なッ!?」
しかし、そこに彼女はいた。
「それもそうですねとミサカは納得します。
彼女の名前は――」
その時、コツ、コツと足音が裏路地に響いた。
「チッ……もう追いつきやがったか」
少女の身体を抱えて、再びスイッチを能力使用モードに切り替え、足音とは反対方向に進み、曲がり角を曲がる。
「飛んで火に入る夏の虫、ってね」
「なッ!?」
しかし、そこに彼女はいた。
「クソッ……!」
急いで方向転換。逆方向に進む。
ベクトル操作で集められた力は二人の身体を高速で運んでいく。
「もう逃がさないわよ」
しかし、彼女は走るだけでその速度に追いつく。
明らかに人間の身体能力を超えていた。
見る見るうちに両者の間が狭まっていく。
(追いつかれるのも時間の問題か……!)
少女だけはなんとか逃がして、どうにか戦う方法を思案する。
しかし名案は思い浮かばない。
(俺が立ちふさがろうとしてもアイツは無視してコイツを追うだろうしなァ……)
そんなことを考えながら曲がりくねった裏路地を進んでいくと――
「うぉ!?」
曲がったところに一般人らしき男子高校生がいた。
急いで方向転換。逆方向に進む。
ベクトル操作で集められた力は二人の身体を高速で運んでいく。
「もう逃がさないわよ」
しかし、彼女は走るだけでその速度に追いつく。
明らかに人間の身体能力を超えていた。
見る見るうちに両者の間が狭まっていく。
(追いつかれるのも時間の問題か……!)
少女だけはなんとか逃がして、どうにか戦う方法を思案する。
しかし名案は思い浮かばない。
(俺が立ちふさがろうとしてもアイツは無視してコイツを追うだろうしなァ……)
そんなことを考えながら曲がりくねった裏路地を進んでいくと――
「うぉ!?」
曲がったところに一般人らしき男子高校生がいた。
「チィ!」
ベクトル操作で急ブレーキをかける。
「な、な……」
高速でやってきたことに腰を抜かしているのか、尻餅をついたままの男子高校生。
「さーて、追いつい――」
ブレーキの一瞬に、彼女は追いつく。
しかし、固まったのは、彼女だった。
「なっ……!」
それに対して男子高校生も驚いた様子でいる。
後ずさる彼女。
「お、おい……」
「……ッ!」
その男子高校生が彼女に声をかけて手を伸ばす。
すると彼女は驚いた風にびくっとすると、なんと逃げ出して行った。
「ま、待て――
ハルヒ!」
男子高校生が起き上がるが、彼女は既に目にも止まらぬ高速で逃げ出した後だった。
ベクトル操作で急ブレーキをかける。
「な、な……」
高速でやってきたことに腰を抜かしているのか、尻餅をついたままの男子高校生。
「さーて、追いつい――」
ブレーキの一瞬に、彼女は追いつく。
しかし、固まったのは、彼女だった。
「なっ……!」
それに対して男子高校生も驚いた様子でいる。
後ずさる彼女。
「お、おい……」
「……ッ!」
その男子高校生が彼女に声をかけて手を伸ばす。
すると彼女は驚いた風にびくっとすると、なんと逃げ出して行った。
「ま、待て――
ハルヒ!」
男子高校生が起き上がるが、彼女は既に目にも止まらぬ高速で逃げ出した後だった。
どういうことだこれは。
下校中、ちょっとジュースを買おうと小銭を取り出したら十円玉を落とし、追いかけて裏路地に入ってみれば、高速で白髪の男が飛び出してきたかと思えば、ハルヒもやってきた。
しかも、その白髪が抱えているのは――朝に会った御坂美琴ではないか。しかも何故か傷だらけ。
キョン「なんなんだよ、これ、どういうことなんだよこれは!?」
俺は傷だらけの御坂美琴を見て激しく問い質す。
「テメェには関係ねェことだ」
キョン「ま、待て!」
白髪の男だか女だかわからないやつはそれだけ言うと、また高速でハルヒとは逆の方向に飛び去って行った。
見えたのは――御坂美琴の、縞パン。
ともかくだ、ハルヒを見つけた。
間違いない、ハルヒが新しいレベル5とやらだ。
まずは古泉たちに連絡を――と思ったが、考えてみれば俺は携帯がない。しかも、この世界でのみんなの住所も知らない。
誰とも自分からはコンタクトが取れないじゃないか。
キョン「こんなときに……!」
腐っても仕方がないので、落として散らばった鞄の中身を集める。
そこで、目に止まったものがある。
学校で渡すのを忘れていた、朝比奈さんを助けたという、上条当麻の携帯電話。
間違いない、ハルヒが新しいレベル5とやらだ。
まずは古泉たちに連絡を――と思ったが、考えてみれば俺は携帯がない。しかも、この世界でのみんなの住所も知らない。
誰とも自分からはコンタクトが取れないじゃないか。
キョン「こんなときに……!」
腐っても仕方がないので、落として散らばった鞄の中身を集める。
そこで、目に止まったものがある。
学校で渡すのを忘れていた、朝比奈さんを助けたという、上条当麻の携帯電話。
このハルヒ
本屋で本を股に挟んで気持ち悪い動きしてるところを以前好きだった女の子に見られて泣き崩れる男のコピペ
の男と同じ心境だろうな
本屋で本を股に挟んで気持ち悪い動きしてるところを以前好きだった女の子に見られて泣き崩れる男のコピペ
の男と同じ心境だろうな
学園都市と西宮ってそんな遠くないよな
駅で言うと20駅くらい
駅で言うと20駅くらい
ぴんぽーん、とインターフォンを鳴らす。
プライバシーの侵害かもしれないが、緊急事態なので携帯の住所を確認させてもらったところ、なんと俺のお隣さんではないか。
よく入り口のポストを見れば、確かに上条と名前があるし……気付かなかったとは迂闊だった。
上条「はいはーい」
上条当麻、とやらがドアを開けて顔を出した。
よく見れば、昨日、御坂美琴と大道芸を繰り広げてた高校生ではないか。
うーむ、世界は狭いな。
キョン「よぉ」
上条「……どちら様?」
キョン「俺だよ俺」
上条「オレオレ詐欺は間に合ってます」
あれ、矛盾のないように世界は改変されてるんじゃなかったのか?
キョン「クラスメイトの俺だよ、忘れたのか?」
上条「……いやいや、冗談だって!」
なんだか必死に否定してる上条さん。そんなに怒ってる風に見えたのか?
プライバシーの侵害かもしれないが、緊急事態なので携帯の住所を確認させてもらったところ、なんと俺のお隣さんではないか。
よく入り口のポストを見れば、確かに上条と名前があるし……気付かなかったとは迂闊だった。
上条「はいはーい」
上条当麻、とやらがドアを開けて顔を出した。
よく見れば、昨日、御坂美琴と大道芸を繰り広げてた高校生ではないか。
うーむ、世界は狭いな。
キョン「よぉ」
上条「……どちら様?」
キョン「俺だよ俺」
上条「オレオレ詐欺は間に合ってます」
あれ、矛盾のないように世界は改変されてるんじゃなかったのか?
キョン「クラスメイトの俺だよ、忘れたのか?」
上条「……いやいや、冗談だって!」
なんだか必死に否定してる上条さん。そんなに怒ってる風に見えたのか?
上条「それで、どうしたんだ?」
キョン「御坂美琴ってやつから、これを渡してくれって頼まれてな」
鞄から携帯を取り出して元の持ち主に渡す。
上条「おお、どこかに無くしてた俺の相棒! ありがとうな」
長らくの相棒のように扱う上条さん。思い入れでもあるのか。
キョン「それでだ、御坂美琴の知り合いなんだろ?」
上条「確かにそうだけど……紹介してくれとか、やめといた方がいいぞ?」
キョン「違うわ! 緊急事態だ」
キョン「御坂美琴ってやつから、これを渡してくれって頼まれてな」
鞄から携帯を取り出して元の持ち主に渡す。
上条「おお、どこかに無くしてた俺の相棒! ありがとうな」
長らくの相棒のように扱う上条さん。思い入れでもあるのか。
キョン「それでだ、御坂美琴の知り合いなんだろ?」
上条「確かにそうだけど……紹介してくれとか、やめといた方がいいぞ?」
キョン「違うわ! 緊急事態だ」
>>143
なるほど”そげぶ”の意味がやっと分かった
なるほど”そげぶ”の意味がやっと分かった
インデックスいるってことは記憶喪失後ってことか?
そげぶあんま関係ねえな
そげぶあんま関係ねえな
>>147
俺も記憶喪失かと思ったが純粋にそげぶのようだ
俺も記憶喪失かと思ったが純粋にそげぶのようだ
上条さん宅に上がると、シスターさんがいた。
禁書「あー、とーままた……って男の人か。珍しいかも」
上条「珍しいってなんだ!? 上条さんは友情にも熱い男ですよ!」
キョン「……つかぬ事をお聞きしますが、お二人はどういった関係で?」
上条「あー、それは話せば長くなるというか、なんというか……
とりあえず、緊急事態なんだろ?」
キョン「そうだった! まず、お前が昨日助けたっていう朝比奈さんって人に連絡取れないか?」
上条「……訳ありの人ですか、やっぱり」
禁書「また厄介を持ってきたんだね」
なんだか溜息を吐く二人。なんだ、俺が悪いのか?
禁書「あー、とーままた……って男の人か。珍しいかも」
上条「珍しいってなんだ!? 上条さんは友情にも熱い男ですよ!」
キョン「……つかぬ事をお聞きしますが、お二人はどういった関係で?」
上条「あー、それは話せば長くなるというか、なんというか……
とりあえず、緊急事態なんだろ?」
キョン「そうだった! まず、お前が昨日助けたっていう朝比奈さんって人に連絡取れないか?」
上条「……訳ありの人ですか、やっぱり」
禁書「また厄介を持ってきたんだね」
なんだか溜息を吐く二人。なんだ、俺が悪いのか?
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