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元スレキョン「学園都市?」
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キョン「……どういうつもりだ?」
俺はわかっていながら、そいつに問いかける。
長門「……」
無機質な真っ直ぐの瞳は何も答えない。
キョン「……俺はこの先に行かなくちゃいけない、わかるな?」
長門「……」
機械的に閉じられた唇が僅かに震える。
キョン「……これは俺だけじゃない、他のやつらの願いでもあるんだ」
長門「……」
そいつは何も答えない。
キョン「長門……」
そこでやっとそいつは口を開いた。
長門「……情報統合思念体は涼宮ハルヒの絶対能力進化を望んでいる。この実験により、涼宮ハルヒの能力のさらなる進化が予想された
……貴方の介入はあってはならない」
俺はわかっていながら、そいつに問いかける。
長門「……」
無機質な真っ直ぐの瞳は何も答えない。
キョン「……俺はこの先に行かなくちゃいけない、わかるな?」
長門「……」
機械的に閉じられた唇が僅かに震える。
キョン「……これは俺だけじゃない、他のやつらの願いでもあるんだ」
長門「……」
そいつは何も答えない。
キョン「長門……」
そこでやっとそいつは口を開いた。
長門「……情報統合思念体は涼宮ハルヒの絶対能力進化を望んでいる。この実験により、涼宮ハルヒの能力のさらなる進化が予想された
……貴方の介入はあってはならない」
キョン「そんなことを聞きたいんじゃない」
長門「……今回の実験により、彼女の能力は新たな発見を迎える可能性が高いと判断された」
キョン「そんなことを聞きたいんじゃない!」
長門「……これは自律進化について非常に有益な情報」
キョン「そんなこと、どうでもいいだろ」
長門「……もし、貴方がこの先に進むのなら――」
キョン「なあ、長門……!」
長門「――私は貴方の存在を抹消してでも、止めなければならない」
――最悪だ。
長門「……今回の実験により、彼女の能力は新たな発見を迎える可能性が高いと判断された」
キョン「そんなことを聞きたいんじゃない!」
長門「……これは自律進化について非常に有益な情報」
キョン「そんなこと、どうでもいいだろ」
長門「……もし、貴方がこの先に進むのなら――」
キョン「なあ、長門……!」
長門「――私は貴方の存在を抹消してでも、止めなければならない」
――最悪だ。
黒子「初春ー?」
白井黒子は同僚の名前を呼びかけながら風紀委員詰め所の扉を開ける。
初春「あれ、白井さんどうしたんですか? 今日は非番のはずじゃ……」
目的の同僚、初春飾利はそこにいた。
いつも通りに頭に花を乗せて、パソコンの前で情報処理をしている。
黒子「ちょっと頼まれてほしいことがあるそうですの」
初春「頼まれて、欲しいことですか?」
初春が首をかしげるとかさりと頭の花が音を起てる。
美琴「すごく私的なことなんだけど、緊急事態なの」
そこへ、白井黒子の憧れのお姉様、御坂美琴が続いて入ってきた。
初春「御坂さんまでどうしたんです? ま、まさか何か事件ですかっ」
御坂「いや、なんていうか、事件というか実験というか……とにかく、詳しい内容は話せないけど、協力してもらえないかな?」
初春は驚いた。あの御坂美琴がお願いなんてただ事ではない。
初春「で、でも、私ができることなんてコンピューター関連ですよ?」
美琴「そのコンピューター関連のお願いなのよ」
初春「えっ……私にですか?」
それこそ初春は驚いた。
御坂美琴は電気使いのレベル5である。
確かにハッキングの技術に関しては初春の方が上かもしれないが、電脳世界で美琴にできないことなどほとんどないのだから。
初春「でも、御坂さんにできないことなら多分私にもできないですよ……」
頭の花が萎れそうな勢いで申し訳なさそうに初春は言う。
美琴「いやいや、そんな難しいことじゃないの。ちょっととある人のことを調べてもらって、その動きをナビゲートしてもらいたいだけ」
初春「動きをナビゲート、ですか?」
美琴「そう。ちょちょいっと人工衛星にハッキングして、あとできる限りの個人情報を集めて動きを予測して欲しいのよ」
初春「ってそれまるっきり犯罪じゃないですかっ!」
何気なしに言った美琴にツッコミを入れる初春。
美琴「ダメカナ?」
初春「ダメですよっ!」
初春「で、でも、私ができることなんてコンピューター関連ですよ?」
美琴「そのコンピューター関連のお願いなのよ」
初春「えっ……私にですか?」
それこそ初春は驚いた。
御坂美琴は電気使いのレベル5である。
確かにハッキングの技術に関しては初春の方が上かもしれないが、電脳世界で美琴にできないことなどほとんどないのだから。
初春「でも、御坂さんにできないことなら多分私にもできないですよ……」
頭の花が萎れそうな勢いで申し訳なさそうに初春は言う。
美琴「いやいや、そんな難しいことじゃないの。ちょっととある人のことを調べてもらって、その動きをナビゲートしてもらいたいだけ」
初春「動きをナビゲート、ですか?」
美琴「そう。ちょちょいっと人工衛星にハッキングして、あとできる限りの個人情報を集めて動きを予測して欲しいのよ」
初春「ってそれまるっきり犯罪じゃないですかっ!」
何気なしに言った美琴にツッコミを入れる初春。
美琴「ダメカナ?」
初春「ダメですよっ!」
黒子「初春、本当に切迫した状況だそうですの、どうにか協力していただけませんか?」
初春「そんなこと言っても……というか、それなら御坂さんでもできるんじゃ?」
美琴「私はちょっとそいつに用があるから出向かなきゃいけないのよ」
ばつの悪そうに美琴は言う。
美琴「自分勝手なお願いなのはわかってるけど、本当にお願い! お礼はなんでもするから!」
そしてあの御坂美琴が手のひらを合わせて頭を下げている。
あまりの事態に黒子はその様子を見て白くなってしまっている。
初春「うーん……わかりましたよぉ……」
美琴「ホント!?」
御坂美琴直々に出て行かなければならないということは、やはり相当の事態なんだろう、と初春は判断した。
しかも、ここまで頼まれてしまっては、友達として断るわけにもいかない。
初春「それで、誰のことを調べればいいんですか?」
美琴「えっとね、涼宮ハルヒって言うやつのことなんだけど――」
と、そこで詰め所の電話がけたたましく一斉に鳴り出した。
美琴は何事かと驚いたが、黒子と初春は意味が分かっている。
事件発生の緊急電話だ。
初春「そんなこと言っても……というか、それなら御坂さんでもできるんじゃ?」
美琴「私はちょっとそいつに用があるから出向かなきゃいけないのよ」
ばつの悪そうに美琴は言う。
美琴「自分勝手なお願いなのはわかってるけど、本当にお願い! お礼はなんでもするから!」
そしてあの御坂美琴が手のひらを合わせて頭を下げている。
あまりの事態に黒子はその様子を見て白くなってしまっている。
初春「うーん……わかりましたよぉ……」
美琴「ホント!?」
御坂美琴直々に出て行かなければならないということは、やはり相当の事態なんだろう、と初春は判断した。
しかも、ここまで頼まれてしまっては、友達として断るわけにもいかない。
初春「それで、誰のことを調べればいいんですか?」
美琴「えっとね、涼宮ハルヒって言うやつのことなんだけど――」
と、そこで詰め所の電話がけたたましく一斉に鳴り出した。
美琴は何事かと驚いたが、黒子と初春は意味が分かっている。
事件発生の緊急電話だ。
初春「はい、こちら風紀委員第一七七支部!」
初春と黒子は急いで電話を取る。
固法『事件発生よ! 推定レベル4の発火能力者が暴れてるわ!』
初春「事件ですかっ……!」
初春は無言で御坂美琴を見上げる。
美琴「こんな時に……!」
あまりのタイミングの悪さに美琴は親指の爪を噛む。
黒子「……私にお任せを!」
固法『あれ、貴方今日は非番じゃ……』
黒子「たまたま来ていたところですわ。今から至急、そちらへ向かいます」
それだけ言うと、黒子は電話を切ってしまう。
黒子「私がさっさと片付けてきますわ。初春はお姉様のお願いを聞いてなさい」
初春と黒子は急いで電話を取る。
固法『事件発生よ! 推定レベル4の発火能力者が暴れてるわ!』
初春「事件ですかっ……!」
初春は無言で御坂美琴を見上げる。
美琴「こんな時に……!」
あまりのタイミングの悪さに美琴は親指の爪を噛む。
黒子「……私にお任せを!」
固法『あれ、貴方今日は非番じゃ……』
黒子「たまたま来ていたところですわ。今から至急、そちらへ向かいます」
それだけ言うと、黒子は電話を切ってしまう。
黒子「私がさっさと片付けてきますわ。初春はお姉様のお願いを聞いてなさい」
黒子がいなかったら初春呼びつけてどうするつもりだったんだwwww
初春「でも白井さん! 相手はレベル4の発火能力者ですよ!?」
黒子「例え初春のサポート無しでも、この私がただの発火能力者に後れを取るとでもお思いで?」
美琴「黒子……!」
美琴は心配そうに黒子を見つめるが、状況が状況だ。黒子に頼るしかない。
黒子「安心してください、お姉様。私はお姉様の相棒ですのよ? もっと信頼なさってくださいな」
そう言って黒子はウィンクする。
美琴「……っ頼んだわよ」
初春「御坂さん!?」
黒子「頼まれましたわ」
それだけ言うと黒子は空間移動してどこかに消えてしまう。
初春「白井さん!」
美琴「初春さんお願い、黒子に任せてあげてくれないかな?」
思わず追いかけようとする初春を美琴は抑えて、見つめる。
初春「……ああもう、わかりましたっ! 後で白井さんのお願いも聞いてあげてくださいねっ」
そしてそんな美琴の、黒子への信頼に満ちた真っ直ぐな瞳に初春は屈服した。
黒子「例え初春のサポート無しでも、この私がただの発火能力者に後れを取るとでもお思いで?」
美琴「黒子……!」
美琴は心配そうに黒子を見つめるが、状況が状況だ。黒子に頼るしかない。
黒子「安心してください、お姉様。私はお姉様の相棒ですのよ? もっと信頼なさってくださいな」
そう言って黒子はウィンクする。
美琴「……っ頼んだわよ」
初春「御坂さん!?」
黒子「頼まれましたわ」
それだけ言うと黒子は空間移動してどこかに消えてしまう。
初春「白井さん!」
美琴「初春さんお願い、黒子に任せてあげてくれないかな?」
思わず追いかけようとする初春を美琴は抑えて、見つめる。
初春「……ああもう、わかりましたっ! 後で白井さんのお願いも聞いてあげてくださいねっ」
そしてそんな美琴の、黒子への信頼に満ちた真っ直ぐな瞳に初春は屈服した。
上条当麻は、善戦していた。
情熱女王「あぁ、もうなぁんなのよぉ、その右手はぁ!」
『情熱女王』は両手を前に突き出すと、そこから火の玉を生み出し、上条の元へと飛ばしていく。
何かに着弾すれば即爆発の超危険な砲撃である。
上条「『幻想殺し』って言ってな!」
だが、上条にはそんなものは通用しない。
それぞれの火の玉に触れるだけで、それらはガラスが割れるような音と共に消えていってしまう。
上条「異能の力ならなんだろうが打ち消してくれる不幸の源だ!」
そして一気に『情熱女王』の元まで踏み込んだ上条は右手で思い切り殴りつける。
情熱女王「何それぇ! ふぅざけてるわぁ!」
しかしそれは届かない。
上条が自分の能力を打ち破ってくることを予見していた『情熱女王』は既にバックステップで退避していたからだ。
情熱女王「もぉ……仕方なぁいわねぇ……本気を出すわよぉ!」
すると突然、『情熱女王』はタンクトップを脱ぎだした。
みくる「きゃあああ!」
それを見たみくるは思わず両手で顔を覆うが、もう遅い。
彼女の脳内にはあの筋骨隆々な逞しい姿が焼き付いてしまった。
上条「なっ……!」
その次の瞬間、上条は息を飲む。
『情熱女王』の全身が燃え上がったからだ。
情熱女王「多田野発火能力で『情熱女王』なぁんて名乗ると思ったのかしらぁ?」
炎は見る見る内に燃え上がり、体積を広げていく。
情熱女王「これが私の能力、『情熱女王』よぉ」
そしてそれは大きな炎の人型と化した。
上条「なん……だと……?」
上条の脳裏に、知り合いの魔術師の使う『魔女狩りの王』という魔術が浮かぶ。
だが、それは『魔女狩りの王』とは全く別物だった。
それを見たみくるは思わず両手で顔を覆うが、もう遅い。
彼女の脳内にはあの筋骨隆々な逞しい姿が焼き付いてしまった。
上条「なっ……!」
その次の瞬間、上条は息を飲む。
『情熱女王』の全身が燃え上がったからだ。
情熱女王「多田野発火能力で『情熱女王』なぁんて名乗ると思ったのかしらぁ?」
炎は見る見る内に燃え上がり、体積を広げていく。
情熱女王「これが私の能力、『情熱女王』よぉ」
そしてそれは大きな炎の人型と化した。
上条「なん……だと……?」
上条の脳裏に、知り合いの魔術師の使う『魔女狩りの王』という魔術が浮かぶ。
だが、それは『魔女狩りの王』とは全く別物だった。
俺も残ってることを祈って寝るかな
>>1頑張れ
>>1頑張れ
俺もインデックスシリーズよもうかな…
あれ?完結してるんだっけ?
あれ?完結してるんだっけ?
上条「ぐあっ!?」
『情熱女王』は速かった。
一瞬で上条との距離を詰めると、じゅあっという肉の焼ける嫌な音と共に上条を殴り飛ばす。
元々、『情熱女王』は筋骨隆々の大男ではあったが、それでもこの身体能力は異常だった。
情熱女王「人の筋肉は激しく動くと発熱するの。そう、熱よぉ。
だから熱を支配する私たち発火能力者の力を応用すればねぇ……」
『情熱女王』は喋りながら、殴り飛ばした上条にさらに近づく。
情熱女王「こぉんなこともできるのよぉ!」
そして、高速で連打連打連打。
普通の人間の身体能力の限界を超えた動きで『情熱女王』は上条をたこ殴りにする。
上条「く、くそっ……!」
情熱女王「遅い遅い遅ぉいぃ!」
それに対し、上条はカウンターを数発放とうとするが、全て空振り。
情熱女王「あなたに足りない物ぉ、それはぁ、情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さぁ――そして何よりも――」
上条「――ッ!」
情熱女王「速さが足りなぁいのよぉ!」
そして『情熱女王』は思い切り上条当麻を右ストレートで殴り飛ばす。
『情熱女王』は速かった。
一瞬で上条との距離を詰めると、じゅあっという肉の焼ける嫌な音と共に上条を殴り飛ばす。
元々、『情熱女王』は筋骨隆々の大男ではあったが、それでもこの身体能力は異常だった。
情熱女王「人の筋肉は激しく動くと発熱するの。そう、熱よぉ。
だから熱を支配する私たち発火能力者の力を応用すればねぇ……」
『情熱女王』は喋りながら、殴り飛ばした上条にさらに近づく。
情熱女王「こぉんなこともできるのよぉ!」
そして、高速で連打連打連打。
普通の人間の身体能力の限界を超えた動きで『情熱女王』は上条をたこ殴りにする。
上条「く、くそっ……!」
情熱女王「遅い遅い遅ぉいぃ!」
それに対し、上条はカウンターを数発放とうとするが、全て空振り。
情熱女王「あなたに足りない物ぉ、それはぁ、情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さぁ――そして何よりも――」
上条「――ッ!」
情熱女王「速さが足りなぁいのよぉ!」
そして『情熱女王』は思い切り上条当麻を右ストレートで殴り飛ばす。
最悪だ、と上条は思った。
上条の右手は確かに異能ならばなんでも無効化する、ある意味ジョーカーのような右手だ。
だがしかし、上条当麻は、それ以外は至って普通の人間なのだ。
上条当麻が高位の能力者に勝つ方法は一つしかない。
相手が傲り、侮り、油断しているところを突くのである。
だからこそ、自分の身体能力の一切通用しない、しかも傲りも侮りも油断もない相手には相性が悪い。
最悪、路地裏の喧嘩でも負けることがあるのだ。
そして、この相手は、その最悪の相手だった。
上条「がはっ――」
殴り飛ばされて、上条は背中から地面に着地する。
肺の空気が根こそぎ持って行かれる感覚がした。
上条「畜生……」
情熱女王「へぇー……やるわねぇ」
それでも上条は起き上がる。上条に敗北は許されないのだ。
上条の右手は確かに異能ならばなんでも無効化する、ある意味ジョーカーのような右手だ。
だがしかし、上条当麻は、それ以外は至って普通の人間なのだ。
上条当麻が高位の能力者に勝つ方法は一つしかない。
相手が傲り、侮り、油断しているところを突くのである。
だからこそ、自分の身体能力の一切通用しない、しかも傲りも侮りも油断もない相手には相性が悪い。
最悪、路地裏の喧嘩でも負けることがあるのだ。
そして、この相手は、その最悪の相手だった。
上条「がはっ――」
殴り飛ばされて、上条は背中から地面に着地する。
肺の空気が根こそぎ持って行かれる感覚がした。
上条「畜生……」
情熱女王「へぇー……やるわねぇ」
それでも上条は起き上がる。上条に敗北は許されないのだ。
>>738
ジェロ
ジェロ
情熱女王「そのガッツは認めてあげるわぁ。でもやめときなさぁい。
貴方の身体は限界よぉ。もぉふらふらじゃなぁい」
上条「関係……あるか……」
上条は息絶え絶えに言う。
上条「俺が倒れたら……お前は次に朝比奈さんを襲うんだろ?
俺はキョンのやつに頼まれたんだよ、朝比奈さんを守ってくれってな。
代わりに、キョンのやつには、重い物を背負わせた。御坂妹たちの命だ。
そんなもの背負わせたのに、俺だけ寝てるなんて許されるはずないだろ!」
息絶え絶えに、言う。
情熱女王「色男ねぇ……惚れちゃいそうだわぁ」
上条「それにな、あんたは強ぇよ。本当に強い。
だけどな、なんでその力をこんなことに使うんだよ!
あんたの力があれば、もっとたくさんの人が救えるだろ!
もっと色んなことができるだろ! なのになんでこんなつまらないことに使うんだよ!
俺はあんたによく似た力を使うやつを知ってるよ。でもなそいつの力はこんなことに使うものじゃねぇ!
大事な人を守る力だ! あんたはせっかくの力なのに完全に使い方を間違っちまってんだよ!」
息絶え絶えに……言う。
上条「あんたがその力をまだ間違った方向に向け続けるっていうなら――
――まずはその幻想をぶち殺す!」
貴方の身体は限界よぉ。もぉふらふらじゃなぁい」
上条「関係……あるか……」
上条は息絶え絶えに言う。
上条「俺が倒れたら……お前は次に朝比奈さんを襲うんだろ?
俺はキョンのやつに頼まれたんだよ、朝比奈さんを守ってくれってな。
代わりに、キョンのやつには、重い物を背負わせた。御坂妹たちの命だ。
そんなもの背負わせたのに、俺だけ寝てるなんて許されるはずないだろ!」
息絶え絶えに、言う。
情熱女王「色男ねぇ……惚れちゃいそうだわぁ」
上条「それにな、あんたは強ぇよ。本当に強い。
だけどな、なんでその力をこんなことに使うんだよ!
あんたの力があれば、もっとたくさんの人が救えるだろ!
もっと色んなことができるだろ! なのになんでこんなつまらないことに使うんだよ!
俺はあんたによく似た力を使うやつを知ってるよ。でもなそいつの力はこんなことに使うものじゃねぇ!
大事な人を守る力だ! あんたはせっかくの力なのに完全に使い方を間違っちまってんだよ!」
息絶え絶えに……言う。
上条「あんたがその力をまだ間違った方向に向け続けるっていうなら――
――まずはその幻想をぶち殺す!」
情熱女王「……言いたいことはそれだけか?」
上条「っ!?」
すると『情熱女王』が低い声で言った。
上条の本能は身構えるように命令する。
みくる「ま、待ってくださぁい!」
上条「朝比奈さん!?」
だが、そこに場違いな甘ったるい声が響く。朝比奈みくるのものだ。
情熱女王「おとなしくしてな。気が変わった、俺はお前の相手よりもこいつの相手を本気でする」
みくる「そ、そうはいきませんよぉ! か、上条さんに何かしたらゆ、許しませんからぁ!」
がくがく足が震えたまま、だがしかし、みくるは勇気を振り絞って声を張り上げる。
情熱女王「お前に何ができるんだ? こいつのような、根性も、勇気も、力もない、お前が」
みくる「で、できますよぉ!」
上条は下がっていて、と言いたかったが、膝が崩れ落ち、言うことができない。
上条(くそっ……くそっ……約束なのに、守らなくちゃいけないのに……!)
上条の思い虚しく、『情熱女王』はみくるに注意を向け始める。
上条「っ!?」
すると『情熱女王』が低い声で言った。
上条の本能は身構えるように命令する。
みくる「ま、待ってくださぁい!」
上条「朝比奈さん!?」
だが、そこに場違いな甘ったるい声が響く。朝比奈みくるのものだ。
情熱女王「おとなしくしてな。気が変わった、俺はお前の相手よりもこいつの相手を本気でする」
みくる「そ、そうはいきませんよぉ! か、上条さんに何かしたらゆ、許しませんからぁ!」
がくがく足が震えたまま、だがしかし、みくるは勇気を振り絞って声を張り上げる。
情熱女王「お前に何ができるんだ? こいつのような、根性も、勇気も、力もない、お前が」
みくる「で、できますよぉ!」
上条は下がっていて、と言いたかったが、膝が崩れ落ち、言うことができない。
上条(くそっ……くそっ……約束なのに、守らなくちゃいけないのに……!)
上条の思い虚しく、『情熱女王』はみくるに注意を向け始める。
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