私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
元スレ【新ジャンル】「台詞系SS総合スレ」( ^ω^)
新ジャンル スレッド一覧へ / 新ジャンル とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ▲
レスフィルター : (試験中)
賢者「ゆーくん久しぶり」
勇者「久しぶりやな賢者」
賢者「今なら見なかったことにしてあげられる」
勇者「ほな頼むわ」
賢者「魔王は置いていって」
勇者「それは無理な話やな」
賢者「じゃあ見過ごせないわね」
魔王「ドキドキ」
勇者「久しぶりやな賢者」
賢者「今なら見なかったことにしてあげられる」
勇者「ほな頼むわ」
賢者「魔王は置いていって」
勇者「それは無理な話やな」
賢者「じゃあ見過ごせないわね」
魔王「ドキドキ」
勇者「お前のことはあんま傷付けたくないんや」
賢者「そう」
賢者「じゃあ私か・・・らっ!?」ゴンッ
勇者「でもどうせ傷付けるんなら早いうちに済ませとくわ」
賢者「きゅー・・・」
勇者「行こか」
魔王「あんたむっちゃ悪い奴やなー」
勇者「魔王に言われたないわ!」
賢者「そう」
賢者「じゃあ私か・・・らっ!?」ゴンッ
勇者「でもどうせ傷付けるんなら早いうちに済ませとくわ」
賢者「きゅー・・・」
勇者「行こか」
魔王「あんたむっちゃ悪い奴やなー」
勇者「魔王に言われたないわ!」
魔王「ガオー」
チュドーン
兵士E「うわー!」
兵士C「な、なんで魔王が!?」
兵士B「て、敵襲ー! 敵襲ー!」
勇者「わはは、ざまーみさらせ!」
兵士A「だ、誰か乗ってるぞ!」
魔王「隠れてなあかんよ」
勇者「ええんや」
勇者「人影は見せとかなあかんねん」
魔王「? ガオー」
チュドーン
チュドーン
兵士E「うわー!」
兵士C「な、なんで魔王が!?」
兵士B「て、敵襲ー! 敵襲ー!」
勇者「わはは、ざまーみさらせ!」
兵士A「だ、誰か乗ってるぞ!」
魔王「隠れてなあかんよ」
勇者「ええんや」
勇者「人影は見せとかなあかんねん」
魔王「? ガオー」
チュドーン
数日後
魔王「魔王を解放した謎の男、その正体やいかに!?」
魔王「やてー、賢者さんちくらへんかったんや」
勇者「やっぱな」
魔王「これからどないする?」
勇者「今考え中や」
魔王「折角勇者も魔王も休業中やし、どっか別の大陸行ってみいへん?」
勇者「そうやなー」
勇者「あ」
魔王「決まったん?」
勇者「そういや宿代!」
魔王「ケチくさ!」
魔王「魔王を解放した謎の男、その正体やいかに!?」
魔王「やてー、賢者さんちくらへんかったんや」
勇者「やっぱな」
魔王「これからどないする?」
勇者「今考え中や」
魔王「折角勇者も魔王も休業中やし、どっか別の大陸行ってみいへん?」
勇者「そうやなー」
勇者「あ」
魔王「決まったん?」
勇者「そういや宿代!」
魔王「ケチくさ!」
おしまい
かっとなって書いた
反省はしている、後悔はしていない
番号は間違えた
かっとなって書いた
反省はしている、後悔はしていない
番号は間違えた
なんかごっつええあたりで脳内再生されたw
そして賢者がなんかかわいい。乙です
そして賢者がなんかかわいい。乙です
確認だけどスレタイの「SS」てのはショートストーリーなの?
てっきりサイドストーリーだと思ってた
てっきりサイドストーリーだと思ってた
>>558
ごめんそういうことじゃない。
「SS」て言葉にショートストーリーとサイドストーリーの
2つの意味があることはわかってるんだ。
このスレッドではそれをどちらの意味で使っているのかってこと。
つまりこのスレッドは何を投下するためのものなのか確認したい。
ごめんそういうことじゃない。
「SS」て言葉にショートストーリーとサイドストーリーの
2つの意味があることはわかってるんだ。
このスレッドではそれをどちらの意味で使っているのかってこと。
つまりこのスレッドは何を投下するためのものなのか確認したい。
>>559
>>2の説明は不十分? セリフ系なら何でもいーんでねーすか(こんな適当な答えじゃダメかなw)
いちおうこういうのもありますが・・・
二次創作総合スレ
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1282482997/
擬人化総合スレ2
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1284786920/
その前に、貴方が何をせんとしているのか?
それを伝えていただいた方が的を射た答えが出やすいのでは
ついでにいうとこういうスレも
スレを立てるまでもない質問スレin創発板2
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1280993428/
【雑談】 スレを立てるまでもない相談・雑談スレ3
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1330772489/
>>2の説明は不十分? セリフ系なら何でもいーんでねーすか(こんな適当な答えじゃダメかなw)
いちおうこういうのもありますが・・・
二次創作総合スレ
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1282482997/
擬人化総合スレ2
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1284786920/
その前に、貴方が何をせんとしているのか?
それを伝えていただいた方が的を射た答えが出やすいのでは
ついでにいうとこういうスレも
スレを立てるまでもない質問スレin創発板2
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1280993428/
【雑談】 スレを立てるまでもない相談・雑談スレ3
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1330772489/
>>560
現在下書き中の「相生祐子の憂鬱」(「日常」のサイドストーリー)てのがあって
これをどこで投下しようかと。
SSがサイドストーリーの意味であれば問題なく投下できるが
ショートストーリーの意味であった場合、この作品は長すぎないだろうか。
(たぶん1000行以上になると思う)
個別のスレッドにかかわることは当該スレッドで質問したほうが確実だと思ったので
ちなみに擬人化でもクロスでもない
二次創作総合はあまりに過疎なので避けたい(投下経験あり)
現在下書き中の「相生祐子の憂鬱」(「日常」のサイドストーリー)てのがあって
これをどこで投下しようかと。
SSがサイドストーリーの意味であれば問題なく投下できるが
ショートストーリーの意味であった場合、この作品は長すぎないだろうか。
(たぶん1000行以上になると思う)
個別のスレッドにかかわることは当該スレッドで質問したほうが確実だと思ったので
ちなみに擬人化でもクロスでもない
二次創作総合はあまりに過疎なので避けたい(投下経験あり)
反応が欲しいなら
SS速報vip
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
SS深夜vip
http://jbbs.livedoor.jp/internet/14562/
が良いんじゃないかな
気軽にスレ立てて好きなだけ使える
完全な台本形式二次創作のウケはここじゃ良くないみたいだし
SS速報vip
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
SS深夜vip
http://jbbs.livedoor.jp/internet/14562/
が良いんじゃないかな
気軽にスレ立てて好きなだけ使える
完全な台本形式二次創作のウケはここじゃ良くないみたいだし
セリフ系ならここでいいんじゃないかな
あまりに長くて1000レス行きそうなら別だけど
ちなみに多少は地の文あってもいいみたい(そこまで厳密じゃない)
ていうか
>あまりに過疎なので避けたい
ちょwww それ言ったらこの板自体が(ry www
反応欲しければVIPおすすめ。いや出てけっていう意味でなくマジに
あとはSS速報? よう知らんけど
お気に召さないかもだけど、いちおうこういうスレもあります(創発コンシェルかw)
【評価】創作物の批評依頼所【批判】
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1288012319/
【mitemiteだし】感想を付けてもらうスレ 2
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1288013140/
【褒めて】優しい感想を付けて貰うスレ【伸びるよ】
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1281197722/
あまりに長くて1000レス行きそうなら別だけど
ちなみに多少は地の文あってもいいみたい(そこまで厳密じゃない)
ていうか
>あまりに過疎なので避けたい
ちょwww それ言ったらこの板自体が(ry www
反応欲しければVIPおすすめ。いや出てけっていう意味でなくマジに
あとはSS速報? よう知らんけど
お気に召さないかもだけど、いちおうこういうスレもあります(創発コンシェルかw)
【評価】創作物の批評依頼所【批判】
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1288012319/
【mitemiteだし】感想を付けてもらうスレ 2
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1288013140/
【褒めて】優しい感想を付けて貰うスレ【伸びるよ】
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1281197722/
2ちゃんだとサイドストーリーをSSとは略さないんじゃね?混同するし
>あまりに過疎なので避けたい
_,.-‐一――――‐--、_
,.‐''" `゙''‐、
/ \
/´ ,,,,xwiiiiiillll|||||||lllllliiiiiwx,,, `、
/ /iiiilllllllllllllllll||||||||||||lllllllllllliiiii ',
,' /llllllllll!!!''''""~~~~~~~~~~~~~~~~\. ',
i // |!!''"~/ ヽ ! i ヽ ヽ |
.| 〃 | | / ∥ .ll ヽ .l l }lヾヽヽ |
| ! | ∥ / ! / ヽ ../ ,,,,;;::'''''ヽ \ノ |
i ! / ,,,,!/::::::::::::: \/ __ ! | | 過疎を耐え抜く精神力がある人でないと
| ゝ |/ .| " __ :::: '"ゞ'-' .| | | (創発板を使うのは)難しい
| ! .|. | - '"-ゞ'-' ::::::.. | | |
| ∨ .| ...::::::: .| | |
| ::::|. | ( ,-、 ,:‐、 | | |
| :::::::.| | | /::::. |
| :::::::::::| | __,-'ニニニヽ. |/::::. |
.. | ::::::::::::::::| |ヽ ヾニ二ン" /::::::::.. |
| :::::::::::::::::::::::ヽ\ /::::::::::... │
| :::::::::::::::::::::::::l `ー-::、_ ,,..'|ヽ:::::::::.... |
| :::::::::::::::::::::::人 `ー――''''' / ヽ::::.... |
|; :;:;:;;:;:;::::_/ `ー-、 ,.-'" \ー-、
| ::::::,.-'" \: \ .,.-''" |
| :::/. \ ~>、,.-''" |
,,..-‐'''"" ヾ ,.-''"| /――――、/
>あまりに過疎なので避けたい
_,.-‐一――――‐--、_
,.‐''" `゙''‐、
/ \
/´ ,,,,xwiiiiiillll|||||||lllllliiiiiwx,,, `、
/ /iiiilllllllllllllllll||||||||||||lllllllllllliiiii ',
,' /llllllllll!!!''''""~~~~~~~~~~~~~~~~\. ',
i // |!!''"~/ ヽ ! i ヽ ヽ |
.| 〃 | | / ∥ .ll ヽ .l l }lヾヽヽ |
| ! | ∥ / ! / ヽ ../ ,,,,;;::'''''ヽ \ノ |
i ! / ,,,,!/::::::::::::: \/ __ ! | | 過疎を耐え抜く精神力がある人でないと
| ゝ |/ .| " __ :::: '"ゞ'-' .| | | (創発板を使うのは)難しい
| ! .|. | - '"-ゞ'-' ::::::.. | | |
| ∨ .| ...::::::: .| | |
| ::::|. | ( ,-、 ,:‐、 | | |
| :::::::.| | | /::::. |
| :::::::::::| | __,-'ニニニヽ. |/::::. |
.. | ::::::::::::::::| |ヽ ヾニ二ン" /::::::::.. |
| :::::::::::::::::::::::ヽ\ /::::::::::... │
| :::::::::::::::::::::::::l `ー-::、_ ,,..'|ヽ:::::::::.... |
| :::::::::::::::::::::::人 `ー――''''' / ヽ::::.... |
|; :;:;:;;:;:;::::_/ `ー-、 ,.-'" \ー-、
| ::::::,.-'" \: \ .,.-''" |
| :::/. \ ~>、,.-''" |
,,..-‐'''"" ヾ ,.-''"| /――――、/
確かに創発板は過疎だけど
創発板でも普通は投下完了から二週間も経てば何かしらの反応はあるでしょ。
二週間経って完全無反応は創発板の中でも特に過疎だと思う
創発板でも普通は投下完了から二週間も経てば何かしらの反応はあるでしょ。
二週間経って完全無反応は創発板の中でも特に過疎だと思う
VIPのレベルの反応だと
なんか催促されてる気がしてプレッシャーになりそう
このスレッドくらいが丁度いい
元々自分は2日に一回位しか閲覧しないので
なんか催促されてる気がしてプレッシャーになりそう
このスレッドくらいが丁度いい
元々自分は2日に一回位しか閲覧しないので
VIPのレベルの反応だと
なんか催促されてる気がしてプレッシャーになりそう
このスレッドくらいが丁度いい
元々自分は2日に一回位しか閲覧しないので
なんか催促されてる気がしてプレッシャーになりそう
このスレッドくらいが丁度いい
元々自分は2日に一回位しか閲覧しないので
一回質問して一時間以内に3レス付くようなら
俺にとっては全然過疎じゃないと思う
俺にとっては全然過疎じゃないと思う
連投失礼
俺は別に反応が欲しいわけじゃないんだ
読んで欲しいだけだ
元々ある程度の反応のあるスレッドで無反応なら
それは作品が面白くないってことで納得できる
でも反応の全くないスレッドで無反応は
読んでる人がいないってことだと思う
あとクッキー使えないのが痛い
一応は使える設定になってはいるが
ウィルスバスターを入れてるので
月1で自動消去される
それを超えるほどの投下能力は俺には無い
俺は別に反応が欲しいわけじゃないんだ
読んで欲しいだけだ
元々ある程度の反応のあるスレッドで無反応なら
それは作品が面白くないってことで納得できる
でも反応の全くないスレッドで無反応は
読んでる人がいないってことだと思う
あとクッキー使えないのが痛い
一応は使える設定になってはいるが
ウィルスバスターを入れてるので
月1で自動消去される
それを超えるほどの投下能力は俺には無い
今反応してるのは質問が来て答えてるからであってさぁ
このスレだってそこまで人いるスレではないし
前でも言われてるけどこの板は版権物二次創作はあまり流行ってないから
その元ネタの作品知らないと反応できない事が多々
このスレだってそこまで人いるスレではないし
前でも言われてるけどこの板は版権物二次創作はあまり流行ってないから
その元ネタの作品知らないと反応できない事が多々
ごめん・・・やっぱりそうなんだよね。
なんか錯覚してたみたい
改めて見返すとこれまでの作品もそんなにレス付いてなかった
でもクッキー使えないからVIPは無理だと思う
だからこの板で投下させて
無反応でもいいから
なんか錯覚してたみたい
改めて見返すとこれまでの作品もそんなにレス付いてなかった
でもクッキー使えないからVIPは無理だと思う
だからこの板で投下させて
無反応でもいいから
どうやら根本的に勘違いしてたみたい
SS速報vip(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ )は
そもそも2chのサイトではないことに今気づいた
さっきは携帯だったからページが表示できなかったんだ
2chでないならcookieとか忍法帖とか一切関係ないから
問題なく投下できるわけだ
あと投下のテンポも思ったほど早くなかったし
やっぱりSS速報vipで投下することにしよう
投下専用スレでこんな駄論してすまなかった
SS速報vip(http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/ )は
そもそも2chのサイトではないことに今気づいた
さっきは携帯だったからページが表示できなかったんだ
2chでないならcookieとか忍法帖とか一切関係ないから
問題なく投下できるわけだ
あと投下のテンポも思ったほど早くなかったし
やっぱりSS速報vipで投下することにしよう
投下専用スレでこんな駄論してすまなかった
二ヶ月前、他スレに冒頭部分を投下したことがあるのだが、ここに全文書き込んでみる。
①マルチポスト ②長すぎる! という事だったら、どうかご容赦を。
地獄百景
芥川龍之介+埴谷雄高風に
或る日の事でございます。御釈迦様は …違った …閻魔様は、二匹の鬼を供に連れて血の池地獄の淵を、
せかせかと通り過ぎようとしていらっしゃいました。
「やい、てめえら。モタモタしてんじゃねえ。さっさと歩かねえかい。」
《は?》
「だからよ。とっとと歩けってんだよ。このノロマの唐変木の木偶の坊の新入りめ。」
《ひ?》《ふ?》《へ?》
「なにハモってんだよ。トンチキめ、テンテンテレツクテンツクめ。それに、(ほ)はどうした?」
「ドンツクめ、ドンドンドロツクドンツクめ。(ほ)は風待ちです。」
「チャンシチリン、チヤンチャンシチリンチャンシチリン。得手に帆揚げて一目散髄徳寺と行きたいとこだけど、
ここは地獄のどんづまり。」
「ほー、合わせるじゃねえか。さてはおめえらお笑いだな?」
「漫画家でーす」
「漫画描きでゴザイマス。お客様は神様、お釈迦様は仏様でゴザイマス。」
「出来損ないの三波春夫みたいなこと言ってんじゃねえよ。あ、三匹のほうか、一匹足んねえけど。
それに釈迦だの仏だの平気で口にするとは、場所柄を弁えろってんだよ。分かったか、あーん?
おめえたちの名めえはなんてえの?」
「山根赤鬼でーす。」
「山根青鬼でゴザイマス。」
「またかよ。ピーヨコちゃんだって三回が限度なんだぞ。ましておめえたちだ、それ以上は野暮ってもんだぜ。」
「しかし、青鬼よ。」
「なんだ、赤鬼よ。」
「べらんめえの閻魔様って違和感あるなあ。」
「全く以って、激しく同意。」
「なんだと、今なんて言ったんだ、このやろう。」
「あれ、聞こえちゃいました?」
「地獄耳だ。」
「あのー、馬鹿な質問だと怒らないでください。操縦できるんですか、機長? …じゃなかった、あなたはほんとに閻魔様ですか?」
「操縦? できないよ、全然、と言いつつここで思いっきり急ブレーキをかける、って乗せるんじゃねえ。おや、するってえと何か、
てめえら俺にアヤつけるために、わざわざこの地獄くんだりまでやって来たってえ訳かい? 上等じゃねえか。」
と言いながら、閻魔様はまた忙しなく歩きだしたのでございます。二匹の鬼も後に続きます。
「ひいふうみい …、ひいふうみい …。」
「楽しそうに針の山で針の数勘定してるのがいますけど、あれは誰ですか。」
「山根一二三だ。おめえらのダチだろうが。」
「あっちで笑いながらサボテンに抱きついてるのは?」
「馬場のぼるだよ。」
「うわっ、甘ったるい匂いがしてきましたね。」
「アップルジャムの池だからな。」
「池んなかで、体中ベタベタになって転がり回ってる阿呆がいますよ。」
「杉浦茂だ。奴は娑婆にいた頃からぶっ飛んでただろ。」
「向うで、竹刀と十手で立ち回りしてるおやじ二人はなんですか。いい年してみっともない。」
「しょうがねえ。赤胴つけて竹刀振り回してるのが武内つなよしで、朱房の十手がうしおそうじだ。」
「両手を横に突きだしてブーンて言いながら飛び回ってる奴は、あれは蜂のつもりなんでしょうかね。」
「胸に〈隼〉のロゴ入ったTシャツの野郎だろ、わちさんぺいだな。」
「柔道着着たイガグリ頭のおっさんがいますね。」
「福井英一だってばよ。」
「イガグリがベレー帽にメガネの弱そうな男を『へっぽこ藪医者』って言いながら投げ飛ばしましたよ。」
「投げられたのは、手塚治虫だっちゅうの。」
①マルチポスト ②長すぎる! という事だったら、どうかご容赦を。
地獄百景
芥川龍之介+埴谷雄高風に
或る日の事でございます。御釈迦様は …違った …閻魔様は、二匹の鬼を供に連れて血の池地獄の淵を、
せかせかと通り過ぎようとしていらっしゃいました。
「やい、てめえら。モタモタしてんじゃねえ。さっさと歩かねえかい。」
《は?》
「だからよ。とっとと歩けってんだよ。このノロマの唐変木の木偶の坊の新入りめ。」
《ひ?》《ふ?》《へ?》
「なにハモってんだよ。トンチキめ、テンテンテレツクテンツクめ。それに、(ほ)はどうした?」
「ドンツクめ、ドンドンドロツクドンツクめ。(ほ)は風待ちです。」
「チャンシチリン、チヤンチャンシチリンチャンシチリン。得手に帆揚げて一目散髄徳寺と行きたいとこだけど、
ここは地獄のどんづまり。」
「ほー、合わせるじゃねえか。さてはおめえらお笑いだな?」
「漫画家でーす」
「漫画描きでゴザイマス。お客様は神様、お釈迦様は仏様でゴザイマス。」
「出来損ないの三波春夫みたいなこと言ってんじゃねえよ。あ、三匹のほうか、一匹足んねえけど。
それに釈迦だの仏だの平気で口にするとは、場所柄を弁えろってんだよ。分かったか、あーん?
おめえたちの名めえはなんてえの?」
「山根赤鬼でーす。」
「山根青鬼でゴザイマス。」
「またかよ。ピーヨコちゃんだって三回が限度なんだぞ。ましておめえたちだ、それ以上は野暮ってもんだぜ。」
「しかし、青鬼よ。」
「なんだ、赤鬼よ。」
「べらんめえの閻魔様って違和感あるなあ。」
「全く以って、激しく同意。」
「なんだと、今なんて言ったんだ、このやろう。」
「あれ、聞こえちゃいました?」
「地獄耳だ。」
「あのー、馬鹿な質問だと怒らないでください。操縦できるんですか、機長? …じゃなかった、あなたはほんとに閻魔様ですか?」
「操縦? できないよ、全然、と言いつつここで思いっきり急ブレーキをかける、って乗せるんじゃねえ。おや、するってえと何か、
てめえら俺にアヤつけるために、わざわざこの地獄くんだりまでやって来たってえ訳かい? 上等じゃねえか。」
と言いながら、閻魔様はまた忙しなく歩きだしたのでございます。二匹の鬼も後に続きます。
「ひいふうみい …、ひいふうみい …。」
「楽しそうに針の山で針の数勘定してるのがいますけど、あれは誰ですか。」
「山根一二三だ。おめえらのダチだろうが。」
「あっちで笑いながらサボテンに抱きついてるのは?」
「馬場のぼるだよ。」
「うわっ、甘ったるい匂いがしてきましたね。」
「アップルジャムの池だからな。」
「池んなかで、体中ベタベタになって転がり回ってる阿呆がいますよ。」
「杉浦茂だ。奴は娑婆にいた頃からぶっ飛んでただろ。」
「向うで、竹刀と十手で立ち回りしてるおやじ二人はなんですか。いい年してみっともない。」
「しょうがねえ。赤胴つけて竹刀振り回してるのが武内つなよしで、朱房の十手がうしおそうじだ。」
「両手を横に突きだしてブーンて言いながら飛び回ってる奴は、あれは蜂のつもりなんでしょうかね。」
「胸に〈隼〉のロゴ入ったTシャツの野郎だろ、わちさんぺいだな。」
「柔道着着たイガグリ頭のおっさんがいますね。」
「福井英一だってばよ。」
「イガグリがベレー帽にメガネの弱そうな男を『へっぽこ藪医者』って言いながら投げ飛ばしましたよ。」
「投げられたのは、手塚治虫だっちゅうの。」
「どうしてこんなに漫画家がいるんですか?」
「そこよ。娑婆の奴ら、漫画家なんて子供のためにならねえ役立たずの厄介者だってんで、みんなまとめて送り込んできやがって、
まったくどうしようもねえ。」
「えっ、地獄送りを決めるのは閻魔様じゃないんですか?」
「地獄の沙汰も娑婆の評判次第ってことよ。とは言うものの俺も漫画家どもにゃ弱ってんだよ。あいつら地獄の風紀を乱しっぱなしだからな。」
「そりゃまたどうしてですか?」
「どうしてって、今見たばっかりだろ。どいつもこいつも地獄を楽しんじゃってんだもんよ。俺の立場がねえじゃねえか。」
「はあ、そういうもんですか。」
「そういうもんだよ。なんせここんとこ不景気でな。めっきり地獄に来る奴が減っちまって。こんな奴らでも入れねえことには、
こちとらの商売あがったりだからな。はぁああ、頭が痛えよ。」
「商売って …、なにか手を打たなかったんですか?」
「やったさ。」
「どんな手を?」
「いやな。亡者候補が減った一番の原因ってのを付きとめたら、信濃の善光寺だってことが分かったのよ。血脈の印の功徳なんてのを売りものに、
布施をふんだくって金出した奴みんな極楽へ、ということらしい。まったくふてえ坊主どもだ。が、と分かりゃあ話は早いや。細工は流々ってな。」
「どうしたんですか?」
「あっは、知れたことよ。泥棒を送り込んでその血脈の印とやらをガメちまおうって寸法だ。なんせここは地獄だからな。盗っ人の人材にゃ事欠かねえさ。」
「なるほど、さすが閻魔様。」
「おだてるねい。で、泥的の人選に入ったと思いねえ。」
「へえ、思いました。」
「さあ、そこで困った。」
「なんでです?」
「悪党が多すぎるんだよ。誰にしていいか迷う迷う。いずれがあやめか杜若、違うか。どいつも兄たり難く弟たり難し。」
「それもなんか違うと思いますけど。」
「まあ、こまけえことはいいんだよ。こうやって指折ってみるとな、日本駄右衛門、弁天小僧菊之助、忠信利平、赤星十三、南郷力丸。」
「まんま、白浪五人男じゃあーりませんか。」
「袴垂保輔、熊坂長範なんてのもいるし、鼠小僧次郎吉も捨てたもんじゃねえし。」
「ずいぶん時代があっちこっちしますね。」
「そん時にな、花道をつつつーと滑り出てきた奴がいてよ。」
「花道!」
「そいつが言うんだ。『元締めお待ちなせえ。』ってな。」
「元締め!」
「おめえは京唄子か。いちいち煩えな。」
「そこよ。娑婆の奴ら、漫画家なんて子供のためにならねえ役立たずの厄介者だってんで、みんなまとめて送り込んできやがって、
まったくどうしようもねえ。」
「えっ、地獄送りを決めるのは閻魔様じゃないんですか?」
「地獄の沙汰も娑婆の評判次第ってことよ。とは言うものの俺も漫画家どもにゃ弱ってんだよ。あいつら地獄の風紀を乱しっぱなしだからな。」
「そりゃまたどうしてですか?」
「どうしてって、今見たばっかりだろ。どいつもこいつも地獄を楽しんじゃってんだもんよ。俺の立場がねえじゃねえか。」
「はあ、そういうもんですか。」
「そういうもんだよ。なんせここんとこ不景気でな。めっきり地獄に来る奴が減っちまって。こんな奴らでも入れねえことには、
こちとらの商売あがったりだからな。はぁああ、頭が痛えよ。」
「商売って …、なにか手を打たなかったんですか?」
「やったさ。」
「どんな手を?」
「いやな。亡者候補が減った一番の原因ってのを付きとめたら、信濃の善光寺だってことが分かったのよ。血脈の印の功徳なんてのを売りものに、
布施をふんだくって金出した奴みんな極楽へ、ということらしい。まったくふてえ坊主どもだ。が、と分かりゃあ話は早いや。細工は流々ってな。」
「どうしたんですか?」
「あっは、知れたことよ。泥棒を送り込んでその血脈の印とやらをガメちまおうって寸法だ。なんせここは地獄だからな。盗っ人の人材にゃ事欠かねえさ。」
「なるほど、さすが閻魔様。」
「おだてるねい。で、泥的の人選に入ったと思いねえ。」
「へえ、思いました。」
「さあ、そこで困った。」
「なんでです?」
「悪党が多すぎるんだよ。誰にしていいか迷う迷う。いずれがあやめか杜若、違うか。どいつも兄たり難く弟たり難し。」
「それもなんか違うと思いますけど。」
「まあ、こまけえことはいいんだよ。こうやって指折ってみるとな、日本駄右衛門、弁天小僧菊之助、忠信利平、赤星十三、南郷力丸。」
「まんま、白浪五人男じゃあーりませんか。」
「袴垂保輔、熊坂長範なんてのもいるし、鼠小僧次郎吉も捨てたもんじゃねえし。」
「ずいぶん時代があっちこっちしますね。」
「そん時にな、花道をつつつーと滑り出てきた奴がいてよ。」
「花道!」
「そいつが言うんだ。『元締めお待ちなせえ。』ってな。」
「元締め!」
「おめえは京唄子か。いちいち煩えな。」
「分かった。白井権八ですね。」
「おう、こっちのおめえは話が分かるな。ところがどっこいザァーンネンでした。ぴよぴよ大学。」
「誰だったんですか?」
「そいつが、『肝心なのを一人忘れてやぁいませんか。』ときたもんだ。」
「森の石松だ。」
「いけそうな奴だと思ったのにがっかりさせやがる。なんで石松なんだよ。話の流れ的にありえねえだろ。」
「だってその科白は …。」
「人の話は最後まで聞けってんだよ。慌てるこ○きは貰いが少ねえぞ。」
「閻魔様が伏字?」
「そりゃ、おめえ、ポリティカル・コレクトネスだあな。めったなことは言えねえよ。」
「ああいう言葉狩りの奴らこそ地獄送りだと思うんですけどねえ。」
「おめえ度胸あんなあ、気に入ったぜ。ところでと、どこまで話したっけ。そうだ、そいつが『寺が舞台ならあっしにお任せを。』
で、俺が『ぶふい! そういうおめえは忘れようとして思い出せねえ石川の五右衛門じゃねえか。こいつはドンピシャだ。』即決まりよ。」
「お頭、それで事の首尾は?」
「しーっ、鯉が高い …、って違うだろうが。そりゃ、大成功さ。なんたって超A級のプロだからな。」
「ゴルゴ13みたいですね。」
「うん、奴も早くここへ来ねえかな。楽しみにしてるんだ。」
「やっぱりあいつは地獄ですかね。」
「あたりき、しゃりき、車引き。あんだけ人を殺めておいて地獄以外のどこに居場所があるってんだ。 …待てよ。」
「なんです?」
「奴は金持ってるかんなあ。下手すりゃ善光寺まるごと買い込んじまうかもしれねえな。」
「そうそう、善光寺。五右衛門派遣の顛末はどうなりました?」
「それがな、情ねえことに …、 俺としたことが、ああ畜生 …。」
「ど、どうしちゃったんですか閻魔様?」
「あれを盗ったまでは良かったんだがな。そのまますんなり戻って来りゃあいいものを、野郎、そこで芝居っ気出しゃあがって、
『まんまと偸みとったる血脈の印、やれありがてえかっちけねえ。』ってんで見得切って戴ちまったもんだから堪らねえやな。
そのまますーっと極楽へ行っちまったのよ。」
「それはそれは、なんともはや、べけんやでげすな。」
「五右衛門、寺、舞台、こんだけキーワード揃ってて、あの展開が読めねえとは、俺も焼きが回ったもんだとガックリきちまってよ。」
「でも、そもそも花道から登場でしたよね。」
「おめえ、上役に嫌われるタイプだっただろ?」
「おう、こっちのおめえは話が分かるな。ところがどっこいザァーンネンでした。ぴよぴよ大学。」
「誰だったんですか?」
「そいつが、『肝心なのを一人忘れてやぁいませんか。』ときたもんだ。」
「森の石松だ。」
「いけそうな奴だと思ったのにがっかりさせやがる。なんで石松なんだよ。話の流れ的にありえねえだろ。」
「だってその科白は …。」
「人の話は最後まで聞けってんだよ。慌てるこ○きは貰いが少ねえぞ。」
「閻魔様が伏字?」
「そりゃ、おめえ、ポリティカル・コレクトネスだあな。めったなことは言えねえよ。」
「ああいう言葉狩りの奴らこそ地獄送りだと思うんですけどねえ。」
「おめえ度胸あんなあ、気に入ったぜ。ところでと、どこまで話したっけ。そうだ、そいつが『寺が舞台ならあっしにお任せを。』
で、俺が『ぶふい! そういうおめえは忘れようとして思い出せねえ石川の五右衛門じゃねえか。こいつはドンピシャだ。』即決まりよ。」
「お頭、それで事の首尾は?」
「しーっ、鯉が高い …、って違うだろうが。そりゃ、大成功さ。なんたって超A級のプロだからな。」
「ゴルゴ13みたいですね。」
「うん、奴も早くここへ来ねえかな。楽しみにしてるんだ。」
「やっぱりあいつは地獄ですかね。」
「あたりき、しゃりき、車引き。あんだけ人を殺めておいて地獄以外のどこに居場所があるってんだ。 …待てよ。」
「なんです?」
「奴は金持ってるかんなあ。下手すりゃ善光寺まるごと買い込んじまうかもしれねえな。」
「そうそう、善光寺。五右衛門派遣の顛末はどうなりました?」
「それがな、情ねえことに …、 俺としたことが、ああ畜生 …。」
「ど、どうしちゃったんですか閻魔様?」
「あれを盗ったまでは良かったんだがな。そのまますんなり戻って来りゃあいいものを、野郎、そこで芝居っ気出しゃあがって、
『まんまと偸みとったる血脈の印、やれありがてえかっちけねえ。』ってんで見得切って戴ちまったもんだから堪らねえやな。
そのまますーっと極楽へ行っちまったのよ。」
「それはそれは、なんともはや、べけんやでげすな。」
「五右衛門、寺、舞台、こんだけキーワード揃ってて、あの展開が読めねえとは、俺も焼きが回ったもんだとガックリきちまってよ。」
「でも、そもそも花道から登場でしたよね。」
「おめえ、上役に嫌われるタイプだっただろ?」
そこへ、古株の鬼が数匹息せき切って駆けつけて参りました。
「親分、て、てえへんだ。」
「なにがどうした、だっふんだ。」
「また毛唐組がうちのシマ荒してますぜ。」
「こんどこそ勘弁ならねえ。」
「喧嘩〔でいり〕仕度は出来てやす。」
閻魔様は鬼達が口々に喚き立てるのを制しながら、徐に傍らの電話機から受話器を採り上げたのでございます。
「おう、東の地獄のもんだが、おめえんとこのサタンはいるかい? なに、出張中だと。おめえは誰だ? 代貸しのダンテだって?
あの口の達者な野郎か。格下だがしょうがねえ、そんじゃ言っとくがな、おめえんとこの三下がうちのシマでちょろちょろしてやがるようだ。
この前の約定違反だぜ。さっさと引き上げさせな。この件はおめえが挨拶に出向いてきたらチャラにしてやる。サタンまで来いとは言わねえ。
それほどの事じゃねえしな。ただ、仔細はきっちり伝えとけよ。分かったな? じゃ、切るぜ。」
「閻魔様、カッコイイ!」
「むふふ、それほどでもねえけどよ。」
〔その電話は何ですか?」
「東と西の地獄を繋ぐホットラインだ。」
「こんな事しょっちゅうあるんですかね?」
「昔はそりゃあ酷いもんだった。だからこのホットラインを設置したんだ。つまらねえ小競り合いが大事にならねえようにってな。」
「へー、魂消た、高下駄、日和下駄。」
「地獄もこれでなかなかどうして、ちったあ進歩してるんだぜ。」
「恐れ入谷の鬼子母神。約定っていうのはどんなものなんでしょう?」
「ま、言ってみりゃあ停戦協定だな。けどよ、あいつら腹の底じゃそんなもの守る気なんかねえよ。」
「どうして分かるんです?」
「こないだちょいと派手に揉めた時によ。中立地帯で停戦交渉してる時の話だ。奴らが、権利がどうのこうの平等が滑ったの機会均等が転んだの
なんてほざきやがるから、俺は言ってやったのよ。『おめえさんたち、ちっと了見違いをしてやしねえかい。土地々々の流儀ってもんが
あるだろう。お互いに地獄者の仁義は守ろうじゃねえか。』ってな。」
「ヒヤヒヤ。」
「よっ、大統領っ。」
「馬鹿野郎。俺は大王だ、大統領じゃねえ。ま、そんなこたぁどうでも井伊家の赤備え。なっ、おめえたちもそう思うだろう?
ところがだ、あん畜生どもの返答がいいや。なんて抜かしがったと思う? 『グローバルスタンダード』だとよ、くそったれめ。」
「そいつを錦の御旗に、いずれは天下布武という魂胆は丸見えですね。」
「だろ? もっとも協定約定なんてものは所詮そんなものさ。しかしだからこそってえか、そいつが有効なうちは守らなくちゃならねえ。
破った時のペナルティを定めてるのはそのためなんだしよ。以上、地獄大学法学部国際法講義終り。ここ、試験に出るからな。」
「えー、試験があるんですか?」
「当たり前田のクラッカー。お楽しみはこれからだ。呵々。」
鬼たちもどっと笑い声を上げたのでございます。
こうして今日も稚気に満ち、痴気に溢れた地獄の一日が終ろうとしているのでございましょう。
「親分、て、てえへんだ。」
「なにがどうした、だっふんだ。」
「また毛唐組がうちのシマ荒してますぜ。」
「こんどこそ勘弁ならねえ。」
「喧嘩〔でいり〕仕度は出来てやす。」
閻魔様は鬼達が口々に喚き立てるのを制しながら、徐に傍らの電話機から受話器を採り上げたのでございます。
「おう、東の地獄のもんだが、おめえんとこのサタンはいるかい? なに、出張中だと。おめえは誰だ? 代貸しのダンテだって?
あの口の達者な野郎か。格下だがしょうがねえ、そんじゃ言っとくがな、おめえんとこの三下がうちのシマでちょろちょろしてやがるようだ。
この前の約定違反だぜ。さっさと引き上げさせな。この件はおめえが挨拶に出向いてきたらチャラにしてやる。サタンまで来いとは言わねえ。
それほどの事じゃねえしな。ただ、仔細はきっちり伝えとけよ。分かったな? じゃ、切るぜ。」
「閻魔様、カッコイイ!」
「むふふ、それほどでもねえけどよ。」
〔その電話は何ですか?」
「東と西の地獄を繋ぐホットラインだ。」
「こんな事しょっちゅうあるんですかね?」
「昔はそりゃあ酷いもんだった。だからこのホットラインを設置したんだ。つまらねえ小競り合いが大事にならねえようにってな。」
「へー、魂消た、高下駄、日和下駄。」
「地獄もこれでなかなかどうして、ちったあ進歩してるんだぜ。」
「恐れ入谷の鬼子母神。約定っていうのはどんなものなんでしょう?」
「ま、言ってみりゃあ停戦協定だな。けどよ、あいつら腹の底じゃそんなもの守る気なんかねえよ。」
「どうして分かるんです?」
「こないだちょいと派手に揉めた時によ。中立地帯で停戦交渉してる時の話だ。奴らが、権利がどうのこうの平等が滑ったの機会均等が転んだの
なんてほざきやがるから、俺は言ってやったのよ。『おめえさんたち、ちっと了見違いをしてやしねえかい。土地々々の流儀ってもんが
あるだろう。お互いに地獄者の仁義は守ろうじゃねえか。』ってな。」
「ヒヤヒヤ。」
「よっ、大統領っ。」
「馬鹿野郎。俺は大王だ、大統領じゃねえ。ま、そんなこたぁどうでも井伊家の赤備え。なっ、おめえたちもそう思うだろう?
ところがだ、あん畜生どもの返答がいいや。なんて抜かしがったと思う? 『グローバルスタンダード』だとよ、くそったれめ。」
「そいつを錦の御旗に、いずれは天下布武という魂胆は丸見えですね。」
「だろ? もっとも協定約定なんてものは所詮そんなものさ。しかしだからこそってえか、そいつが有効なうちは守らなくちゃならねえ。
破った時のペナルティを定めてるのはそのためなんだしよ。以上、地獄大学法学部国際法講義終り。ここ、試験に出るからな。」
「えー、試験があるんですか?」
「当たり前田のクラッカー。お楽しみはこれからだ。呵々。」
鬼たちもどっと笑い声を上げたのでございます。
こうして今日も稚気に満ち、痴気に溢れた地獄の一日が終ろうとしているのでございましょう。
【博士と助手】
助手「ハカセ、生活費が足りません」
博士「むむ、そうか」
助手「このままだと来週には食糧が底をつきます」
助手「せっかく色々な発明品作ってるんだから、売れるものがあるはずです」
博士「むむむ、しかし最近は作ってないよ」
助手「昔のやつ!! 引っ張り出してくださいよ」
助手「ハカセ、生活費が足りません」
博士「むむ、そうか」
助手「このままだと来週には食糧が底をつきます」
助手「せっかく色々な発明品作ってるんだから、売れるものがあるはずです」
博士「むむむ、しかし最近は作ってないよ」
助手「昔のやつ!! 引っ張り出してくださいよ」
博士「じゃ、じゃあこれなんかどうじゃ」
助手「はあ」
博士「ジャカジャン!!」
助手「そのテンションいらない」
博士「手乗り犬!!」
手乗り犬「きゅーん」
助手「わーお、可愛い!!」
博士「あ、でもこれはダメ、可愛いから売れない」
助手「飼ってもいいわよ!!」
助手「はあ」
博士「ジャカジャン!!」
助手「そのテンションいらない」
博士「手乗り犬!!」
手乗り犬「きゅーん」
助手「わーお、可愛い!!」
博士「あ、でもこれはダメ、可愛いから売れない」
助手「飼ってもいいわよ!!」
助手「ハカセ、生活費がさらに苦しく」
博士「むむむ、では次じゃ」
助手「ジャカジャンはいりませんよ」
博士「ジャ……っ」
博士「勝手にお掃除ロボ!!」
助手「おお、実用的じゃないですか」
博士「スイッチを入れると勝手にお掃除をしてくれます」カチッ
お掃除ロボ「……」ウイーン
助手「早速ゴミ袋を片付け始めましたよ」
博士「ハエもたかってたしね、最近ね」
博士「むむむ、では次じゃ」
助手「ジャカジャンはいりませんよ」
博士「ジャ……っ」
博士「勝手にお掃除ロボ!!」
助手「おお、実用的じゃないですか」
博士「スイッチを入れると勝手にお掃除をしてくれます」カチッ
お掃除ロボ「……」ウイーン
助手「早速ゴミ袋を片付け始めましたよ」
博士「ハエもたかってたしね、最近ね」
お掃除ロボ「……」ウイーン
助手「次はハカセの部屋に向かいましたよ」
博士「言い忘れていたが、ロボは自動的に汚いところを察知するんじゃ」
博士「最も汚いところを優先的に」
助手「つまりハカセの部屋がこの研究所で一番汚いと」
博士「そういうことになるのう」
助手「……」
お掃除ロボ「……」ウイーン
助手「次はハカセの部屋に向かいましたよ」
博士「言い忘れていたが、ロボは自動的に汚いところを察知するんじゃ」
博士「最も汚いところを優先的に」
助手「つまりハカセの部屋がこの研究所で一番汚いと」
博士「そういうことになるのう」
助手「……」
お掃除ロボ「……」ウイーン
お掃除ロボ「……」ウイーン
助手「ベッドの下に向かいましたね」
博士「ああ!! ダメ!! そこはダメ!!」
助手「なんですか、まさかいい歳してベッドの下にエロ本とか隠してあるんですか」
お掃除ロボ「……」ウイーン
博士「ダメ!! その本だけは!!」
助手「この研究所で最も汚い本なんですね」
お掃除ロボ「……」ウイーン
シュボボボボ
博士「燃やされたー!!」
助手「無慈悲ですねえ」
博士「明日からワシどうしたらいいの!!」
助手「ベッドの下に向かいましたね」
博士「ああ!! ダメ!! そこはダメ!!」
助手「なんですか、まさかいい歳してベッドの下にエロ本とか隠してあるんですか」
お掃除ロボ「……」ウイーン
博士「ダメ!! その本だけは!!」
助手「この研究所で最も汚い本なんですね」
お掃除ロボ「……」ウイーン
シュボボボボ
博士「燃やされたー!!」
助手「無慈悲ですねえ」
博士「明日からワシどうしたらいいの!!」
助手「危なっかしいですね、あれは、売れませんね」
博士「ワシの秘蔵本が……」
助手「元気出してください」
博士「じゃあ君が本の代わ……」
ドゲシッ
助手「いいことありますって」
博士「け、蹴りに対するコメントが一言もない……だと……」
博士「ワシの秘蔵本が……」
助手「元気出してください」
博士「じゃあ君が本の代わ……」
ドゲシッ
助手「いいことありますって」
博士「け、蹴りに対するコメントが一言もない……だと……」
―――後日―――
博士「パ、パソコンの中身まで掃除されてる!!」
助手「良かったじゃないですか」
博士「助手君の恥ずかしい写真フォルダとか!!」
ドゲシッ
博士「人妻の18禁サイトのアドレスとか!!」
助手「な、効いていない……」
博士「ち、ちくしょおおおおおお」
助手「ハカセの発明品じゃないですか」
博士「あ、あれ、『ウイルスを消去しました』だって」
助手「いいことありましたね」
【博士と助手】おわり
博士「パ、パソコンの中身まで掃除されてる!!」
助手「良かったじゃないですか」
博士「助手君の恥ずかしい写真フォルダとか!!」
ドゲシッ
博士「人妻の18禁サイトのアドレスとか!!」
助手「な、効いていない……」
博士「ち、ちくしょおおおおおお」
助手「ハカセの発明品じゃないですか」
博士「あ、あれ、『ウイルスを消去しました』だって」
助手「いいことありましたね」
【博士と助手】おわり
【博士と助手 2】
博士「じめじめするのう」
助手「梅雨ですからね」
博士「じゃあ今日のテーマは梅雨じゃ」
助手「テーマってなんですか」
博士「じめじめすると食欲もなくなる、そこで!!」
博士「ジャカジャン!! カタツムリ調理機!!」
助手「うわあ……」
博士「これを使えば食費も抑えられます」
博士「じめじめするのう」
助手「梅雨ですからね」
博士「じゃあ今日のテーマは梅雨じゃ」
助手「テーマってなんですか」
博士「じめじめすると食欲もなくなる、そこで!!」
博士「ジャカジャン!! カタツムリ調理機!!」
助手「うわあ……」
博士「これを使えば食費も抑えられます」
助手「ハカセが先に食べてくださいね」
博士「むう、冷たいな」
モグモグ
助手「どうですか」
博士「じゃりじゃりする」
助手「殻は取れ!!」
博士「むう、冷たいな」
モグモグ
助手「どうですか」
博士「じゃりじゃりする」
助手「殻は取れ!!」
博士「カタツムリは高級食材と聞いたが」
助手「日本の野生はダメでしょ」
博士「食べる??」
助手「いりません」
博士「ちぇ……」
助手「使えませんね」
博士「なんの、まだまだ!!」
博士「ジャカジャン!! 第二弾!! ナメクジ調理機!!」
助手「懲りろ!!」
博士「ナメクジなら殻もないよ」
助手「そういう問題じゃありません!!」
助手「日本の野生はダメでしょ」
博士「食べる??」
助手「いりません」
博士「ちぇ……」
助手「使えませんね」
博士「なんの、まだまだ!!」
博士「ジャカジャン!! 第二弾!! ナメクジ調理機!!」
助手「懲りろ!!」
博士「ナメクジなら殻もないよ」
助手「そういう問題じゃありません!!」
博士「……」ニュルニュル
助手「食べるんだ……」
博士「じゃりじゃりしない」
助手「そういうのはもういいですから、問題は味ですよ」
博士「結構いけるよ」
助手「マジですか」
博士「これで食費はしばらく安泰だね!!」
助手「え、梅雨の間ずっとこれ食べるの……??」
助手「食べるんだ……」
博士「じゃりじゃりしない」
助手「そういうのはもういいですから、問題は味ですよ」
博士「結構いけるよ」
助手「マジですか」
博士「これで食費はしばらく安泰だね!!」
助手「え、梅雨の間ずっとこれ食べるの……??」
博士「梅雨といえば、紫陽花だね」
助手「ええ」
博士「綺麗だよねえ……紫色でさ……」
助手「そうですね」
博士「……」
助手「……」
博士「で、どうかな、カタツムリ調理機売れないかな」
助手「え、紫陽花は!?」
博士「好きだよ」
助手「そういうことじゃなくて!!」
助手「ええ」
博士「綺麗だよねえ……紫色でさ……」
助手「そうですね」
博士「……」
助手「……」
博士「で、どうかな、カタツムリ調理機売れないかな」
助手「え、紫陽花は!?」
博士「好きだよ」
助手「そういうことじゃなくて!!」
博士「じめじめすると寝苦しい!! そんなときに!!」
助手「ジャカジャン!!」
博士「ジャ……っ、ちょっと!!」
助手「なんですか」
博士「台詞とらないでよ」
助手「いいから」
博士「安眠マスク!!」
助手「マスク??」
博士「こう……目につけます」
助手「アイマスクとどう違うんですか」
博士「なんかこう……デザイン??」
助手「ジャカジャン!!」
博士「ジャ……っ、ちょっと!!」
助手「なんですか」
博士「台詞とらないでよ」
助手「いいから」
博士「安眠マスク!!」
助手「マスク??」
博士「こう……目につけます」
助手「アイマスクとどう違うんですか」
博士「なんかこう……デザイン??」
類似してるかもしれないスレッド
- 【新ジャンル】「台詞系SS総合スレ」( ^ω^) (866) - [100%] - 2010/7/17 8:00 △
- 新ジャンル「ダブるどころかトリプった女(20)」 (148) - [37%] - 2008/2/15 13:20 ○
- 新ジャンル「純粋すぎる姉」 避難所? (207) - [35%] - 2009/4/14 9:00 ○
- 新ジャンル「ご主人様を虐めるドSなメイド」 (210) - [35%] - 2008/9/8 10:45 ☆
- 新ジャンル「男「野球をしよう!」」 (56) - [33%] - 2009/1/8 23:30
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について