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    元スレ唯「次はペンションに泊まりに行こうよ!」

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    1 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:31:02.893 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+93,+30,-88)
    「犯人が分かったのか唯…!?」
     
    「2人を殺した犯人ってこと…?まさか…この中にいるの…?」
     
    「ん…まぁそうなるかな……」
     
    「は…はは…もう疲れた私。……もう嫌だよ…」
     
     
    「澪ちゃんっ!大丈夫だって…!犯人は…分かったんだから…」 
    2 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:31:56.579 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+63,+30,-82)
    「わぁ~!一面銀世界~♪」
     
    琴吹家専用のバスに乗り込んだ軽音部のメンバー。
    彼女たちは今、Y県にある某スキー場へと向かっている
     
     
    「大型バス~に乗ってます~♪」
     
    「おいおいここは違うだろ…」
     
    「ふぇ?」
     
    「…ラーラーラララララーラー♪」
     
    「さだまさしって…」
    3 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:32:24.796 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+63,+30,-59)
    「りっちゃんあんまし歌上手くないねっ!」
     
    「やかましいっ!」 
     
    「ふふ…」ニコニコ
     
    「ホントに唯先輩ってうるさいほど元気だね~…」
     
    「お姉ちゃん昨日の夜からあんな感じだったんだよ♪」
     
    「夜からあのテンションだったの?ある意味すごい……」
    4 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:33:06.982 ID:NvDlzIvp0NIKU.net (+47,+29,-1)
    犯人は美樹本
    5 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:33:16.151 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+61,+30,-60)
    「みんならケーキあるから食べましょう♪」
     
    「うわぁ!さすがムギ!」
     
    「食べる食べる~♪」
     
    「い…いいのか?着いたらスキーが出来ないなんてことも…」
     
    「もしや澪…太るのを気にしてるとか?」
     
    「なっ!//バカなことを言うなっ!」
    6 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:34:01.224 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+63,+30,-110)
    「律こそ太ったんじゃないのっ!」
     
    「え…うそ…」チラッ
     
    「特に~お腹のあたりとか?」
     
    「うわあああん!!」
     
     
    「ちょ…2人とも…」
     
    「……んまんま♪」モグモグ
     
    「ほら唯…ほっぺにケーキついてるわよ」ヒョイッ
     
     
    「えへへ~ありがとう和ちゃん♪」
     
    「……」
     
    「澪ちゃん?」ヒョコッ
     
    「わっ!//…び、びっくりした…」
    7 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:34:32.364 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+63,+30,-87)
    「どうしたの?ボーとしちゃって♪」
     
    「いや…たまにはアリかなって」
     
    「?」
     
    「こ、こうやって部活のためじゃなく旅行するのも……まぁいいかなって思って…」
     
    「ふふ♪澪ちゃんらしいわ」ニコッ
     
    「澪はいっつも堅いことばかり言うからな~」モグモグ
     
    「う、うるさいっ!律は部長なんだからもう少しきちんとしろ!!」
     
    「まぁまぁ…」
    8 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:36:03.029 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+63,+30,-128)
    「ねぇねぇさわちゃん先生~」ヒョコッ
     
    さわ「すーすー…」
     
    「ありゃ…寝てる…」
     
    「どうしたんですか唯先輩?」
     
    「さわちゃんにもケーキあげようと思ったけど寝ちゃってるの…」
     
    「さわこ先生も疲れてるんですよきっと」
     
    「さわこ先生…涎垂らしてるね」
     
    「ホントだ…。先生ってば子供みたい」
    9 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:36:39.771 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+63,+30,-100)
    「ちょっと失礼♪」
     
    「わっ!りっちゃん…?」
     
    「またなんかする気だな…?」
     
    「えへへー♪」
     
    「マジックペン…まさか律先輩…」
     
    「さわちゃんごめんね~♪」キュッキュッ
     
    「ちょっと律!やめなさいよ…」
     
    「まあまあそういうなって…!」
     
    「呆れた…」
     
    「…///」ドキドキ
    10 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:37:50.328 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+63,+30,-191)
    さわ「ふぁ~あ…うるさいわねぇ…」
     
    「ぎゃっ起きた!」
     
    さわ「………」
     
    さわ「…何コレ…」
     
    さわこは寝ぼけた目で車窓に写った自分の姿を見た
     
    「こ、これはその…」
     
    さわ「……ふ…ふふ…」ピクピク
     
    さわ「…あーーはははははは!!!!最高よっ!!最高の旅行だわっ!!!!」
     
    「ひいぃっ」ビクッ
     
    「さわちゃんが狂った!!!」
     
    「あ、もう着くみたいでーす♪」
     

    楽しいはずであるスキー旅行。
    バスに乗っている7人に、この後悲劇が降りかかるとはその時は誰も想像しなかった。

    ある人間を除いて。
    11 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:40:36.319 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+58,+30,-42)
    スキー場

     
     
    「…ふぅ。荒れなきゃいいけど…」
     
    「澪ちゃ~ん♪」シャシャー
     
    「お!ムギ!」
     
    「澪ちゃんスキー上手ねっ♪」ニコッ
     
    「うん!実は小学生のときからやってたんだ」
    12 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:41:12.564 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+63,+30,-75)
    「…それにしてもムギ、悪いな」
     
    「え?」
     
    「いや…全員分のスキー道具用意させちゃって…」
     
    「ふふ」ニコッ
     
    「?」
     
    「私の好意でやってるんだもの♪今はそういうの気にしないで楽しみましょ!」
     
    「ムギ……」
     
    「そうだな!」ニコッ
     
    「みーーおーー!!」ズザザー
     
    「…!!」くるっ
    13 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:43:40 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+61,+30,-61)
    「ば、バカ!真っ直ぐに突っ込んでくるやつが何処に……!!」
     
    「ぶつかるうぅぅ!!」 
     
    ドンッ
     
     
    「…!!」ドザドザ…
     
    「わ!? 澪ちゃん!?大丈夫りっちゃん!?」ユッサユッサ
     
    「………うそ…」
     
    「……し、死んでる…」
    14 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:44:11 ID:2pNRPry80NIKU.net (+5,-17,-2)
    10年前のVIPかよ
    15 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:45:42 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+63,+30,-45)
    「…じょ、冗談はいいから早く足引っ張ってくれ………」
     
    「あら♪ごめんなさい。えいっ!」グイッ
     
    「ぷはっ!ありがとうムギ」 
     
    「……」ジタバタ
     
    「全く……初心者のくせにここにくるからだ!」スタスタ
     
    「っ!」グイッ
    16 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:46:12 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+63,+30,-106)
    「死ぬかと思った……」ブルブル
     
    「こっちのセリフだ!!」
     
    「こっちでもすぐできると思ったんだけどなー」
     
    「自惚れるのもたいがいにしろっ!!全く……」
     
    「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ…」
     
    「…そういえば梓は?経験者じゃないのか?」
     
     
    「あぁ…梓なら唯を教えてるよ。運動音痴だからな~唯は~」
     
    「相変わらずだな、唯も」
    17 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:50:21 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+63,+30,-91)
    ペンション
     
     
    「わぁー♪ペンションだー!」
     
    「でっけー!!」
     
    「凄いな…」
     
    「もしかしてこのペンションもムギ先輩の…」
     
     
    「えぇ♪でも今日から3日間は貸切りで誰もいないわ」
     
    「………言葉が出ない…」
     
    ビュウゥッ…
     
    「うぅ―!!さみーから早く中入ろうぜっ!」
    18 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:50:50 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+63,+30,-113)
    「ムギちゃん!早く鍵!!」ブルブル
     
    「はいはい♪」ニコッ
     
    「じゃぁ斎藤。今日はこれで…」
     
    斎藤「はっ!また何かありましたらお電話下さい!」
     
    「電話するまで迎えのバスを寄越さないでね?絶対よ!」
     
    斎藤「はっお嬢様!携帯は圏外なのでペンションの一階にある黒電話を…」
     
    「分かってるわ。でも本当に余計なことしないでね?それじゃ…」
    19 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:52:18 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+63,+30,-126)
    「ふぉー…」
     
    「わぁ!すげぇ!暖炉があるぞ唯!!」
     
    「温まろうよりっちゃん!!」ダダダッ
     
    「イエス!イエス!」ダダダッ
     
    「わあぁ…!」
     
    「広いわね~」
     
    「ムギ。食料とかは…」 
     
    「脇のキッチンに冷蔵庫があるわ♪」
     
    さわ「………ゲレンデで誰にも声かけてもらえなかった……」ショボーン
    20 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:53:35 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+63,+30,-227)
    ペンションの間取りは以下の通り。

     
    一階は吹き抜けになっており、真ん中に大きな談話室がある。
    その脇にキッチン、食堂とあり、談話室に繋がる廊下の突き当たりに風呂、トイレなどがある。
     
    談話室には大きな暖炉があり、それを囲むようにソファが3つ並んでいる 
     
    そして二階。
    談話室から階段で上がると個室になっており、

    1号室はさわこ。
    2号室は澪。
    3号室は梓。
    4号室は律。
    5号室は和。
    6号室は唯。
    7号室は憂。
    そして8号室は紬となった
    21 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:58:09.389 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+63,+30,-97)
     
    「ぷはぁ!食った食った!」
     
    「ごちそうさま」
     
    「おいしかったわ♪」
     
    さわ「」シーシー
     
    「ちょっとさわちゃん親父臭~い」
     
    さわ「うるさいわね…お肉がとれないのよっ!」
     
    「…ふぅ!じゃあ私お風呂掃除しますね!」
     
    「あ…ごめんね憂ちゃん」
    22 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/29(水) 23:59:50 ID:JnEh+KxX0NIKU.net (+63,+30,-210)
    「いいんですこれくらい♪」
     
    「じゃあ私も手伝うわ」ガタッ
     
    「ありがとうございます和さんっ!」ニコッ
     
    「いきましょ」
     
    そういうと憂と和は食堂を出て風呂に向かった。
    澪と紬と梓は茶碗洗い。
    唯と律とさわこは談話室でゴロゴロしていた
     
    そしてすぐ事件は起こった

    「きゃああぁああぁあああああぁあああ!!!!!!!!」
     
    風呂場の方から割れるような憂の悲鳴が聞こえてきた。
     
    「!!」ガバッ
     
    さわ「何いまの…!」ムクリ
     
    談話室にいた三人はすぐさま風呂場に向かった。
    廊下の突き当たりで腰をぬかしてる憂とその先の風呂場で呆然と立ち尽くしていた和がいた
    23 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:01:02 ID:iuZqWH8r0.net (+29,+29,-5)
    まさか憂が料理したのか?なんでもやってくれるな
    24 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:01:21 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-86)
    「憂っ!どうしたの!?何があったの!?」
     
    「お…お風呂…お風呂の壁に…」ビクビク
     
    「…壁?」
     
    「…!」バッ
     
    さわ「ちょっといい…?」ヒョコッ
     
    彼女らは目を疑った 。
     
    風呂の壁に赤く染まった文字で 、

     
    『こんヤ ダレかに シのセイサイが クダる』 
     

    と大きく書かれていた 。
    25 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:04:11.929 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-164)
     
    午後8時。談話室には時計の音だけがむなしく響いていた。
     

    「なんだよ…あれは…」 
     
    さわ「シのセイサイねぇ…」
     
    「あ…あの…」
     
    「もしかしたら誰かのイタズラじゃないんですか?怖がらせたり…」
     
    「…それはあるかもね」
     
    さわ「言われてみたら…あれ、何かのゲームに見たような気がするわ」
     
    「もしかしてー…りっちゃんとかぁ?」
     
    「……残念ながら…私じゃないよ」
     
    「そんな…」
     
    「いい加減にしてよっ!!」ガタンッ
     
    「わ……」ビクッ
     
    26 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:06:23.431 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-175)
    「こんなの冗談でやって何が楽しいの!?ふざけないでよ!!」

    「……」
     
    「早く名乗り出てよ!!そっちはふざけ半分でもこっちは…!」
     
    「何でこっちばっかり睨んで喋ってんだよ。おまえ私を疑ってるだろ…」ガタッ
     
    「あ…あわわ…」
     
    「りっちゃん…」オロオロ
     
    「……っ!」
     
    「あぁ疑ってるよ!!いっつもそういうことをするのは律だからなっ!!」
     
    「み、澪先輩…」
     
    「確かにおふざけはやってきたけど、こんな陰湿なことは一切したことないねっ!!今回もだ!!」
     
    「それに怖いのはお前だけじゃないんだよっ!!」バンッ
     
    「……!」
     
    「自分だけ被害者面してんじゃねーよ」
     
    27 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:08:24.278 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-175)
    さわ「は~~いはいはいはい!!そこまでよ2人とも」パンパンッ
     
    「…さわこ先生」
     
    さわ「これは誰かのイタズラで、雰囲気が重すぎて名乗り出ることが出来なかった…」
     
    「……そ、そうですよね!」
     
    さわ「これにて恨みっこ終了!さぁ、みんなであの赤い文字を消してお風呂に入るわよ~♪」
     
    「さわちゃん…」
     
    「そうね…このままいがみあってても仕方ないわ」
     
    「ご、ごめん律…」ボソッ 
     
    「いや、こっちこそ……その、ごめん…」
     
    「…よかったわ」
     
    さわ「ふふんっ♪」
     
    28 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:10:32 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-101)
    そして時刻は10時半。
     

    「お休み唯。明日晴れるといいわね…」
     
    「うん…お休み和ちゃん…」
     
    あんな事件が起こった後じゃ、まともに会話ができなくて当たり前である。
    本来なら時が過ぎるのも忘れてガールズトークをしたりするものだが、
    律が部屋に戻ってから みんな散らばるように 各々の部屋に戻っていった 。
     
    さわ「……」
     
    一階の談話室にはさわこしかいなかった 。
    29 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:12:11 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-85)
    カッチカッチカッチカッチ……
     
    (寝れない…)
     
    時計の針は11時を指していた。
    唯は布団を鼻までかけじっとしていたが、一向に眠気は襲ってこなかった
     
     
    (あんなことがあったから当たり前かな…)
     
     
    ビュオォォ!!
     
    (………明日…吹雪止んでるかなぁ)
     

    きゃ あ あ あ あ あ あ ぁ ぁ ぁ あ あ あ ! !
     
     
    「えっ!?」ムクリ
     
    「な、なになに……」
     
    30 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:13:06 ID:iuZqWH8r0.net (+29,+29,-8)
    大事な場面でいつもはちゃらんぽらんなリーダーがさりげなく締めるの好き
    31 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:15:11.387 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-200)
    突然の悲鳴。嫌な予感がするなか唯は部屋の明かりをつけて急いで廊下に出た。
     
    「唯!!」
     
    「りっちゃん!今の悲鳴…!!」
     
    「分からない!!梓の部屋からだ…!!」
     
    唯が部屋を出ると既に律が廊下にいた。悲鳴を聞いて次々と軽音部メンバーが部屋を出てくる 。

    「梓!!おいっ!!梓!!」ドンドンッ
     
    「あずにゃん!!開けてよあずにゃん!!」ドンドンッ
     
    唯と律がいくらドアを叩いても返事はない。みんなが後ろで不安そうに見ている 。
     
    「唯!!マスターキーは!?」
     
    「そうだね!!ムギちゃん!!」くるっ
     
    「え…?あ、はい…!!」ダッ
     
    紬は唯に言われて一番奥の8号室まで取りに走った。
    その間にも律が扉に向かって呼びかけるが、一向に返事はない。
    32 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:18:48.237 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-167)
    「唯ちゃん!!マスターキーよ!!」サッ
     
    「ありがとうムギちゃん!」バッ
     
    「……」ガチャッ
     
    「よ、よし…開いた……」
     
    「……」
     
    「お…おい…早く開けろよ…」
     
    ドアノブを握る唯の手が止まった。
    開けた扉の先に、何かとんでもないものが待ち構えてるような気がしたからだ 。

     
    「……あずにゃん!!」ガチャッ

     
    意を決して開いたドアの先には顔を赤い血で濡らした梓の姿があった 。
     
     
    「ひっ…!!」
     
    「あ…あ…」
     
    「きゃああああぁ!!!!」
     
    みんなはパニックになった。目の前に横たわる梓の姿を信じられずに 。
     
    「あ、あずにゃん…!」ヨロ…
     
    唯が部屋に入って梓に近づこうとしたその時 、
    33 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:21:46.009 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-138)
    きゃあああああああああぁぁぁぁぁああああ!!!!!!
     

    「!!」くるっ
     
    「なっ…!」
     
    第二の悲鳴が聞こえた。みんなは後ろを振り返った 。
     
    「一階からだわ!!」
     
    「さわちゃん!!!!!!」
     
    「くそっ!!行くぞ!!!!!」ダッ


    唯が2階から吹き抜けた1階を覗くと、さわこがソファの上でうつ伏せになっていた 。
     

    「…さわちゃん!」
     
    「くっそ!!」
     
    「……な、なんでこんな…!」
     
    34 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:25:14.208 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-79)
    「さわちゃん!!さわちゃん!!」
     
    ソファにうつ伏せになっているさわこを、律は必死で揺すった
     
     
    「………」
     
    「………」
     
    「………」
     
    「………」
     
    「………」
     
    みんな何も出来ず、心配そうにさわこを見つめるだけである。
     
    「あれ…?」
     
    「ど…どうしたのりっちゃん?」
     
    「さわちゃん息してるぞ…?」
    35 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:25:22 ID:jf1SLQYKM.net (+24,+29,-1)
    律が無事ならよし
    36 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:26:06 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-97)
    「……」
     
    「ど、どうだ唯?」
     
    「…あ!ホントだ!息してる!酒臭い!!」
     
    「へ…?」
     
    「先生…ただビール飲んで寝てただけなんじゃ…」
     
    「……」
     
    「と、とりあえずさわちゃんを起こすぞ」
     
    「う、うん!」
     
    「わ、私も手伝います!」
     
    「さわちゃん!起きろ!」ペシッペシッ
     
    (あれ…でもさっきの悲鳴はなんだったんだろう…??)
    37 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:28:46 ID:q1dn044g0.net (+60,+30,-68)
    さわ「と、とりあえず何があったか…説明して貰えるかしら…?」
     
    「……」
     
    「じ、実は…」
     
    「あっ!!」
     
    「あずにゃん忘れてた…!!」
     
    さわ「?」
     
    急いで7人は部屋に梓の部屋へと戻った。
    38 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:31:05 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-192)
    さわ「こ…これは…………」
     
    梓の無惨な姿は、寝ぼけたさわこの目を覚まさせた。
    さわこは声が出なく震えていた。
     
    「……梓…」
     
    「……あずにゃん…どうして…」

    「…なにこれ?」
     
    「どうしたの憂」
     
    「いや…梓ちゃんの右手らへんに…何か…」
     
    「どうした2人とも?」 
     
    気付けば 梓の周りにみんなが集まっていた 。
     
    「…U?これなんだろね?」
     
    「まさか…」

    さわ「…ダイイングメッセージね」
    39 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:32:22.396 ID:ikh7OyDx0.net (+19,+24,+0)
    10年ぶりにけいおんSS読んだ
    40 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:32:33.486 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-89)
    「ダイイングメッセージ……」
     
    さわ「梓ちゃんが残したんじゃない…?」
     
    「待てよ……Uってもしかして……」
     
    「………!!」
     
     
    憂のU……
     
     
    「…」
     
    「…え?な、何ですか皆さん…」キョロキョロ
     
    憂はみんなの視線が自分に集まってることに気づいた。
    それだけじゃない、みんなが憂から僅かに距離を取った。
    41 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:34:08.658 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-140)
    「私、梓ちゃんを殺すなんてそんなひどいことはしてません!!!!!!」
     
    「………」
     
    「ち、違うんです……私……ぐすっ」
     
    「……」
     
    「……うぅ…」
     
    あの唯でさえ、今は憂を疑っているのだ。憂はこの小さな部屋の中で大きな孤独を感じた 。

    さわ「ダイイングメッセージだけで憂ちゃんを犯人と決めつけるのは早いわよ」
     
    「…せ、先生」
     
    さわ「りっちゃん。事件の様子を詳しく聞かせてちょうだい?」
     
    「え…あ、はい…」
    42 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:34:49.871 ID:ikh7OyDx0.net (+24,+29,+0)
    犯人はさわちゃん
    43 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:37:01.897 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,+0)
    「私は一番先に部屋に入ったけど、あの風呂でのことが怖くて怖くて寝れなかったんだ」
     
    「そして11時頃かな?急に悲鳴が聞こえたから慌てて外に飛び出して」
     
    さわ「11時頃ね…」
     
    「私もすぐ部屋を出たらりっちゃんがいたから本当だよ」
     
    さわ「唯ちゃんも起きてたのね…なるほど」
     
    「そのあと唯が出てきて2人で悲鳴の聞こえた梓の部屋を開けようとしたんだけど」
     
    さわ「鍵がかかってて開かなかったわけね」

    「はい。そのうちみんなが起きてきて」
     
    さわ「ちょっと待って!ホントに梓ちゃんの部屋だったの?」
     
    「うん!ホントにあずにゃんの部屋だったよ!」
     
    さわ「そう…続けて」
     
    「ムギがマスターキーを持ってきてドアを開けたらここに…」

    さわ「血まみれの梓ちゃんが死んでいた…」
     
    「……あずにゃん」
    44 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:38:32 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-201)
    「そのあとさわちゃんが寝てる一階から悲鳴が聞こえたから… 」
     
    「みんなでさわちゃんを見に行ったんだよ……」
     
    「あの悲鳴が聞こえた時はまさかと思ったから……」
     
    さわ「なるほど…だから起きたらみんながあそこにいたのね…」
     
    「はい……」

    さわ「でもちょっと待って?私悲鳴なんか出してないわよ?」
     
    「確かに寝てたしな…」 
     
    「よくよく考えたらあれはさわちゃんの声とは少し違った気がする……」
     
    「まさか違う誰かが……」
     
    さわ「……どうしても梓ちゃんの部屋から目を反らしたかった……ってことかしら?」
     
    「な、なるほど…」
     
    「………」
    45 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:40:18.661 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-181)
    「しかしよく考えたらあの悲鳴でよく起きなかったなーさわちゃん」
     
    「いったい何本飲んだんですか?」
     
    「熟睡してたよね。りっちゃんがほっぺ叩いても起きないの!」
     
    さわ「………そういえばそうね…何でかしら? 私…ビール2本ごときで潰れるようなヤワじゃないわよ…」

    さわ「しかも…りっちゃんの話聞いた限りだとこれは……」
     
    さわ「密室殺人ね。しかもかなり練られた…」
     
    「密室殺人だと…?」
     
    「そんな…ありえません…」
     
    46 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:40:22.366 ID:iuZqWH8r0.net (+13,+23,+0)
    シェーン
    47 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:41:30.604 ID:ikh7OyDx0.net (+24,+29,-3)
    ムギの口調なんかおかしい
    48 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:42:57.379 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-214)
     
    さわ「唯ちゃん…この部屋の中に…最初誰がいた?」
     
    「え…?えーとあずにゃん?」
     
    さわ「…そう。この部屋には梓ちゃんの死体しかなかった…」
     
    さわ「つまり…密室を利用した不可能犯罪なのよ!」
     
    「……不可能犯罪…」
     
    さわ「ええ…あなた達は梓ちゃんの悲鳴を聞いて部屋に行ったのよね?」
     
    「は、はい…」
     
    「確かに声はあずにゃんだったよ!」
     
    さわ「やっぱり…」
    49 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:44:18.722 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-266)
    さわ「悲鳴がなく、ただ単に梓ちゃんの死体が密室にあっただけなら
        話はいくらでも繋げられるわ…」
     
    さわ「だけど梓ちゃんの悲鳴の後の密室殺人となると…私もお手上げね…」
     
    「そんな…」
     
    「ま、窓から逃げたりしたんじゃないでしょうか!」
     
    さわ「あり得るわね…でも…」チラッ
     
    ビュオオォッ
     
    さわ「…この吹雪の中、身を投げ出すのは自殺行為ね…」

    「…それにしてもあずにゃん…」チラッ
     
    「右側頭部を金属バットで殴られてる…」
     
    「うぅ…こんな…」
     
    さわ「……凶器はバット…。即死かは分からないけど…一撃のようね……」
     
    「梓ちゃん……」
    50 : 以下、?ちゃんね - 2020/07/30(木) 00:46:15.396 ID:q1dn044g0.net (+65,+30,-186)
    「このバットが…」スッ
     
    「唯!凶器には触らないの!指紋がつくわ」
     
    「あ…そっか…」
     
    さわ(最も…こんな密室を作り出す犯人…指紋なんてつけてるわけないわね…)
     
    さわ「Uのダイイングメッセージ…」
     
    「…」
     
    さわ「謎の悲鳴…」
     
    「……」
     
    さわ「そして完璧ともいえる密室……」
     
    「……」
     
    さわ「…警察を呼びなさい澪ちゃん!」
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