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    元スレ男「俺は壁ドンのプロフェッショナル」ドンッ 道ゆく女ども「キャーッ! ステキーッ! 抱いて!」

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    1 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:05:11.433 ID:HjIlH8XS0.net (+125,+30,-119)
    第一話『プロ壁ドン師』



    ―駅前―

    助手「所長、待ち合わせ時刻を10分過ぎました」

    「依頼人、遅いな……なにやってんだ」

    「仕方ない、ここらへんにある壁でウォーミングアップしとくか」

    ドンッ

    すると――

    「キャーキャーッ!」 「ステキーッ!」 「抱いてーっ!」

    助手「壁を手でドンと叩くだけでこれほど騒がれるとは、さすがですね」

    「俺は壁ドンのプロフェッショナルだからな」
    2 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:08:39.234 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-102)
    助手「ただし……」

    「…………」パッ

    「あれ?」 「よく見たら全然いい男じゃないじゃん」 「行こ行こ」

    ザッザッ…

    助手「効果があるのは、壁に手をつけてる間だけですけど」

    「うるさい」

    タタタッ

    青年「お待たせしましたー! あなたがプロ壁ドン師さんですか?」

    「ああ、そうだ」

    「時間はきっちり守った方がいいよ。取り返しのつかないことになることもある」

    青年「すいません。さっそく、僕のアパートにご案内します!」
    3 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:11:33.843 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-99)
    ―アパート―

    ゴチャッ…

    青年「ちょっと散らかってますけど……」

    「これがちょっと? 足の踏み場がないんだけど……」

    助手「よろしければ、片付けましょうか?」

    青年「へ、いいんですか? お願いします」

    助手「では」シュババババッ

    キラキラ…

    青年「あっという間に……!」

    「俺の助手は優秀だからな」
    4 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:14:27.286 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-195)
    「依頼内容は……うるさい隣人をどうにかして欲しいということだったけど」

    青年「そうなんです」

    青年「大音量で音楽を聴くわ、テレビの音も大きいわで、毎日毎日ホントうるさいんですよ」

    「隣人に文句をいったことは?」

    青年「いや、ないです。実は会ったこともありません」

    「どうして?」

    青年「だってほら、隣人トラブルとか怖いじゃないですか」

    青年「文句いったら、逆ギレされたり、下手したら殺されたり……」

    助手「たまにニュースでありますね」

    青年「だから、ここはプロの壁ドン師さんに穏便に解決してもらおうと……」

    「うんうん、いい判断だ。この俺に任せなさい」
    5 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:17:33.571 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-70)
    「こういうケースで使う壁ドンにも色々あって……」

    「『静かにさせる壁ドン』『反省させる壁ドン』『謝りに来させる壁ドン』とあるけど、どれがいい?」

    青年「じゃあ……全部で!」

    「なかなか欲張るね、君も」

    青年「へへへ……」

    「じゃあ隣人がうるさくなったら始めよう」
    6 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:20:08.068 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-62)
    隣の部屋から――

    <ワハハハハハ… アハハハハ…

    <ツギノモンダイデス!

    <セイカーイ!

    青年「あ、ほら! テレビをこんな大音量で! 全くやんなっちゃいますよ」

    「なるほど、これを毎日やられたら辛いものがあるな」

    助手「…………」

    「じゃ、壁ドン始めるか」
    7 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:23:10.558 ID:HjIlH8XS0.net (+90,+30,-60)
    「…………」スゥ…

    ドンドンドンッ!

    ドドドドンッ! ドンドンッ! ドンッ!

    ドンッ! ドンッ! ドンッ!



    青年(これが……プロの壁ドン!)

    青年(やってることはただの壁叩きなのに、まるで一流の太鼓叩きを見てるような……ッ!)
    8 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:24:09.111 ID:6uJUGw8nr.net (+13,+23,+0)
    叩くねえ
    9 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:26:39.963 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-120)
    「これでよし、と」

    青年「どのくらいで効果が出るでしょうか?」

    「すぐ出るよ」

    シーン…

    「ほら静かになった。きっと今頃反省してるだろう」

    青年「おおっ!」

    「さて、そろそろ――」

    ピンポーン

    「謝りに来た」

    青年「もう!?」

    「せっかくの機会だ。今まで迷惑かけられた分、ビシッといってやれよ」

    青年「は、はいっ!」
    10 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:29:21.478 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-124)
    青年「はい」ガチャッ

    隣人「あのー、今までうるさかったですよね? 本当にすいませんでした!」

    青年(え、女の人だったの? しかも結構可愛い……)

    隣人「これからは気をつけますので……」

    青年「いえいえ! ぜーんぜん気にしてませんから! 僕の心はプールよりも広いんで!」

    「おいおい」

    (相手が女だと分かったとたん……まったく。だけど気持ちは分かる)

    助手「あの、よろしいでしょうか」

    隣人「え?」
    11 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:32:52.109 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-192)
    助手「あなたがテレビや音楽を大きな音で聴くのは……もしかして耳がよく聞こえないからでは?」

    隣人「! そうなんです……よく分かりましたね」

    隣人「だけど、病院に行ってもイマイチよくならなくて……」

    助手「でしたら、うちの所長が解決できるかもしれません」

    「おっ、そういうことか! さすが助手ちゃん! よく気づいたな!」

    青年「どういうことです?」

    「鼓膜も、耳の中に張り付いてるうす~い“壁”といえる」

    「だから俺が耳たぶを叩いて、振動で鼓膜を“壁ドン”してやれば――」
    12 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:36:20.916 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-172)
    ……

    隣人「あっ、よく聞こえるようになりました! まるで雲が晴れたような……」

    「ま……俺にかかればこんなとこだ。念のため、もう一度耳鼻科に行くことをオススメするけどな」

    隣人「そうします! ありがとうございます!」

    隣人「今まで本当にすいませんでした……!」

    青年「いやいや、そういう事情があったなら仕方ないよ」

    隣人「いえ、散々ご迷惑をかけたんですから、今度ご飯でも……」

    青年「え、いいの!?」

    「…………」

    「いいムードになってやがる。料金は後で貰うとして、俺らはひとまずここらで退散するか」

    助手「そうですね」
    13 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:39:26.445 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-107)
    「いやー、よかったよかった。今日も俺の壁ドンは大成功だ」

    助手「ええ」

    「なのに……」ドンッ

    助手「…………」

    「なぜかお前には、俺の壁ドンが効かないんだよな……なんで?」

    助手「壁ドンを万能だと思わないことですね」

    「うぐぐ……だけど、そのちょいと寂しい壁みたいな胸にドンしたら効くかも……なーんて」

    助手「腕ポキされたいですか?」

    「す、すみませんでしたぁっ!」





    ―おわり―
    14 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:41:02.765 ID:6uJUGw8nr.net (-9,+0,+0)
    15 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:42:38.995 ID:JW/1C8n4a.net (-14,+0,+0)
    16 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:44:32.946 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-120)
    第二話『オーケストラ』



    ―事務所―

    助手「所長、お手紙です」

    「これは……」ガサッ

    助手「どなたからですか?」

    「ある小さな楽団の団長さんだ」

    「昔、この人がプライベートの音響室を作る時、壁ドンで音の反響をチェックしたことがあってさ」

    「今度この人の楽団がコンサートやるらしい。チケットくれたし……一緒に行かないか?」

    助手「音楽鑑賞は好きですし、かまいませんよ」
    17 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:46:18.699 ID:/V9dr7v8r.net (+19,+29,-14)
    僕らは位置について…
    18 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:47:41.956 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-74)
    ―コンサートホール―

    「お久しぶりです」

    団長「おおっ、来て下さいましたか」

    助手「助手です、はじめまして」

    団長「はじめまして。お越し下さってありがとうございます」

    「今日の演奏、楽しみにしていますよ」

    団長「ええ、最高の曲をお届けしますよ。ごゆっくりお楽しみ下さい」
    19 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:50:52.446 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-102)
    ところが――

    ザワザワ…

    「楽団の様子がおかしいな」

    助手「何かあったようですね」

    「すみません、どうかしたんですか?」

    団長「それが……ティンパニーの担当者が急病で倒れてしまって……」

    団長「参った……今日やる曲はティンパニーがないと締まらないものばかりだ……」

    「それはまずいですね……」

    助手「あの、よろしいでしょうか」

    団長「なんでしょう?」
    20 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:53:35.116 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-103)
    助手「ティンパニーって打楽器ですよね」

    団長「ええ、そうですが」

    助手「でしたら、所長が代わりをやったらどうです?」

    「へ!?」

    「いやいやいや、無理だろ! できっこない! 俺、楽器なんかやったこと――」

    助手「楽器じゃなくて、壁でやればいいんですよ」

    「えええええ!?」
    21 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:56:24.221 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-129)
    「だけど、まさかコンサートホールの壁を叩くわけにもいかないだろ」

    助手「ちゃんと折り畳み式の壁を持ってきています。いい音が出るやつを」

    「準備よすぎ……」

    団長「あなたの壁ドンの実力は知っています! ぜひお願いできませんか!?」

    「ちょっ、正気ですか!?」

    団長「もちろんお礼はしますし、失敗しても責任は問いませんので……」

    助手「所長ならできますよ。壁ドンのプロフェッショナルなんですから」

    「むむむ……」

    「よーし、やったるかぁ!」

    助手(すぐ乗りますね、この人は)
    22 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 21:59:26.560 ID:HjIlH8XS0.net (+90,+30,-31)
    団長「大変長らくお待たせいたしました!」

    団長「ただいまより、我が楽団のコンサートを開始いたします!」





    パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ…
    23 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:01:05.202 ID:HjIlH8XS0.net (+94,+29,-79)
    演奏が始まった。

    ~♪ ~♪ ~♪ ~♪

    ジャジャジャーン! ジャジャジャーン!



    (そろそろ俺の出番だな)

    ドンドンドドドン! ドドドンドンドコドン! ドンドンドンドンドンドン!

    ドンドンドンドン! ドドドドドドドドン! ドンドンドコドコドン!



    助手(ふふっ……やるじゃないですか)

    …………

    ……
    24 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:03:11.658 ID:HjIlH8XS0.net (+88,+30,-48)
    パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ…





    助手「よかったですよ。私、所長を見直しました」

    「いやー、俺もまさかあそこまでやれるとは思わなかった。火事場の馬鹿力だな」

    助手(ただし……)
    25 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:06:11.621 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-82)
    団長「少しの練習であそこまで叩けるなんて、さすが壁ドンのプロですな!」

    団長「あなたには才能がある! ぜひうちの楽団に! ――ぜひ!」

    「いや、俺はあくまで壁ドン師なんで……今日はホントたまたまのマグレで……」

    助手「しばらく、団長さんがうちの事務所のドアを叩く日々が続くかもしれませんね」





    ―おわり―
    26 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:10:13.622 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-124)
    第三話『壁ドン師の休日』



    街中にて――

    青年「あっ、偶然ですね!」

    「君はいつぞやの……彼女とはどうだ?」

    青年「上手くいってますよ~、毎日イチャイチャしてます」

    (ちっ、聞くんじゃなかった)

    青年「壁ドン師さんは……今日はお仕事ですか?」

    「いや、今日は休日でね。街をぶらぶらしてたんだ」

    青年「よかったら、“壁ドン師の休日”がどんなものか、見学させてもらってもいいですか?」

    「いいとも」
    27 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:12:13.681 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-90)
    パントマイマー「…………」スッスッ



    青年「あ、路上でパントマイムやってますよ。すごいなぁ、ホントに透明な壁があるみたいだ」

    「じゃあ俺も参加させてもらおうかな」

    青年「え、パントマイムできるんですか?」

    「壁を作るパントマイムはできないが……」
    28 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:15:06.427 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-74)
    パントマイマー「…………」スッスッ

    「壁ドンはできる」ドンドン

    青年「!?」

    パントマイマー「…………」スッスッスッ

    「…………」ドンドンドン

    青年(パントマイムの壁に壁ドンしてる……! どこから音出てるんだ……!?)

    スッスッスッ… ドンドンドン…
    29 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:16:22.765 ID:6uJUGw8nr.net (+24,+29,-3)
    これがプロの技か…
    30 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:18:35.540 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-74)
    「ふぅー、いい訓練になった」

    「今日も楽しかったよ。またやろうな」

    パントマイマー「…………」バイバイ

    「じゃ、行くか」

    青年「今日もってことは、普段からやってるんですか?」

    「彼とはもう五年ぐらいの付き合いかな」

    青年「壁を作る人と叩く人。類は友を呼ぶってやつですか……」
    31 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:21:25.114 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-61)
    外国人「エクスキューズミー」

    青年「え!? ハ、ハロー……」

    外国人「ペラペラペーラ、ペラペーラ」

    外国人「ペペラペラペラ、ペラペーラ、ペララペラララララ、ペラララペララ、ペラリーノ」

    青年(全然分からない……どうしよう……)

    青年「ア、アイキャントスピーク……」

    「俺に任せろ」
    32 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:24:24.967 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-49)
    「ここにちょうどいい壁があるな」

    「…………」ドンドンドン

    外国人「Oh!」

    「…………」ドンドンドンドン

    外国人「Yes! Yes!」

    「…………」ドンッ!

    外国人「センキュー!」

    「ユアウェルカム」

    ガシッ!

    青年(壁ドンで“言葉の壁”を越えた……!)
    33 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:28:22.990 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-124)
    青年「壁ドン師は休日も壁ドンしてるんですね」

    「武道家は日常が鍛錬っていうだろ? 壁ドン師は日常が壁ドンなのさ」

    青年「なるほど……すごいなぁ……」

    「ん」

    青年「あれは助手さん……」



    助手「…………」スタスタ



    「そういや彼女が普段何してるかは、俺もよく知らないんだよな」

    青年「だったらどこに行くか、ちょっとつけてみませんか?」

    「面白そうだな……やってみるか」
    34 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:32:27.862 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-104)
    ……

    インストラクター「では胸を大きくする体操を始めまーす。ワンツー、ワンツー」グッグッ

    助手「ワンツー、ワンツー」グッグッ



    「…………ッ!」

    「いいか、このことは胸の中にしまっておくんだぞ! バレたら腕ポキじゃすまねえ!」

    青年「は、はいっ! もちろんです!」





    ―おわり―
    35 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:37:15.723 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-63)
    第四話『壁ドンで健康になろう』



    ―事務所―

    助手「所長、お茶です」ドンッ

    「あ、ありがとう」

    (壁ドンならぬ、お茶ドンか……今日は朝から機嫌悪いな)

    (まさか、こないだのことがバレたんじゃないだろうな……)

    助手「所長、お客様です」

    「おう、分かった」
    36 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:40:17.916 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-126)
    中年「このところ、胃がムカムカして……」

    「ふむふむ」

    「では、胃の壁に壁ドンしましょう」

    「せぇの!」ドンッ!

    中年「うっ!」

    中年「おおっ、胃がスッキリしました! ありがとうございます!」

    「お大事にどうぞー」

    (この通り、壁ドンは健康増進にも役立つ)
    37 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:43:13.126 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-93)
    外へ出る二人。

    スタスタ…

    「なあ、今日はどうしたんだよ?」

    助手「何がです?」

    「さっきからずっと機嫌悪いじゃないか」

    助手「そんなことありませんよ」

    「もしかしたら、あの日?」

    助手「腕ポキされたいですか?」

    「ごめん、悪かった」



    会社員「う、ううう……」



    (人がうずくまってる……!)
    38 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:46:19.259 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-131)
    会社員「お、お腹が……!」

    助手「汗がすごいですね。救急車を呼びますか?」

    「ちょっと俺に触らせてみろ」

    「ふむ……」モゾ…

    会社員「い、痛い……!」

    「あんた、足は速いか?」

    会社員「それなりには……」

    「そうか。だったら、俺があんたのお腹を叩いたら、すぐ向こうのコンビニに走れ」

    会社員「…………?」
    39 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:49:27.349 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-77)
    「せぇの」ドンッ!

    会社員「!」ビクビクッ

    会社員「あ……」

    「走れ!」

    会社員「で……出るぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!」

    タタタタタッ…



    「腸壁にえらくこびりついてたからな……あれじゃ腹が痛くなるわけだ」

    「間に合えばいいが……」
    40 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:51:30.246 ID:HjIlH8XS0.net (+90,+30,-37)
    助手「所長」

    「ん?」

    助手「今の……私にもやってもらえないでしょうか」

    「え」

    (今日ずっと不機嫌だったのって、もしかして……)





    ―おわり―
    41 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:53:22.937 ID:iC1rx4elr.net (+9,+24,+0)
    いいね
    42 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:55:32.053 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-66)
    第五話『壁ドン師vs格闘家』



    ―事務所―

    トレーナー「……というわけなのです」

    「ふむふむ、若手有望株の格闘家が、壁にぶつかっていると……」

    トレーナー「はい、なんとか壁を壊してやりたいのです」

    「やってみましょう」
    43 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 22:58:24.448 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-128)
    ―ジム―

    格闘家「シッ、シシッ!」ボスッ! ボスボスッ!

    (こいつか……)

    トレーナー「おい! 今日は壁ドン師の方を連れてきた!」

    格闘家「マジで連れてきたんすか? いっときますけど、俺は壁になんかぶつかっちゃいませんよ!」

    格闘家「試合だってちゃんと勝ってるじゃないですか!」

    トレーナー「だが、こないだの試合は格下相手に判定でやっとだったじゃないか!」

    トレーナー「このままじゃ……」

    格闘家「うるっせえなぁ! 俺は俺のやりたいようにやるんだ!」

    「まあまあ、話だけでも聞いてくれ」

    格闘家「ちっ……」
    44 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 23:02:04.864 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-65)
    「例のものを」

    助手「はい」

    格闘家「なんだこりゃ……? 壁?」

    「ここに二つの壁がある。両方とも同じ材質の全く同じ壁だ」

    「今から俺たち二人で、どっちが少ない打撃数で壁を壊せるか、勝負しないか?」

    格闘家「おもしれえ……!」
    45 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 23:05:32.274 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-80)
    格闘家「じゃあ、まず俺から行くぜ」

    助手「どちらの壁にします?」

    格闘家「俺はこっちだ!」

    格闘家「オラッ! オラオラッ! オラッ!」

    ドカッ! バキッ! ドゴッ!

    格闘家「オラァッ!」

    ドゴォンッ!!!

    パラパラ…

    格闘家「どうだァ!? 粉砕してやったぜ!」

    「じゃあ次は俺だな」
    46 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 23:08:07.617 ID:HjIlH8XS0.net (+90,+30,-43)
    格闘家(こんな貧弱そうな細腕野郎じゃ、何発叩いても……)

    「…………」スゥ…

    「ふんっ!」

    ドンッ!

    ピシピシピシ…

    ボゴォン!

    格闘家「――――ッ!?」
    47 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 23:10:22.433 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-88)
    格闘家「な、なんで……!? たった一撃で……」

    格闘家「イカサマだ、こんなのイカサマだ! そっちが用意したんだしよ!」

    助手「イカサマではありませんよ。両方とも同じ壁です」

    格闘家「う……!」

    「あんたはただ力任せに壁をブッ叩いただけ」

    「俺はよーく壁を観察して脆いところを的確に突いた。その差が出たんだ」
    48 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 23:13:32.512 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-79)
    格闘家「くうっ……! こんな素人に負けるなんて……」

    格闘家「目が覚めたよ……トレーナー……」

    格闘家「近頃、俺のファイトが雑になってたのは分かってた……。もう一度やり直すよ……」

    トレーナー「おおっ……!」

    助手「あの、よろしいでしょうか」

    格闘家「え?」

    助手「サイン……ください」サッ

    格闘家「は、はい」

    (ファンだったのか……)
    49 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 23:15:00.936 ID:3iDkfgFSr.net (+24,+29,+0)
    助手ちゃん可愛い
    50 : 以下、?ちゃんね - 2020/01/15(水) 23:17:05.580 ID:HjIlH8XS0.net (+95,+30,-76)
    格闘家「壁ドン師さん、頼みがある!」

    「なんです?」

    格闘家「ちょっとだけでいい、俺とスパーリングしてくれないか?」

    「え!?」

    格闘家「もちろん、そっちは防具つけていいから! あんたの打撃を体感したいんだ!」

    「いや、あの……ちょっと……」

    助手「頑張って下さい」ニコッ

    「滅多に見せないすごいいい笑顔!」
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