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    元スレ不良女「調子に乗ってんじゃあぁねえええぞッ!」

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    1 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 14:25:41.036 ID:BpTp+/TU0.net (+125,+30,-126)
    「はぁ……」

     私立ニルバーナ学院ッ!
     そこは超能力者の養成・育成を目的とした学校であるッ!

    生徒「おい、どけよFランッ!」ドン!

    「痛ッ!」

    「はぁ……」

     入学した生徒は予め実施された試験によりランク分け(クラス分け)されるッ!
     そして、そう――この男は最低のFクラス、その一人だったのだ! 

    「やっぱり俺には向いてないのかなぁ……」
    2 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 14:26:09.307 ID:1A34sg5+a.net (+14,+29,-11)
    あけび
    3 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 14:26:39.031 ID:S+skI2vta.net (+0,+14,+0)
    びんた
    4 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 14:26:39.391 ID:O8W6+0zNd.net (+4,+19,+0)
    ビール
    5 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 14:32:10.223 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,-215)
    (このクラスは……はっきり言って異常だ)

     ワイワイ ガヤガヤ

    (俺も人のことは言えないけど――)

    クラスメイト「この漫画おもしれぇんだよ!」

    (何の意欲もなく)

    クラスメイト「ねぇー、今度の試験まじダルいんだけど」

    (向上心もなく)

    クラスメイト「ってか、ぶっちゃけ俺たちって無理なんじゃね?」

    (怠惰で溢れかえっている)

    (そしてそんな潮流に呑まれる俺自身も――)

    「はぁ……」

    不良「――ッ」ガラッ

    「あ、女さん……」

    (今日も一段と怖いなぁ)

    不良「んだよ」

    「ひっ……!」

    「お、おはよう……」

    不良「……」

    不良「ああ」
    6 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 14:39:44.278 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,-182)
    (そんな最低クラス、通称『Fラン』の中で、異彩を放つ人間が一人いる)

    不良「……」

    (それがこの女さんだ)

    (異彩というか――ただならぬオーラというか)

    (何故こんな最低クラスにいるのだろうか)

    (そんな疑問が自然と沸いてきたほどだ)

    (本人は『適当にやった』らしく、その結果こんなクラスに振り分けられたとか)

    (もしくは『アタシの能力は地味だからな』とも言っていた)

    (超能力というと魔法のような人智を超えた力を想像する者が多い中で、女さんの能力は地味なタイプだから――)

    (という理由だとも言っていたけれど)

    (しかし、この女さんはただならぬオーラを纏っていて)

    (出来そこないの俺には、とても恰好よく見えた)
    7 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 14:43:52.837 ID:iiBj4ioad.net (-3,+6,+0)
    続き
    8 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 14:46:34.480 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,-141)
    (誰しも少なからず持っている『自分は他の人間とは違う』という自負心)

    (例に漏れず、もちろん俺も持っていた)

    (しかし、それはただの『井の中の蛙』だったわけだ――)

    (海という存在を知らぬまま、大海原に漂流した有象無象の一人)

    (世間一般で言う『愚か者』というわけだ)

    風紀委員「持ち物検査ァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

    風紀委員「持ち物検査の時間だよおおおおおおおおおおおん!!!!」

    (そして――愚か者や弱者は、いつの時代も搾取や使役、隷属の対象となる)
    9 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 14:47:15.180 ID:Je2KKwHp0.net (+20,+30,-48)
    「ちなみに俺の能力は無限射精だ」

    「一見すると上等な能力に見える」

    「だが、一度発動すると脱水症状で失神するまで止まらない」

    「コントロール不可能な欠陥能力さ…」
    10 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 14:55:06.970 ID:iiBj4ioad.net (+9,+19,+0)
    おい
    11 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 14:55:51.351 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,-191)
    風紀委員「さーて、お前ら一列に並べッ!」

    クラスメイト「やべぇよ……。やべぇよ……」

    風紀委員「さぁて――おっ、『ワ○ピース』最新刊じゃねぇかッ!」

    風紀委員「こんなの持ち込んでいいと思ってるのかなァ?」

    クラスメイト「だ、だって――○○先輩もッ!」

    風紀委員「うるせぇえええええええええええんだよぉッ!!!!」ドスッ!

    クラスメイト「カハッ――」

    風紀委員「○○先輩だぁ!? そいつぁ確かCランクだよなぁ!?」

    (この学院は能力値によってクラスが分かれる)

    風紀委員「お前らFランに自由なんてもんはねぇええええええええええええんだよおおおおおお!!!!」

    (そう――この学院は競争主義であり)

    (ランクが下がるごとに、蔑みの対象となる)

    (こと、Fランクに至っては……)

    風紀委員「お前らには『だって』も『だけど』もねぇええええええええええんだよお!!!!」

    風紀委員「フリーダムもリバティも存在しねえッ!」

    (Fランクに至っては、このように人権すらも危ういのだ)
    12 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 15:02:04.006 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,-116)
    風紀委員「というわけでぇっ、こいつは俺がボッシューするぜぇっ!」

    クラスメイト「そ、そんなっ――」

    (そんな超競争社会の学院)

    (教師陣もそんな『弱肉強食』を指針としているため、これらの行為を半ば黙認している状態である)

    (弱肉強食……。いつの時代も変わらないこの世の理)

    (日常のように繰り返される惨状)

    風紀委員「さーて、そんじゃ次はァ――」

    不良「おい」

    「――ッ!?」
    13 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 15:11:46.968 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,+0)
    「お、女さん!?」

    風紀委員「なんだァ!?」

    風紀委員「なんか聞こえたなァ?」

    不良「そこの刈り上げデブ」

    風紀委員「……」

    風紀委員「てめぇ、まさかこの俺を、風紀委員のこの俺を侮辱したのかァ……?」

    不良「いつもより早めに登校してみたらこのザマとは」

    不良「朝っぱらからうるせぇえええええええんだよッ」

    「お、女さんまずいって……!!」

    (この人たちは風紀委員なんだよ!?)

    (いわば憲兵や秘密警察と同じような恐るべき存在ッ!!)

    (そんな人たちに逆らったら――)

    不良「……」

    不良「アタシはうるせぇ奴が嫌いなんだよ」

    不良「失せろ」

    風紀委員「……ッ!!」

    風紀委員「この俺に、風紀委員に逆らうとはなァ!!」

    風紀委員「Fランクの分際でッ!!」

    不良「ランクもクソも関係ねぇッ!!」

    不良「ぶーぶーぶーぶーうるせぇんだよ豚野郎ォッ!!」

    不良「ここは養豚場じゃあぁねぇッ!」

    風紀委員「な、なん……だと……!!」

    (や、ヤバイッ!!)

    風紀委員「て、でめぇ……!!」

    風紀委員「殺す――」

    (まずいッ!!)
    14 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 15:15:40.605 ID:cxZGcoiha.net (+24,+29,-2)
    最後までちゃんと書けよ
    出来ないならやめろ
    15 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 15:21:29.750 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,-258)
    風紀委員「死ねえええええええええええええええええッ!!」

    不良「……」

    (くそッ!)

     バキッ!!

    風紀委員「なッ……!?」

    不良「――ッ!?」

    「くっ……!」

    風紀委員(この男)

    不良(アタシの身代わりになった!?)

    「お、女の人に手を上げるなんて……!!」

    風紀委員「てめぇ……」

    (こ、怖ッ!!)

    「ど、どうかこの俺で勘弁して下さいッ!!」

    不良「お、お前ッ!?」

    風紀委員「分かったよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

     ドスンッ!!

    「――ぐふっ」

    風紀委員「この掃き溜めのクズどもがぁッ!」

    風紀委員「そこのクソ女――てめーの顔はしっかり覚えたぜ」

    風紀委員「今日はそこのヒョロヒョロ男の謝罪に免じて許してやる」

    風紀委員「次、何かあったら――そのときはたっぷり可愛がってやるからなぁッ!」

     キーンコーンカーン

    風紀委員「ちっ……! それじゃ行くかァ……。覚えてろよ」
    16 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 15:32:27.148 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,+0)
    [保健室]

    不良「おい」

    「あはは……。ごめんね女さん」

    「手当てまでしてもらって――ありがとう」

    「だけど、もう本当に大丈夫だから……」

    不良「おい」

    「……?」

    不良「どうしてアタシを庇った?」

    「……」

    不良「アタシだったらあんな豚野郎――」

    「ただ、そうしたかっただけさ」

    不良「……ッ!?」

    「俺も、風紀委員のやり方がずっと気に入らなかった」

    「でも、抵抗できずにいる」

    「そんな、弱い人間だ」

    不良「――ッ」

    「だから……。こうやって精一杯耐えることしかできない」

    「耐えることが抵抗になると……そう信じることしかできない」

    「弱い男なんだ」

    不良「……」

    「不幸中の幸いっていうか……俺は普通の人間より丈夫なんだ」

    「それが、この俺の能力だ」

    「超スピードで回復するとか、そういう立派なものでもないんだけどね……。はは……」

    不良「切れてる」

    「え?」

    不良「絆創膏貼ってやるよ――こっちこい」

    「……」

    「ありがとう」
    17 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 15:44:44.048 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,+0)
    (超能力――一般的には『ニルヴァーナ』と呼ばれている)

    (ニルヴァーナとは涅槃のことであり、涅槃とは仏教用語で云々……)

    (つまり、おおざっぱに言うならば悟りを開いた状態。ある境地に達した状態)

    (その『境地』こそが超能力であり、そんな由来があって人は超能力を『ニルヴァーナ』と言う)

    (ニルヴァーナには大小様々なものがあり……)

    (傷の治癒、瞬間移動や身体能力の強化、炎や水の使役、空間操作などなど)

    (そして俺のニルヴァーナは身体能力の強化にあたるもので)

    (体が頑丈なだけ――そう、頑丈なだけだ)

    (頑丈なだけであり、傷はできる)

    (そして、瞬間的に治癒するわけでもないので限度があり)

    (攻撃を受け続ければもちろんお陀仏だ)

    (そんな、使えない能力なのである)

    不良「これでよし――」

    「あ、ありがとう……」

    不良「あの……」

    「……?」

    不良「その……。す、すまなかったな」

    不良「アタシなんかのために……」

    不良「ありがとう」

    「そ、そんな……」

    不良「それに――アタシのことを『女』だなんて」ゴニョゴニョ

    「えっ?」

    不良「な、なんでもねぇよ難聴野郎ォッ!」ドン!

    「グハッ……」チーン

    不良「あっ――す、すまねぇ!」
    18 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 15:49:26.819 ID:iiBj4ioad.net (-28,-18,+0)
    はよ
    19 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 15:53:36.538 ID:dxmpQgFY0.net (+10,+20,-11)
    あくしろよ
    20 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 15:54:20.266 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,-296)
    不良「それにしても、あいつらマジで許せねぇな」

    「……」

    不良「ぶっ飛ばして――」

    「駄目だよ」

    不良「どうしてだ!?」

    不良「おめぇ……。男ッ!!」

    不良「やられっ放しでいいのかよ!! おめぇ男だろうがッ!!」

    不良「キ○タマついてんのかよォッ!!」

    「……」

    「泣く子も黙る風紀委員」

    不良「……ッ!?」

    「風紀委員の上には『悪魔も逃げ出す生徒会』があるッ……!」

    「そんな奴らに逆らったら……」

    「例え俺たちが絶対的に正しかったとしてもッ!」

    「俺たちが『悪』とされてッ」

    「裁かれてしまうんだッ!!」

    「どんなに強い人間だろうと……。狩りを熟知した狼の群れには敵わない」

    「残念ながら……俺たちは耐えるしかないんだ」

    「もしくは、自分が上のクラスへ上がるしかない」
    21 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 16:01:58.000 ID:iiBj4ioad.net (-28,-18,+0)
    はよ
    22 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 16:04:02.345 ID:dxmpQgFY0.net (-8,+1,+0)
    あく
    23 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 16:05:38.678 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,+0)
    不良「わかんねぇよ」

    「――ッ!?」

    不良「耐えること――だと?」

    不良「それでてめぇの自由が縛られたら元も子もねぇじゃねぇかッ!!」

    不良「てめぇは何のために生まれてきたんだよ」

    「――ッ!!」

    「……」

    「女さん――それは余裕がある人間の思考だよ」

    不良「……ッ!!」

    不良「んだとコラァ!」

    「それは力を持っていて余裕がある人間だけが言える文句だよ」

    「狩られる動物は所詮狩られる動物のままだ……」

    不良「ちげぇよ……。違うッ!」

    不良「群れてなきゃ生きていけねぇんなら、それが強さって言うなら」

    不良「アタシは群れからはぐれた狼――一匹狼を目指す」

    不良「てめぇには幻滅した」

    不良「骨のある男だと思ったのに……」ガララ

    「お、女さんっ――」

    「……」
    24 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 16:13:52.889 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,-180)
    (女さんとは席が隣だけど)

    (あれからは口を聞いてくれなかった……)

    (これまでは盛んに会話していた――というわけでもないんだけどね)

    (はぁ……。俺って間違ってるのかなぁ)

     キーンコーン

    (放課後――帰るか)

    (そりゃ、俺だって強力な能力を持っていたら)

    (女さんの言うように、自由の為に戦ったかもしれない)

    (だけどこの能力じゃ――)

    (自分で言うのもなんだけど、自分でできる限りは努力しているつもりだ)

    (つもり……。つもりの時点で努力が足りないってことは分かってるさ)

    (だけど……どうすりゃいいんだよ)

    風紀委員「おい」

    「ひっ――」

    風紀委員「ちょいとツラ貸せやァ」

    「あ……」

    (これは――まずいっ!!)
    25 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 16:20:28.359 ID:kT8p+HLNK.net (+1,+16,-2)
    みてるぞ
    26 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 16:23:52.744 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,-243)
    「……」

    「いてぇ――」

    「あーあ」

    「面倒なことになった」ボロボロ

    「こんなはずじゃなかったのに――」

     [男の回想]

    風紀委員「おめぇ――気に入ったぜ!」

    「え!?」

    風紀委員「俺の舎弟にしてやってもいいぜぇ? 女を庇うとはなかなか骨のある男だ」

    「あ、あの……」

    風紀委員「お前にとっちゃ美味しい話だと思うけどなァ?」

    風紀委員「持ち物検査とか、おめぇの不正を見逃してやってもいいぜぇ?」

    「そ、それは……」

    風紀委員「ちなみに――おめぇに拒否権はねぇかんな」

    「えっ」

    風紀委員「ちょっとおめぇの金でコーラ買ってこいよ。ここじゃなくて新宿のコーラな」

    「え……」

    「そ、それは流石に――」

    風紀委員「んだとォッ!?」

     ドゴッ! バキッ!

    風紀委員「てめぇに拒否権はねぇッ!!」

     ドカッ!
    27 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 16:30:04.209 ID:iiBj4ioad.net (-14,-4,+0)
    まだか
    28 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 16:32:52.846 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,-276)
    風紀委員「はぁ……。分かったか?」

    風紀委員「今日からお前は俺の舎弟だ」

    風紀委員「明日1万円持ってこい」

    風紀委員「それで今日の分は許してやるよ」

    風紀委員「ちなみに――誰かにチクっても無駄だかんな」

    風紀委員「てめぇみたいなFランクのクズがどんな悲鳴を上げようとも」

    風紀委員「だれも聞いちゃくれねぇんだからよぉおおおおおおおおッ!!」

    風紀委員「ひゃっはあああああああああああああ!!!!」

    風紀委員「それじゃー頼んだぜ舎弟くぅんっ!」

     [回想終わり]

    「……」

    「うっ……。ううっ……」

    「凄く――凄く惨めな気分だッ!」

    ???「あの……。大丈夫ぅ?」

    「――ッ!?」

    「き、君は……」

    「君は、同じクラスの……」

    金髪「私は『金髪』よぉ」

    「金髪さん……。どうして……」

    金髪「あなたが倒れていたから」

    金髪「あらあら……。怪我しているじゃない……」

    金髪「ちょっと見せて?」

    「あっ……」
    29 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 16:35:55.603 ID:iiBj4ioad.net (-28,-18,+0)
    はよ
    30 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 16:40:06.600 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,-197)
    (金髪さん――)

    (俺と同じFクラスで、長くて鮮やかで綺麗な金髪を持つ女の子だ)

    (全てを優しく包みこむような、うっとりとした魅力を持ち)

    (スタイルは良く、男子からはもちろん女子からも人気がある)

    (みんなの姉のような人――そんな印象)

    金髪「これで良し――っと」

    「ごめん……。また手当てしてもらっちゃって」

    金髪「また?」

    「いや……! なんでもないごめんっ!」

    (そうだ、俺――今日は厄日だなぁ)

    金髪「あの……。男くん、もしかして」

    金髪「先輩や誰かにやられたの……?」

    「そ、そんなことはないよッ!!」

    「そ、それじゃ……。じゃーねっ!」

    金髪「あ、男くんっ!」
    31 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 16:44:26.176 ID:iiBj4ioad.net (+17,+27,+0)
    おそいぞ
    32 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 16:47:44.436 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,-173)
     [翌日]

    風紀委員「よーしいい子だ。ちゃんと持ってきたんだなァ?」

    「……」

    「あの、それが……。今月は仕送りが少なくて……。結構カツカツなんですよ……」

    風紀委員「……」

    風紀委員「あんだぁとぉ!?」

    (あー……。終わった)

    風紀委員「てめぇに拒否権はねーって言っただろうがァ!」

     バキッ

    風紀委員「てめぇはッ!」

     ドゴォッ

    風紀委員「俺の言いなりに」

     ドンッ

    風紀委員「なってりゃいいんだよォッ!!」

     ドカッ

    「う゛……。がは……」

    風紀委員「ちっ! 異常なまでに丈夫な奴だぜっ!」

    風紀委員「明日は必ず持ってこい! いいなァッ!?」

    「はぁ……。今日のところはこれで終わり……かな」
    33 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 16:53:48.803 ID:og+Lmq240.net (-9,+0,+0)
    ほしゅしゅ
    34 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 16:59:55.296 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,+0)
     [教室]

    「……」ボロボロ

    不良「……ッ!?」

    不良「お、男……!?」

    不良「おめぇ、またっ――」

    金髪「男くぅんっ!!」

    「あ、金髪さん……」

    金髪「どうしてこんな……!」

    金髪「保健室、行くよ?」

    不良「お、おいッ!」

    不良「ちょっと待てっ――」

     [保健室]

    金髪「保健医の先生、いないね……」

    金髪「見せて?」

    「ほんとにごめん……」

    不良「おい、お前」

    「……」

    不良「もしかして、あの豚野郎にやられたのか」

    「い、いや――」

    不良「なるほどな」

    不良「ぶっ飛ばしてやるぜ」

    「それは駄目だッ!!」

    不良「お前……」

    「駄目だ……。あの人たちに逆らったら」

    「女さんの身も危ないッ!」
    35 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 17:01:18.858 ID:oAEV3F750.net (-7,+7,+0)
    36 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 17:03:39.138 ID:0WSpwPHWK.net (+15,+25,-1)
    つまんねえよカス
    まとめ狙いかな
    37 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 17:08:28.608 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,+0)
    不良「そんなこと言ってられるかッ!」

    不良「てめぇには借りがある!」

    不良「そして、アタシはあいつらが気に食わないッ!」

    不良「今度こそは許さ――」

    「いいんだ!」

    不良「……」

    「いいんだ……。俺は……」

    「この通り、体だけは無駄に丈夫だからさっ! ははっ……」

    不良「男……」

    「あの人もその内飽きるだろうし、大丈夫だよ」

    「それまで耐えれば……」

    不良「耐える耐えるって……。てめぇはドMかよ……」

    金髪「――少しジッとしててね?」

    不良「……ッ!!」

    不良「金髪、てめぇ……」

    不良「治癒能力……。それがてめぇのニルヴァーナか」

    金髪「ええ……」

    (この前もそうだったけど――徐々に傷が治っていく)

    金髪「Fランクだからぁ、治癒速度は遅いけど……」

    金髪「でも、ないよりはマシでしょ?」

    「本当に……本当にありがとう」

    不良「……」

    金髪「でも――このままじゃまずいわ」

    金髪「なんとかしないと……男くんが……」

    「そ、それは……」

    不良「そうだ、アタシがぶっ飛ばしてくる」

    不良「それで全部解決するじゃねぇかっ!」
    38 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 17:10:10.249 ID:jJLcmhgr0.net (+12,+22,-2)
    みてるよ
    39 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 17:10:39.577 ID:dxmpQgFY0.net (+6,+16,-2)
    みてるぞ
    40 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 17:19:40.420 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,+0)
    「だから、それだけは駄目だって……」

    不良「どうしてだよッ!?」

    不良「アタシの力が信用できねぇのかッ?」

    「そういうわけじゃない」

    (まあ、それも多少はあるけど)

    「もしこれで女さんが目をつけられたら」

    不良「またぶっ飛ばすだけだッ」

    「あの人も言っていた――Fランクの俺たちの悲鳴は上の人間には聞こえないって」

    「もし上の人間に事実を曲げられて、俺たちが『悪』だとされてしまったなら」

    「最悪、この学院を辞めさせられるかもしれない」

    不良「でも……!」

    金髪「それじゃ、先生に――」

    「それも同じだ」

    「自分のことは自分でなんとかしろ」

    「それが教師陣共通の理念だ」

    「つまり……。勝てば官軍負ければ賊軍」

    「この世の摂理と同じ」

    金髪「じゃあ……男くんは……」

    「俺は……」

    「大丈夫だよ。さっきも言ったけど」

    「その内飽きると思うし」

    「いつも迷惑かけてごめんね――それじゃ、ありがとう」

    不良「お、おいッ!」
    41 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 17:19:40.864 ID:dxmpQgFY0.net (-8,+1,+0)
    あく
    42 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 17:25:39.717 ID:og+Lmq240.net (-9,+0,+0)
    ほしゅしゅ
    43 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 17:31:14.738 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,+0)
     [翌日]

    「……」

    風紀委員「連れてきました」

    ???「おう、ご苦労だ」

    (何だ? 今日はまだ殴られないぞ……?)

    「あの、あなたたちは……」

    アニキ「俺の名前は『風紀委員のカマイタチ』こと、『アニキ』だ」

    「そして僕は『カマイタチの弟分』こと、『弟』だっ」

    アニキ&弟「「二人合わせて」」

    アニキ&弟「「カマイタチブラザーズだッ!!」」

    「お……。あ、はい……」

    アニキ「それで、あいつから『おもしれぇ奴がいる』って聞いてな」

    「連れてきてもらったわけ」

    「は、はい……」

    (どういう目的だ?)

    アニキ「それで、君の能力は何だ?」

    「あ、あの……。身体能力の強化ですかね」

    「具体的には?」

    「体が……ちょこっと丈夫になるだけです」

    アニキ「ぷ」

    「アッハッハッハッ!」
    44 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 17:37:10.472 ID:dxmpQgFY0.net (-8,+1,+0)
    あく
    45 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 17:39:24.307 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,+0)
    アニキ「こりゃー愉快だっ!」

    「確かに面白いっ!」

    「……」

    アニキ「分かった分かった」

    「それじゃ、帰っていいよ?」

    「――ッ!?」

    (どういうことだ!?)

    風紀委員「あ、アニキッ!?」

    風紀委員「こ、こいつはさっき申し上げた通り……生意気な奴でして……!」

    アニキ「……」

    「まぁまぁ」

    アニキ「君、うちの部下が迷惑かけたね」

    「……!?」

    風紀委員「あ、アニキッ!?」

    アニキ「今後、もしこいつが君に手を出したら――すぐに俺か弟へ言ってくれ」

    「うん」

    風紀委員「えっ――えっ!?」

    アニキ「もう君に迷惑をかけない……。すまなかった」

    「それじゃ、帰っていいよー。ごめんねー」

    「は……はい」

    (どういうことだッ!?)

    アニキ「気を付けて帰れよぉー」

    「気を付けて……ねっ。ふふっ」
    46 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 17:47:55.649 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,-279)
    (あれから数日――俺は風紀委員の先輩から嫌がらせを受けることはなくなった)

    (どういうわけか知らないが……。やはり耐えるしかないのだ)

    (それが俺の能力なのだから……)

    「あ、女さん――おはよう」

    不良「……」

    「女さん?」

    不良「ん?」

    不良「あ、ああ……」

    (どうしたんだ?)

    不良「お前、もう大丈夫なのか?」

    「……?」

    「う、うん……。もう大丈夫だよ」

    不良「そうか……。そりゃー良かった」

    不良「ところで――」

    「……?」

    不良「あの巨乳女、今日は休みか?」

    「きょ、巨乳っ!?」

    不良「金髪女のことだよ」

    「お、おう……」

    「そういえば……。いつもはもう来ている時間だけど」

    「金髪さん……。まだ来てないね」

     ピロン♪

    「――ッ!?」
    47 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 17:51:59.978 ID:og+Lmq240.net (-4,+5,+0)
    ほしゅ
    48 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 17:57:18.955 ID:BpTp+/TU0.net (+93,+30,-288)
    (俺のスマホ――何だ!?)

    「金髪さんから……?」

    不良「巨乳女からだって……!?」

    「い、いやいや違うっ!! 何でもないっ!!」

    (そ、そんな馬鹿な……!!)

    「や、やべぇ腹痛ぇ! 俺トイレ行ってくるわッ!」

    不良「お、おいッ!」

    (大変だ)

    (確かに金髪さんからのメール)

    (だけど――○○公園で待っているよ。風紀委員より)

    (という文面ッ)

    (どうして金髪さんがッ!!)

    (嫌な予感しかしないッ!)

    (行かなくちゃ――)

    不良「あの野郎……。ク○くらい家出る前にしとけってんだ」

    不良「……ッ」

    不良「バレバレだっつーの――せめて抜け出すなら」

    不良「正門じゃなくて裏門から出ろっつーの」

    不良「男、こっから丸見えだぞお前……」
    50 : 以下、\(^o^ - 2016/04/19(火) 18:07:03.133 ID:BpTp+/TU0.net (+95,+30,+0)
     [とある公園]

    「はぁ……はぁ……」

    アニキ「おー、やっぱ来たなぁ」

    「待ってたよー、男くん」

    金髪「男くん……!!」

    「こ、これは一体……!!」

    風紀委員「ひゃっはぁあああああああ!!!!」

    風紀委員「飛んで火に入るなんとやらだなぁっ!!」

    「……ッ!!」

    アニキ「まぁー、簡単な話だ」

    「君の能力が面白そうだったんで、ちょっと実験がしたくなってねぇ」

    「じ、実験……?」

    アニキ「俺の能力、その技術を磨くための実験さ」

    「単刀直入に言えば、新しい技の実験台になって欲しいってこと」

    「……!!」

    「それならどうして金髪さんがッ!!」

    アニキ「まぁ、それは『余興』ってやつだ」

    「はっはっはっはっ!!!!」

    風紀委員「こりゃー必見だッ! アニキたちの華麗な技が見れるッ!」

    風紀委員「さすがカマイタチブラザーズだぜぇッ! くぅうううううううううッ!」

    「そ、そんな……!!」

    金髪「男くん……! 逃げてッ!」
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