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    元スレ勇者「さて、魔王を倒すか」

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    1 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:00:50.37 ID:zq8oxmvw0 (+125,+30,-180)
    魔王「勇者が旅に出たという情報が入ってから、もう三年か」

    従者「はい、三年が経ちます」

    魔王「ということは、お前を雇い入れて三年が経つのだな」

    従者「ですね。もう三年、時の流れは早いです」

    魔王「時は巡り、生きとし生けるものは移り変わっていく、か・・・」

    従者「なんの事です?魔王さまはいつもとお変わりないようですが」

    魔王「お前の事だ」

    従者「変わった・・・、私って変わりました?」

    魔王「どうだろうな」

    従者「あっ、もしかして今からかってます?」

    魔王「(三年か・・・)」
    2 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:01:30.20 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-287)
    ~三年前~

    家来「魔王様!たった今、斥候から勇者が旅へと出発した、との情報が入りました」

    魔王「・・・そうか」

    魔王「御苦労、下がってよい」

    従者「五年ぶり・・・ですかの」

    魔王「爺、居たのか。腰痛で寝込んでいたと聞いていたが」

    従者「ふぉっふぉっふぉ。勇者が旅に出たと聞いたのでな、老骨に鞭を打って出てきたのじゃよ」

    魔王「自分で老骨と言うか」

    従者「じゃが、事実その通りじゃ。わしの存命中には後任を決めていただかねばなりませぬぞ」

    魔王「まだまだくたばりそうにないが。しかし、勇者が出たとなれば新たに家来を雇い入れぬとな」

    従者「そうじゃのう、前勇者の時はかなり激しい戦いになったしの」

    魔王「うむ、適当に募集を頼む。人選も任せた」
    3 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:02:41.17 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-306)
    数日後

    魔王「四人、四人か。少なくはないか?」

    従者「量より質、将と成り得る人材じゃ。この爺の眼力、衰えてはおりませぬぞ」

    従者「お前たち、魔王様の前に並びなさい」

    魔王「ふむ。左から竜人族、魔剣士、魔獣族と・・・、お前は魔術師だな」

    魔術師「は、はひ」

    従者「端から順に自己紹介をせよ」

    魔術師「は」竜人「はっ!私は竜人村の出、魔王様に使えるべくこの日の為に己を鍛え上げました」

    魔剣士「拙者は魔界武道会を勝ち上がりここに至りまする。陛下のもとで武勲を立て、忠節を尽くす所存」

    魔獣「我が一族は代々魔王様に仕えております。此度は我が一族から新たにお引き立て頂き、有難うございます」

    魔術師「あ、えと。私は黒魔術や召喚が得意です。りょ、料理や掃除も好きです!魔王様のためにがんばります!」

    魔王「なるほど。各自、下がってよい。分からぬ事は従者に尋ねろ」

    魔王「おい従者、(なんかダメそうなのが混ざっているが)」ヒソヒソ

    従者「(実力は確かじゃよ)」ヒソ
    4 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:03:58.74 ID:UPkhdgX50 (+19,+29,-1)
    つづけたまえ
    5 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:04:17.56 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-245)
    夕刻

    竜人「ふう、今日の任務は終わりか。初日はこんなものかな」

    魔剣士「しかし、この目で見ると凄まじい迫力でござるな。あれが魔を統べる王、禍々しい力を感じましたぞ」

    魔獣「力だけじゃなく眉目秀麗だしねぇ、強いしカッコいいし憧れちゃうよ」

    魔術師「それに・・・、優しそうでした」

    一同「えっ」

    竜人「これはこれは。あの魔王様を目にしておいて優しそうとは、驚天動地でござるな」

    魔剣士「真似はやめるでござる。だが、魔術師殿には少々変わってるところがありますな」

    魔術師「そうですか?」

    魔獣「それよりさ、明日から本格的に警備だけど配属って聞いた?俺は東塔らしいんだよね」

    竜人「俺は西塔だ、料理が旨いらしいんだよぉ。ヨダレずびっ!」

    魔剣士「拙者は南塔、剣士が多いようなので楽しみでござる」

    魔術師「(え、私なにも言われてないよ?)」
    6 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:06:04.60 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-306)
    翌日

    魔王「従者よ、なぜ人々は勇者を送り込むのだろうな」

    従者「なぜ、とは異なことを。分かっておるじゃろう?魔王の覇気、その力を」

    従者「脆弱な人間にとって、魔王は存在自体が害悪じゃ。魔王から溢れ出る呪いの瘴気により毎年幾多もの人間が死ぬ」

    魔王「それは分かっておる、だが送りこまれる勇者を幾度となく屠ってきたのだ。いい加減学習するべきではないか?」

    魔王「仮に、私を倒したところで人間どもは今の国境を維持するのが精一杯だ。魔族が内政を省みず攻め立てれば滅ぶ」

    従者「ふむ、勇者を送り込む理由」

    従者「人間は、希望・・・とでも仄めかすのであろうの」

    魔王「希望、か。都合の良い言葉だ」

    従者「そうじゃな。・・・む、魔術師が来たようじゃな」

    魔王「何?魔術師を呼んだのか」

    従者「うむ、本城に配置する。わしは北塔じゃ」

    魔王「お前は何を考えている」

    従者「なに、今に分かる」

    魔術師「あの、従者様。私はどこに配置されたのでしょうか・・・」
    7 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:09:57.60 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-110)
    ―玉座の間―

    魔王「・・・」

    魔術師「・・・」チラッ

    魔王「・・・」

    魔術師「・・・」チラッ

    魔王「・・・」ジッ

    魔術師「っ!」サッ

    魔王「聞きたいことでもあるのか」

    魔術師「い、い、いえ。大丈夫です」

    魔王「さっきから私の様子を伺っていただろう、申してみよ」

    魔術師「え、その。魔王様は・・・なにがお好きなのかなぁと思っていただけで」

    魔王「何とは。何がだ・・・」

    魔術師「ごは・・・じゃなくて、お食事です。どういったお料理がお好きなのでしょうか」
    8 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:14:32.24 ID:WAHcDKgq0 (-7,+7,+0)
    9 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:14:37.96 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-135)
    ―食堂―

    魔王「なるほど、さっきのはこういう事か。この飯はお前が作ったのか?」

    魔術師「はい。えと、お気に召しませんでした?」

    魔王「いや、見た目は今までと遜色ない」

    魔王「味は・・・。旨い」

    魔術師「本当ですか魔王様!?嬉しいです!」

    魔王「(・・・驚いたな、これほどまでに旨い飯は初めてだ)」

    魔術師「~♪」

    魔王「おい」

    魔術師「ひゃい!?」

    魔王「これからもお前が作るのか?」

    魔術師「そ、そうみたいです」

    魔王「そうか」

    魔術師「~♪~♪」
    10 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:19:06.86 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-164)
    一ヶ月後

    魔術師「魔王様、お出かけですか?」

    魔王「お前たちを雇い入れ、ひと月が経った」

    魔王「今日は各塔を視察する、場合によっては采配を振る」

    魔術師「さいはい??」

    魔王「・・・。夜には戻る」

    魔術師「分かりました」

    ―東塔―

    魔王「よく統率されているな、美しい方陣だ」

    魔獣「恐悦至極に存じます」

    ―西塔―

    竜人「魔王様、ご足労頂き有難うございます」

    魔王「屈強な兵が育っている、引き続き励行せよ」
    11 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:24:53.45 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-144)
    ―南塔―

    魔王「剣技の鍛錬か。どれ、少し手ほどきしてやろう」

    魔剣士「あ、有り難き幸せ。どうぞお手柔らかに願います」

    ―北塔―

    従者「王手」

    魔王「なるほど、そう来るか」

    ―本城―

    魔王「(予定よりも随分と早く終わった)」

    魔王「・・・やはり玉座は落ち着くな」

    魔王「・・・?」

    魔王「魔術師が居ないようだが」

    家来「はっ!この時間帯ですと厨房かと思われます」

    魔王「そうか」

    魔王「(そう言えば、あの飯の旨さは一体どうなっているのだろうか)」
    12 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:30:59.29 ID:i+c/rGBD0 (+19,+29,-1)
    愛液入りか
    13 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:32:54.25 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-154)
    ―厨房―

    魔王「(ふむ、自分の城だが厨房に来るのは初めてだ)」ソッ

    魔術師「~♪」

    魔術師「今日はお疲れになっているかもしれないし、疲労回復の食材を多めにしましょう」ザクザク

    魔王「(良く働いているようだな)」

    魔術師「魔王様は毎日残さずお召し上がりになって、毎回美味しいと褒めて下さります」グツグツ

    魔術師「魔術師はとても幸せですよ」

    魔王「・・・」

    魔術師「今日も美味しいって言ってくれるのかなぁ・・・」

    魔術師「・・・お、おいしくな~れ」ビシッ

    魔王「(何だあのポーズは)」

    その日の晩

    魔王「・・・旨い」

    魔術師「ありがとうございますっ!」

    魔術師「~♪」
    14 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:38:57.91 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-175)
    深夜

    魔王「(今日は少しばかり暑いな、目が冴えて眠れない)」

    魔王「冷水でも汲みに行くか」

    ―井戸―

    魔王「・・・」コクコク

    魔王「・・・うむ」

    魔王「・・・何だ?微かだが魔力を感じる。城内のようだが」

    ―修練場―

    魔王「(修練場か、防護壁によって魔力は遮断されるはずだが)」ソッ

    魔術師「・・・」

    魔王「(魔術師が瞑想をしている。・・・しかし、これほどまでに凄まじい魔力を持っているとはな)」スッ

    魔王「(近づいても気づかない、中々の集中力だ)」

    魔王「おい」

    魔術師「ひょいっ!!?!?」ガタタッ

    魔王「こんな夜中に何をしている」
    15 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:41:13.17 ID:1mqAZszA0 (+12,+27,-1)
    紫煙
    16 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:46:29.35 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-284)
    魔術師「ま、魔王様。魔力の修練をするために瞑想を」

    魔王「見れば分かる。何故こんな夜中に瞑想をしている」

    魔術師「あの、その。日中はお仕事や雑務で忙しい日が多くて」

    魔術師「なかなかまとまった時間がとれなくて、あまり魔力の修練ができていなくて」

    魔術師「でも、魔王様のお力添えになるためには日々の修練が欠かせません、だから夜はここに来て瞑想を」

    魔王「そうか、では明日にでも仕事量の調整を行う」

    魔術師「ダ、ダメですそんな!」

    魔王「そのくらいの融通は利く」

    魔術師「私が勝手にやっていたことなので、ご迷惑をかけるわけには」

    魔王「魔術師」

    魔術師「・・・はい」

    魔王「仕事についてはお前が口出す事ではない」

    魔王「だが、私の為を思って修練をしていた、と言ったな。その姿勢は評価する」

    魔王「・・・あと一つ。夜はゆっくりと休んで良いのだ、分かったな」

    魔術師「・・・っ!はい!!」
    18 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:51:18.63 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-171)
    そして、幾ばくかの月日が経ち

    魔術師「痛っ・・・」

    魔王「どうした」

    魔術師「書類で、手を切ってしまいました」

    魔王「そうか、手を貸せ」

    魔術師「へっ?」

    魔王「早くしろ」

    魔術師「は、はいっ!」スッ

    魔王「ふむ」ギュッ

    魔術師「(て、手が・・・)」ドキッ///

    魔術師「・・・。・・・これは、回復魔法?」

    魔王「苦手ではあるが、これくらいの回復魔法なら使える」

    魔術師「あ、あの。魔王様、どうして・・・私なんかに」

    魔王「理由が必要なことなのか?」

    魔術師「・・・っ!・・・ありがとうございます、魔王さま」
    19 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:52:22.96 ID:BBcZQaKu0 (-24,-14,-1)
    しえん
    20 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:52:51.59 ID:xK/m1Apv0 (+10,+25,-1)
    試演
    22 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 20:58:35.13 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-229)
    ある晩のこと

    魔術師「魔王さま、ごはんの時間ですよ」

    魔王「もうそんな時間か、ご苦労」

    魔術師「今日はビーフシチューです」

    魔王「久しく食べていなかったな、良い香りだ」

    魔王「うむ、いつもながら旨い」

    魔術師「ありがとうございます!」

    魔王「・・・」

    魔王「して、魔術師よ。お前はいつ飯を食べているのだ」

    魔術師「・・・?魔王さまがお召し上がりになったあとです」

    魔王「そうか、次からは同じ卓に着け。・・・せっかくの旨い飯だ、冷めた状態で食う必要もあるまい」

    魔術師「そ、それは。あの、そういう訳にはまいらないでござる、ございます。わ、私なんかがそんな」

    魔王「断るつもりか?」

    魔術師「い、いえ!その、とっても嬉しいです・・・」

    魔術師「(魔王さまと一緒にごはん!?)」ドキドキ
    23 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 21:03:42.44 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-291)
    ある日の午前中

    魔王「ふむ、雇用対策が必要だな。公共事業の拡大に重点を置く、と従者に伝えよ」

    魔王「それと、王国の動向が気になる。南方の砦に兵を派遣し守りを固めよ、と南塔へ伝えよ」

    家来「はっ」

    魔王「以上だ、下がってよい」

    魔術師「(魔王さまは内政も軍の指揮も全て一人でこなしてしまいます、いつ見てもすごい手腕です)」

    魔術師「お疲れさまです、魔王さま。紅茶の用意ができましたよ」

    魔王「うむ」

    魔術師「(ふふっ、魔王さまは紅茶にお砂糖たくさん入れるのがお好きな事、魔術師はちゃんと知ってますからね)」

    魔王「今日は・・・、パンジーか」

    魔術師「え?」

    魔王「月曜はいつもその花を挿しているだろう。好きなのか?」

    魔術師「あ、す、好きですっ!」

    魔王「そうか」

    魔術師「(私、なんだか・・・、なんだかとっても嬉しいです)」ドキドキ///
    24 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 21:08:06.97 ID:qIFL7ZnS0 (-27,-12,+0)
    スーパー支援
    25 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 21:08:53.90 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-278)
    雨の日のこと

    魔王「・・・」ペラッ

    魔術師「(今日の魔王さまは読書中)」

    魔術師「(何を読まれているのでしょうか、気になります)」

    魔術師「(・・・また)」

    魔術師「(また魔王さまの事を考えてしまいました)」

    魔術師「(最近、気がつけば魔王さまの事ばかり考えています・・・)」

    魔術師「(・・・どうしてでしょう)」

    魔術師「・・・」チラッ

    魔王「・・・」ペラッ

    魔術師「(ぱっと見には無愛想だけど、本当は表情豊かです)」

    魔術師「(甘いものをお召し上がりになる時は、少しだけ顔がほころびます)」

    魔術師「(私の用意したごはんをお召し上がりになる時は、もう少しだけ顔がほころびます)」

    魔術師「(普段、私が一番目にしている魔王さまは、いつも優しい表情をしています)」

    魔術師「(・・・気になります)」
    26 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 21:14:23.12 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-227)
    魔王「魔術師」

    魔術師「はい!」

    魔王「この本を書庫に戻してきてくれ」

    魔術師「はい、ただいま」

    魔術師「・・・」チラッ

    魔王「・・・?」ジッ

    魔術師「・・・!」カァッ///

    魔術師「(やっぱり、最近の私は変です)」

    魔術師「(魔王さまと目が合うだけで・・・)」ドキドキ

    魔術師「(もしかしてこれって・・・)」

    魔術師「(・・・ふ、ふぅ。ダメです、少し落ち着きましょう)」

    魔術師「(そういえば何を読まれていたのでしょうか)」

    魔術師「・・・」

    魔術師「(さよならププルン?)」

    魔王「(・・・久々に良書と出会った)」
    27 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 21:16:55.70 ID:dedpvv850 (-1,+13,+0)
    おもしろい
    28 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 21:26:57.06 ID:m2HGkMw1O (+4,+19,-1)
    猿か
    29 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 21:27:03.52 ID:qIFL7ZnS0 (+14,+29,+0)
    魔王可愛いww
    30 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 21:27:41.27 ID:lEboMydWO (-15,-3,-1)
    しえ
    31 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 21:28:18.43 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-206)
    ある日の昼下がり

    魔術師「えっと、この文書はこうで」カキカキ

    魔術師「こっちの書類はこれと一緒に、っと」トントンッ

    魔王「(・・・仕事にも大分慣れてきたようだな)」

    魔術師「今日の分はこれでおしまいです」

    魔王「ご苦労」スッスッ

    魔術師「ありがとうございます」

    魔術師「・・・。魔王さま、それは?」

    魔王「見れば分かるだろう、トランプだ。ソリティアをしている」スッスッ

    魔術師「・・・」ソワソワ

    魔王「・・・」

    魔王「・・・カードゲームの心得はあるのか?」

    魔術師「はいっ!」

    魔王「ふむ、ソリティアにも飽きたな」シャッシャ

    魔術師「・・・そ、それでしたら魔王さま。私・・・あの・・・」
    32 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 21:36:20.58 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-237)
    魔王「良かろう」トントンッ

    魔術師「えっ?」

    魔王「相手をしてくれるのだろう、違うのか?」シャッシャ

    魔術師「は、はい!喜んで」

    魔王「・・・二人となると、そうだな。ブラックジャックはできるか?」

    ―数十分後―

    魔術師「あっ!21でブラックジャックです♪」ペラッ

    魔王「・・・18だ」ペラッ

    魔王「・・・。・・・ポーカーはできるか?」シャッシャ

    ―数十分後―

    魔術師「ふふふっ!フルハウスで~す♪」ペラッ

    魔王「・・・ツーペア。・・・負けだ」ペラッ

    魔術師「もう一戦しますか?魔王さま♪」ニヤニヤ

    魔王「・・・」

    魔王「無論だ」シャッシャ
    33 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 21:42:09.79 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-231)
    さらに、幾ばくかの時が流れ

    魔王「・・・」

    魔術師「今日は暇ですね」ソワソワ

    魔王「(不思議な奴だ、私を前にすれば畏怖を感じるのが普通)」

    魔王「(だが、こいつの自然な態度はまるで)」

    魔術師「あ、魔王さま。従者様がいらしたようですよ」

    魔王「(従者・・・か)」

    従者「いやはや魔王陛下、数か月ぶりですかな」

    魔王「それくらいになるな。どうだ、北塔の警備は」

    従者「快適じゃのう。温泉は心地よいし、軍師が多いゆえ将棋の相手にも困らん」

    魔王「そうか。今日はどうした?」

    従者「まぁ、何となく分かっておるじゃろう?従者の事じゃ、これは魔王の仕事じゃからの」

    魔王「・・・そうだな」

    魔王「今、この時を以って現従者を解任、北塔の守備任務を任せる。後任の従者は魔術師、お前だ」

    従者「えっ、ええぇっ!??」
    35 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 21:51:45.23 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-156)
    年が暮れ

    従者「んーと・・・、これとこれを」カキカキ

    魔王「多忙だな」

    従者「財源管理も従者の仕事ですからね!年末なのでいつもの数倍は仕事があるんです」

    魔王「そうか」

    従者「んー、んー・・・と」ウトウト

    魔王「(眠そうだ)」

    従者「むにゃ・・・」スゥスゥ

    魔王「(魔王の前で居眠りとは良い度胸だな)」

    魔王「さて、っと」

    魔王「(軽いな、華奢な身体をしている)」

    ―従者の部屋―

    従者「まお・・・さま・・・」ムニャムニャ

    魔王「いい気なものだな。さ、ベッドだ」

    従者「まおう・・・しゃま・・・」ガシッ
    36 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 21:54:21.97 ID:BBcZQaKu0 (+24,+29,-13)
    従者ちゃんかわいいしえん
    37 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 21:55:48.96 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-217)
    翌朝

    従者「んっ・・・ふぁ~・・・あれ?」

    魔王「・・・」スゥスゥ

    従者「っ!!!(えっ、えええっ!!これは、えっ!?)」

    従者「(えとっ、昨日は確か・・・、眠くなって・・・あっ!)」

    従者「(ということは、魔王さまがここまで?ど、どうしよう)」

    魔王「・・・」スゥスゥ

    従者「っ!!(ま、魔王さまの寝顔っ!か、かわいい・・・!とっても・・・かわいい!)」キューン///

    魔王「ん・・・。朝か」

    従者「お、おはひょうございましゅ!(魔王さまが近いっ!いいにおいがするっ!)」キュンキュン///

    魔王「あぁ、おはよう。よく眠れたか?」

    従者「すみません魔王さま!あ、あの、ここまで運んでくださったのですか?」

    魔王「そうだ。あまりにも気持ちよさそうに寝ていたのでな。・・・しかし」

    魔王「寝相はどうにかした方が良いと思うぞ。お前、いつまで私の服を握っているつもりだ」

    従者「えっ?あっ!!」パッ
    38 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 22:00:05.19 ID:BBcZQaKu0 (+12,+22,-12)
    しえーん
    39 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 22:03:03.10 ID:GmTvFiC80 (+19,+29,-2)
    ここからどう広げていくのか
    40 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 22:04:23.70 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-194)
    日々は過ぎ

    魔術師「ふっふっふ、魔王さまのシーツ交換の時間・・・!」プルプル

    魔術師「魔王さまとのお食事の次に幸せな瞬間・・・!なぜなら・・・」ダッ

    魔術師「えいっ」ボフッ

    魔術師「(はふ~、いいにおい・・・)」モフモフ///

    魔術師「(魔王さまパワー充電~!)」ギュッ///

    魔術師「ふ、ふぅ、今日はこのくらいにしておいてあげますからね!」ビシッ

    魔王「おい」

    魔術師「ふょいっ!!!???」ガタタンッ

    魔王「・・・喉が渇いたので冷水を用意してくれ」

    魔術師「い、今すぐに!」

    魔術師「(み、見られてない?見られてないよね??)」

    魔王「・・・それと。・・・程々にな」

    魔術師「は、はい」カァァ///
    41 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 22:13:27.33 ID:TtzQLRg20 (+18,+28,+0)
    かわえええええ
    42 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 22:13:31.29 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-190)
    季節は移ろい

    魔王「・・・そろそろ床に就く」

    従者「あっ、あの!」

    魔王「何だ」

    ―魔王の部屋―

    魔王「・・・」

    (従者「魔王さまに渡したい物が」モジモジ)

    (従者「ガーベラです。私の一番好きなお花です」)

    (従者「大切に育てました」)

    (従者「もし・・・、もし良ければ、お部屋に飾ってください」)

    (従者「いえ。その、大切に育てたのは、魔王さまにプレゼントするためですから、いいのです」)

    (従者「は、はい。それでは、お、おやすみなさい!!」ババッ)

    魔王「(これは従者がいつも日曜日に挿している花)」

    魔王「(この香り・・・、まるで従者が傍にたたずんでいるかの様な)」

    魔王「それにしても多いな・・・」ワサワサ
    43 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 22:19:34.28 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-176)
    星は巡り

    魔王「従者の姿が見えぬようだが」

    家来「早朝から見かけておりません、呼びに行って参りましょうか」

    魔王「寝坊だろう、まぁ良い。放っておけ」

    魔王「(・・・。寝坊にしては遅い)」

    ―従者の部屋―

    コンコン

    魔王「従者、入るぞ」ガチャ

    従者「ぅ・・・ゴホッ・・・」スースー

    魔王「(やはりな、こういう事だろうと思っていた)」

    従者「ゴホッゴホッ・・・う~んう~ん・・・」ムニャ

    従者「(・・・体が・・・重い・・・熱くて寒い・・・)」

    従者「(あれ・・・?・・・少し楽になった・・ような・・・)」

    従者「・・・っ」

    魔王「目が覚めたか」
    44 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 22:25:36.74 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-238)
    従者「あ・・まおうさま、わたし」

    魔王「ただの風邪だそうだ。あと二日は安静にしていろ」

    従者「あれ・・寝衣が・・・」

    魔王「侍女に変えさせた」

    従者「すみません・・。でも、どうしてわたしの部屋に・・・?」

    魔王「少し気になってな、様子を見に来た」

    従者「・・・!」

    従者「ありがとうございます」

    従者「・・・魔王さまが傍にいると、いつもみたいで落ちつきます」

    魔王「そうか、では暫くここに居よう。もう少し眠った方が良い」

    従者「・・・はい」

    魔王「(私は・・・)」

    魔王「(・・・私は従者の事を親しく思っても良いのだろうか)」

    従者「(やっぱり魔王さまは優しいです。そういうところ、ずるいです)」

    従者「(もう、すっかり好きになってしまったじゃないですか・・・)」カァァ///
    45 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 22:29:48.72 ID:w/NcCY7H0 (+14,+29,-4)
    勇者いらんな
    46 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 22:31:15.03 ID:TtzQLRg20 (+19,+29,-1)
    つづけたまえ
    47 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 22:32:29.41 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-99)
    ~そして今~

    魔王「・・・」

    従者「魔王さま~?」

    魔王「何だ」

    従者「いきなり静かになったので」

    魔王「・・・少しだけ、昔のことを思い出していた」

    従者「昔のこと?」

    魔王「あぁ、お前の寝相の悪さとかな」

    従者「そ、そ、そんなこと思い出さないでください~!」///

    魔王「冗談だ」

    従者「う~、魔王さまはいじわるです」

    魔王「ふっ」
    50 : 以下、名無しにか - 2013/02/10(日) 22:39:13.75 ID:zq8oxmvw0 (+95,+30,-140)
    ―食堂―

    従者「じゃーん!今日はカニクリームコロッケですよ~」

    魔王「うむ、旨いな」

    従者「ありがとうございます。自分で言うのもなんですが、おいしくできました!」モグ

    魔王「・・・」

    魔王「しかし、お前は朝昼晩と私が食べたいものを食べたいときに持ってくるが、一体どうなっているのだ」

    従者「んー、なんとなくですね」

    魔王「なんとなく?」

    従者「なんとなくです!魔王さまのことを考えると、ぽわーんって思い浮かぶんです」

    魔王「変な奴だ」

    従者「変じゃないですー」

    魔王「そうだな」

    従者「そうだな」キッ

    魔王「おい」

    従者「てへっ♪」
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