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    元スレまどか「この世界はとても美しくて、やさしいんだよ」

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    1 : スレ立てできたら - 2011/05/30(月) 18:24:51.02 ID:VZNzaUrz0 (+125,+30,-160)

      ほむら、一人でワルプルギスと格闘中。

    まどか「私なら、本当にほむらちゃんを救うことができるの。こんな結末をかえられる?」

    QB「造作もないよ。キミの力なら神にだってなれるかもしれない」
    QB「さあ、ボクと契約して、魔法少女になろうよ。キミはなにを何を望んで、ソウルジェムを輝かせるんだい?」

    まどか「私の願いはっ!」

    ほむら「だめぇぇぇぇぇぇーーーーっ!」



     目覚めてみると、病室の白い天井。
     新たな戦場。

    ほむら「また、救うことができなかった」
    ほむら「私は諦めない。まどかを、絶望から救うために何度でも繰り返す」
    ほむら「今度こそ、私の望む結末にしてみせる…」

     けれど、今回の世界は、いつもと何かが違っていた。
    3 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 18:26:17.30 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-71)
     違和感に気付いたのは、転校初日のとき。

    ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」

     数え切れないほど繰り返してきた自己紹介。
     礼をし、顔を上げて、真っ先にまどかを確認。

    まどか「へへぇ」

     まどかは私を見て、少しにやけた顔を浮かべていた。目が合うと、引き締まった表情を作る。
     いつもなら、動物園のパンダを見るように、好奇心な眼差しを向けているのに。
    5 : nhkありがとう - 2011/05/30(月) 18:28:46.42 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-108)

    ほむら「鹿目まどかさん。気分が悪いの。保健室に連れてってくれる?」

    まどか「あ、うん」
     
     やはりおかしい。この時も、いつもなら驚いて…。

    まどか「あ、えーと、なんで私が保健係って分かったの?」

     普段なら真っ先にしていた疑問を、目線を逸らしながら、思い出したようにして聞いた。

    ほむら「早乙女先生から聞いたの」

    まどか「そうだよね、それしかないか。保健室、連れて行ってあげるね」
     
     やはり、どこか違う。突然、声を掛けられて、おどおどしていない。

    6 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 18:32:28.71 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-108)


     廊下を歩いていく。私が保健室の場所を知っているかのように、横に並んで。

    まどか「ねぇ、ほむら…ちゃん」

     私は立ち止まる。

    ほむら「…なまえ」

     この時のあなたは、暁美さんと言うのに。

    まどか「え? あ、名前でいっちゃった」
    まどか「ほむらって、素敵な名前だよね。ほむらちゃん自身も、名前負けしないほど、カッコイイなぁ」
    ほむら「なんて、思ってたら、ついね…」
    まどか「ええと、あはは、さっき会ったばかりなのに。ずぅずぅしいよね」

    8 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 18:35:40.84 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-105)


    ほむら「それでいい。私もまどかと呼ぶから」
    ほむら「ねぇ、鹿目まどか。あなたは自分の人生が貴いと思う? 家族や友人を、大切にしてる?」

     その質問を待っていたかのように、彼女は笑った。

    まどか「うん。家族も、ともだちもみんな、大好きで、大切な人たちだよ」

    ほむら「それが本当なら、今とは違う人間になろうとは、絶対に思わないことね」

    まどか「でもね、そうならなきゃ、いけないときも、あると思うんだ」

     私は、目を大きくする。表情を隠すことができなかった。

    9 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 18:37:29.73 ID:onirR7JV0 (+7,+22,-12)
    しえーん
    10 : 支援サンクス - 2011/05/30(月) 18:38:56.92 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-127)



    まどか「あ、気を悪くしちゃった…? その、ゴメンね、刃向かうようなこと言っちゃって」

    ほむら「まどか。あなた、何があったの?」

    まどか「なにかって、なにが?」

    ほむら「まるで私のことを知っているみたい」

    まどか「それを言うなら…ほむ…あ、うん。そのね、きゅーべ…」

     しまった、というように口を閉ざす。

    ほむら「キュゥべぇ! まどか、あいつと会ったっ?」

     まさか。鹿目まどかとインキュベーターを、会わせないようにしていたはずなのに。なんてこと。

    まどか「あー、あはは、キュゥべぇに、口止めされてたんだけどなぁ」


    11 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 18:42:12.81 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-106)


    ほむら「私のことを?」

     アイツがすでに私のことを知っていて、先回りしていた?

     まどかは魔法少女に? いや、違う。彼女から、ソウルジェムを感じない。

    まどか「うん、今日、転校生がくるって教えてくれたの。それも、とびっきりの可愛い子」
    まどか「それが当たったから、嬉しくなっちゃって、てへへっ」

     あの笑みは、そういう意味があったわけね。

    ほむら「他には、あいつ、何かいった?」

    まどか「ほむらちゃん、顔、怖いよ…」

    ほむら「教えて!」

    12 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 18:44:07.56 ID:xUKWpZYJ0 (+19,+29,-1)
    ふむ、続けたまえ
    13 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 18:45:26.90 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-149)



    まどか「それは、ええと、その、秘密だから…それ以上は…ごめん…」

    ほむら「何を話したのかは知らないけど、あいつの言うことを聞いちゃだめ!」

    まどか「えー、キュゥべぇは良い子だよ」

    ほむら「あなたは騙されているのっ!」

    まどか「ほむらちゃん。みんな、見てるから」

     生徒たちが、私たちを見ていた。まどかは、「なんでもないよ」と手を振っていた。
     私は冷静さを取り戻す。

    ほむら「警告よ。あいつの言うこと、真に受けてはいけない」

    まどか「たとえば、どんなこと?」

    ほむら「願い事を叶えるとか、そういうことよ」

    まどか「願い事かぁ。それなら、ひとつ、叶っちゃったかも」

    14 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 18:48:25.37 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-92)



    ほむら「え?」

    まどか「私の願い事は、素敵な友達と出会うこと」
    まどか「そして、そのひとは、いま私の目の前にいます」

     じっと、私を見る。

    まどか「だめかな?」

    ほむら「だめなわけ…」

     …ない。

    まどか「良かった。ほむらちゃん、これから、よろしくね」

     にこやかな顔をして、まどかは手を差し出す。
     とまどい。
     でも、私はまどかの手を拒めない。
     ぎゅっと握り返す。
     私にとって、まどかは大切な友達なのだから…。

    15 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 18:51:55.84 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-90)

     銃を撃つ。
     ミスった。逃げ足が速い。
     インキューベーターは、下水管など、人間が通れない穴を通りどんどん先を行ってしまう。
     それを私は追いかける。

    QB「助けて、まどかっ!」

    さやか「うわっ、なんだ、ぬいぐるみっ?」

     発見した場所は魔女空間。キュゥべぇの声に呼ばれた、まどかとさやかの姿もあった。
     …それに。

    マミ「ハッ!」

     魔法少女になった巴マミの姿も。


    16 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 18:55:13.97 ID:VZNzaUrz0 (+93,+30,-232)

    マミ「魔女は、逃げたわ。しとめたいなら、追いかけなさい」

     変身を解いてから、私のことを見る。魔女もマミもどうでもいい。無視する。

    ほむら「キュゥべぇから、離れて」

    まどか「ほむらちゃん、このキュゥべぇは悪い子じゃないよ」

    ほむら「撃つわよ」

     まどかに守られた、キュゥべぇに銃を向ける。

    マミ「やれるなら、どうぞ」

     銃口の前に立つ。

    マミ「この子は、私の大切な友達。撃つなら、私を倒してからにしなさい」

     殺意のこもった目。それに不敵な笑み。
     魔法少女としての自信に満ちている。それは、うぬぼれでしかない。
     本気で挑めば勝てる相手。けれど、受けるダメージを相当覚悟しなくてはならない。

    ほむら「この場は、引き下がるわ」

     場が悪い。私は銃を降ろし、退場した。

    18 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 18:57:39.07 ID:8G0O2GOV0 (-25,-10,+0)
    支援やな
    19 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 18:57:40.34 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-152)

    マミ『どうぞ、一人暮らしだから、遠慮しないで。散らかってるけど、そこは目を瞑ってね』

    さやか『いやいや、あたしの部屋より、ぜんぜん綺麗ですよ』

    まどか『うん、素敵な部屋だなぁ』

     まどかたちは、巴マミの家に入っていった。

    QB『キミたちの願い事を、何でも叶えてあげる』
    QB『その代わり、魔法少女になって、魔女を倒していくんだ』

     私は、まどかに付けた盗聴器で、三人とキュゥべぇの話を聞いていく。

    20 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:00:18.09 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-84)


    さやか『願い事かぁ…』

    まどか『さやかちゃん、なんかある?』

    さやか『マミさんのような、おっきなおっぱいにしてくれー、なんかいいかも』

    マミ『もう、どこ見てるのよ』

     自分のペタペタな胸に触れ、その願い事いいなぁ、と思って哀しくなった。



    マミ「ティロ・フィナーレ!!」

     魔法少女についての説明を聞いたあと、巴マミの魔女退治に付き合っていく。
     まどかとインキュベーターはすでに知り合いになっていたけど、それ以外は、繰り返してきた過去と変わりなさそうだった。


    21 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:03:22.48 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-195)



    QB「暁美ほむら、こんな所にいたんだね。探したよ」

    ほむら「何のよう?」ジャキ

    QB「物騒なものを向けないで貰いたいな。ボクに攻撃性はない。至って無害な存在なんだよ」

    ほむら「よく言うわ。言葉巧みに少女たちを騙すあなたを、信用することはできない」

    QB「どうやら、キミとボクに大きな相違があるようだね」
    QB「キミがなぜこれほどまでに、ボクに敵対心を向けてくるのか、検討も付かない」
    QB「でも、ボクには関心のないことだ」
    QB「理由はどうあれ、ボクはボクとしての役割を果たす他はないのだからね」

    ほむら「ご託はいい。用事はなに? 消して欲しいというなら、喜んでするわよ」

    QB「鹿目まどかの使いだ」

    ほむら「まどかの?」

    22 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:06:15.69 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-145)


    QB「やはりね。キミは、まどかに対し、尋常ならぬ執着心を持っている」
    QB「興味深いよ。キミの望みがなんなのか、教えて欲しいな。ボクに出来ることなら、協力するよ」

    ほむら「私の望みは、インキュベーター。あなたの存在を消しさることよ」

    QB「やはり、キミは興味深い。言葉とは裏腹に、望んだものは違っている」

    ほむら「なにを、言っているの?」

    QB「まどかからの伝言だよ。グリーフシードが孵化しそうなんだ」
    QB「巴マミは、すでに結界内に入っている。鹿目まどか、美樹さやかと一緒にね」

    ほむら「早く、それを言いなさい!」


    23 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:08:31.72 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-57)


     シャルロッテの魔女結界

    マミ「もう何も怖くない。私、一人ぼっちじゃないもの! ティロ・フィナーレ!!」

    シャルロッテ(おっかし、いっただきまーす)

     くぱぁー。

    マミ「え?」

     カチっ

    ほむら(間に合ったようね)

     食べられる寸前の、巴マミを移動させる。

    ほむら(時間解除)カチャ

    24 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:11:31.63 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-167)

    シャルロッテ(ぱっくん)
    シャルロッテ(あっれー、食ったはずなのに、空気だー)

    QB「まどか。暁美ほむらを連れてきたよ。間一髪ってところだね」

    まどか「うん、キュゥべぇ。ありがとう」

    さやか「ま、マミさんっ。え? いつのまに? まさか転校生が助けた?」

    マミ「え…あ…わ、わたし…」(ガクガク)

    ほむら「浮かれすぎよ、巴マミ。ふたりに悪い見本を見せるところだったわ」
    ほむら「魔法少女はどういうものか、あなたが一番良く分かっていたんじゃなくて?」

    マミ「ぁ…ぁぁぁ…」

    ほむら「戦意喪失ね。こいつは私がしとめるわ」

     爆破。

    シャルロッテ(うっわー、やられたぁー)

    25 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:14:46.62 ID:1vPlOAeG0 (+12,+27,-1)
    紫煙
    26 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:15:18.91 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-74)


     魔女を倒し、元の世界に戻ると、まどかは私の傍にくる。

    まどか「ほむらちゃん。マミさんを助けてくれて、ありがとう」

    ほむら「礼はいらない。当然のことを、したまで」

    まどか「大丈夫、怪我しなかった?」

    ほむら「私は平気」

     でも、

    マミ「あ、あああ…」

     マミの方は平気じゃない。
     怯えるあまり、自分の体を抱きしめ、丸くなっている。

    27 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:18:05.33 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-81)

    ほむら「残りがあるわ。使いなさい」

     マミに向けて、グリーフシードを投げる。

    マミ「いらないわ。私にはそんな資格は…」

    ほむら「使いなさい。さっきは運が良かっただけ。次にミスすれば、命がないわ」

    マミ「次…。そうよね、いくら臆病になっても、魔法少女を引退することができない」

    さやか「マミさん…」

    28 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:20:34.03 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-251)

    マミ「ごめんなさい。みっともない姿、晒しちゃってるわね、私」
    マミ「魔法少女は、このように危険と向かい合わせなの」
    マミ「魔女狩り失敗は、命を失うことを意味する」
    マミ「だから、あなたたちに是非にと、勧めるわけにはいかない」
    マミ「こんな無様な私を見て、魔法少女になりたいなんて、思うわけないわよね」
    マミ「私のことは、忘れてちょうだい。鹿目さんも、美樹さんも、二度と会わないほうがいいわ」

    さやか「こんな怖い思いをしても、マミさんは、魔女と戦い続けるんですよね?」

    マミ「ええ、それが魔法少女の運命」
    マミ「気にしないで。これは私が選んだ道なのだから。これからも一人で戦っていく」
    マミ「それでいいの。仲間ができそうって、はしゃいでいた自分が悪いんだもの」

    さやか「………」

     覚悟を決めた目で、さやかは立ち上がる。

    さやか「ねぇ、キュゥべぇ」

    QB「なんだい、美樹さやか」

    さやか「願いは、上条恭介の指を治し、ヴァイオリンを弾けるようにすること!」
    さやか「だから、私を魔法少女にして!」
    29 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:22:45.40 ID:2MMY1GvKO (-26,-14,-1)
    しえん
    30 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:23:09.92 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-84)

    マミ「美樹さん、あなた」
    マミ「それが、どれだけ危険なことか、さっき見ていたでしょ?」

    さやか「だからこそですよ」
    さやか「私、思いました。魔法少女になって、マミさんの力になりたいって」
    さやか「ひとりぼっちには、させません」

    マミ「…美樹さん」

    QB「本当にいいのかい、美樹さやか?」

    さやか「うん、覚悟はできてる。心変わりしないうちに、早いとこ頼むよ」

    31 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:26:26.71 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-135)

    ほむら「今すぐ、心変わりを勧めるわ」
    ほむら「美樹さやか、それがどんだけ愚かな選択なのか、後悔することになる」

     私は、貴女がこの先どうなるか、知っているんだから。

    まどか「ううん、さやかちゃんは間違いをおかさないよ」

    ほむら「まどか?」

    まどか「さやかちゃんは、上条くんのためじゃない」
    まどか「マミさん、そして他の魔法少女たちと一緒に戦うために、なろうとしてるんだ」
    まどか「それは、大きく意味が変わることなの」

    ほむら「あなた…」

     やっぱり、私の知るまどかとは、何かが違う…。

    32 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:29:49.85 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-181)



    さやか「がはっ!」

     魔法少女になった美樹さやかは、数メートル先までふっとび、壁にぶつかった。
     攻撃したのは、別の魔法少女だ。

    杏子「なに、ソウルジェムの無駄遣いしてんの。しかも相手は、使い魔だよ」
    杏子「んな相手に、魔力を消耗させちゃってさ。死ぬために戦ってるようなもんじゃん」
    杏子「しかも、ここはアタシのテリトリー。グリーフシード欲しいなら、別のところでやんな」

    さやか「ちくしょう、あんたなんか…」

    杏子「あのな。敵対心をむき出す相手違うだろ。戦うなら、魔女だっつーの」
    杏子「他の魔法少女なら、自分の巣を汚されたとくりゃ、即座にあんたのこと潰すよ」
    杏子「まっ、新人のようだし、先輩のアタシが、こうしてご親切に教えてやっているってわけ」
    杏子「半人前は、早く帰って、マミのおっぱい吸ってな」


    33 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:29:55.28 ID:gKzZMga70 (+14,+24,-4)
    なんかうざいなこのまどか
    34 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:30:47.41 ID:hqk/wh1O0 (+24,+29,-1)
    マミさんのおっぱい…
    35 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:32:43.94 ID:WbsFxwLt0 (+2,+12,-1)
    ほう
    36 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:32:46.10 ID:VZNzaUrz0 (+93,+30,-101)


    さやか「バカにすんなっ」

     さやかは、サーベルを杏子に向ける。

    杏子「ウゼェ。言葉で分からねぇなら、体で教えてやるよ。みっちりと」

    まどか「さやかちゃん、杏子ちゃん、やめて!」

     さやかと杏子は戦おうとする。
     相変わらず、刃向かってばかりのふたり。仲が良いんだか、悪いんだか。
     厄介なのは、ここでインキュベーターが来て、まどかに魔法少女になるよう迫ってくるということ。
     面倒だけど、相手にするしかない。

    マミ「お二人とも、そこまでよ」

     けれど、仲裁に入ったのは私ではなかった。

    37 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:35:28.72 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-130)


    さやか「マミさん…」

    杏子「ちっ、邪魔がはいったか」

    QB「さやかが、杏子のテリトリーに入ったと聞いてね。こうなると予想していたよ」
    QB「なんとか、間に合ったようだね」

    マミ「キュゥべぇ、案内してくれてありがとう」

    QB「お安い御用さ」

     インキュベーターは、まどかの肩に乗る。
     いつもなら、魔法少女になるよう誘惑したり、魔女にさせるべく企むのに、そんなことはしなかった。
     違和感。それも大きな。
     私は、この時間軸ではインキュベーターが、まどかにしつこく契約を求める光景を、見たことがない。

    38 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:38:14.87 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-104)


    マミ「佐倉さん。美樹さんが、あなたの縄張りに入ってしまって、ごめんなさい」
    マミ「この子は、なにも知らなかったの。許してあげて」

    杏子「ちっ、謝るのは、あんたじゃねぇ」
    杏子「てめぇの後輩だろ。こいつ、魔法少女のイロハなさすぎ。ちゃんと教育しとけ」

    さやか「んだとっ! 私だって、これでも一生懸命っ!」

    マミ「美樹さん。佐倉さんの言うとおり。貴女はまだ、魔法少女としての実力も、経験も足りないわ」
    マミ「危なっかしくて、見てられない」

    さやか「そっ、そんなぁ…」


    39 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:40:32.98 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-134)

    マミ「魔女退治は、一人前になるまで、私と一緒に行動すること」
    マミ「一人や、鹿目さんを連れて、勝手に出かけようとしない。いいわね?」

    さやか「…わかりました」

    杏子「うわ、マミにめっちゃよえー」
    杏子「やっぱ、半人前は、マミのおっぱいチュウチュウがお似合いだ。美味すぎて、乳離れしねぇんじゃね」

    さやか「あんた、実はマミさんのおっぱい吸ってみたいんじゃない?」

    杏子「んなっ! マミのおっぱいなんか牛じゃねぇか。モーたまらんなんて、思わねぇよ!」

    さやか「んだと、マミさんのおっぱいは、形も、大きさも、芸術だっ!」

    マミ「いい加減にしないと、私がふたりのおっぱい吸うわよ」

    杏子「うげっ!」

    さやか「すっ、すみません!」

    40 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:44:03.91 ID:VZNzaUrz0 (+93,+30,-121)

    まどか「あはは、みんな、仲良しだぁ」

    さや杏「「これのどこがっ!」」

    さやか「…う、見事に一致(かあ~)」
    杏子「…ハモんなよ、バカやろう(かあ~)」

    まどか「うん、仲良きことはいいことだよ」

    マミ「そうね、微笑ましいわ」
    マミ「佐倉さん。見ての通り、美樹さんは、魔法少女なりたての初心者なの」
    マミ「あなたも、美樹さんが一人前の魔法少女になるよう、色々教えてあげてくれないかしら?」

    さや杏「「嫌だっ!」」

    さやか「だーかーらー…(かあ~)」
    杏子「はぁ、調子狂うぜ…(かあ~)」

    マミ「よろしくね(にっこり)」

    杏子「ケッ、みっちり鍛えてやるから、覚悟しとけ」

    さやか「へん。すぐに、あんたを超えてやるさ」

    41 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:47:06.50 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-95)


    まどか「マミさん、魔法少女がこんなに集まったんだし、みんなでわぁーって騒ぎませんか?」

    マミ「あら、いいわね。私の家にお泊まりして、親睦を深めましょうか」

    まどか「さんせーい!」

    杏子「はぁ? なんで、んなこと。アタシは、嫌だぜ」

    マミ「美味しいお料理、食べ放題よ」

    杏子「………」
    杏子「…だから、やだって言ってんだろっ」

    さやか「ヒヒ、その間はなにかな、杏子ちゃん?」

    杏子「杏子ちゃんいうな、てめぇ! ぶっ殺すぞ!」

    43 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:49:50.38 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-161)

    まどか「じゃあ、決まり。マミさんの家で、パジャマパーティーっ!」

    さやか「私はいいけど、一人抜けてない? いや、あんな奴、別にいいけど」

    マミ「あー、あの子もいたわねぇ。私は苦手だけど、助けてくれた恩もあるし、構わないわよ」

    杏子「あん? キュゥべぇが言ってたイレギュラーって奴のことか?」

    まどか「うん、暁美ほむらちゃんって言うんだ。とっても可愛くて、カッコイイ子だよ」

     まどか、照れるよ。

    さやか「私は、あいつ、ちょっと苦手かな。何考えてるか、わかんないし」
    さやか「でも、仲間外れは良くないもんね。まどか、転校生に伝えといて」

    まどか「もう、伝わってるよ」

    さやか「え?」

    まどか「ほむらちゃん、ここにいるもん。そろそろ出ておいで」

     まどか、気付いていた?
    44 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:50:47.13 ID:hqk/wh1O0 (+24,+29,-1)
    美しくて優しい腐った世界
    45 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:53:02.80 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-99)

    ほむら「………」

    私は姿を表す。

    さやか「うわっ、転校生、マジでいたっ!」

    杏子「急に現れんな! どこに隠れてやがったっ!」

    マミ「あら、こんばんは。奇遇ね、でいいのかしら」

    まどか「てへへっ、やっぱりほむらちゃんいた。もしかしたらって思ってたけど、大当たりだねっ」

    QB「ボクは気付いていたよ。鹿目まどかいるところ、暁美ほむらありだしね」

     インキュベーターが、まどかを勧誘しなかったのは、私の存在に気付いていたから?


    46 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:54:35.04 ID:7ps/0Udl0 (+24,+29,-13)
    世界は美しいだけじゃない、現実に耐え切れ無い奴だっている
    って歩く不幸が言ってた
    47 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:55:22.83 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-180)

    杏子「なんだ、このイレギュラー、ストーカーやってんのか?」

    ほむら「人聞き悪い。私は、まどかを守っているだけ」

    さやか「いやぁ、影でこそこそ、まどかを追っかけてたら、正真正銘ストーカーでしょ」

    まどか「ほむらちゃん。隠れてないで、最初から一緒にいようよ」
    まどか「私は、ほむらちゃんと、仲良く並んで歩きたいな」

    ほむら「ごめんなさい」

    マミ「暁美さん。私の家に招待するけど、ストーカーしたお詫びの気持ちがあるなら、来てくれるわよね?」

     まどかと一緒。パジャマパーティー。行きたい気持ちはあった。
     でも…。

    ほむら「お断りさせていただくわ」

     誰とも関わり合いになりたくない。自分の決意が崩れないためにも、私は一人でいるべきだ。
     背中を向け、その場を去った。

    48 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 19:58:40.18 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-147)


     数日後。ショッピングセンターの食品フロア。

    まどか「…と、言いながら、ちゃっかりマミさんちにやってくるほむらちゃんでしたー」

    ほむら「まどかが誘うから」

     まどかに弱い私。学校を出ようとしたら、腕を引っ張られ、強引に連れてこられた。
     私とまどかと杏子(現在、試食の旅)は、夕飯の買い物をしていた。

    まどか「なにを作ろっか?」
    まどか「マミさん、出来合いでいいって言ってたけど、ちゃんと料理、作った方がいいもんね」
    まどか「ほむらちゃん、一緒に作ろ?」

    ほむら「う、うん」

     まどかとショッピング。過去に一度も無かったこと。
     ちょっと、ううん、かなり、すっごく嬉しい。
     私にとって、大切で、貴重な時間…。
     こういう息抜きも、少しぐらい、してもいいよね?
    49 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 20:00:36.58 ID:y3Mq+JZk0 (-3,+8,+0)
    ほむらはキチガイ
    50 : 以下、名無しにか - 2011/05/30(月) 20:01:48.96 ID:VZNzaUrz0 (+95,+30,-61)
    まどか「こうして、カート押して、ふたりで歩いていると…」

    ほむら「…?」

     まどかは、私の耳元に口を寄せる。

    まどか「新婚さんみたいだね」

    ほむら「ま、まどか(かあ~)」

    まどか「やったーっ、ほむらちゃんの真っ赤な顔、ゲットー。かーわいいー」

     ガシッと、私の体に抱きついてくる。
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